マルティーノ「議論は普通のこと。カサ出身でもオランダ人でもない監督なら尚更」

ボール支配は重要だが、相手や状況に応じると監督。

忙しない日程は続きます。水曜のアヤックス戦、土曜日のラージョ戦と続き、この火曜日には再び中2日でのレアル・ソシエダ戦が待っているFCバルセロナ。月曜日の前日会見で主なテーマとなったのはやはりチームのプレースタイルの変化でした。ポゼッションの低下が議論を呼んでいる件について訊ねられたヘラルド・マルティーノ監督は、ちょっとした皮肉も交えつつこう回答しています。「別に不愉快ではないよ。すばらしいフットボルをしてきたチームなら、議論が起こるのは普通のこと。カサ出身でもオランダ人でもない監督の場合は尚のことだ

ポゼッション&ロングボール議論に対する見解

しかし繰り返されるスタイル論議が、本当に全く不愉快でないかというとそうでもないでしょう。少なくとも、会見のたびにスタイルの変化について問われればうんざりもします。エル・タタは言います。「バルセロナにとって、ポゼッションは非常に重要だ。(古巣)ニューウェルズにとってもそれは同じだったよ。けれども同時に、対戦相手の特徴や、近年の前歴、そして監督が同じかどうかも見なければならない

私たちはスタイルの変更を望んでいないと今一度繰り返すよ」と強調する監督は、ポゼッションに関して、再び皮肉を込めてこう述べました。「昨シーズンのバルサは、リーガ全体で66%のボール支配率だった。一方で今季はここまで65.8%。この0.2%が重要だとは私は思わない(※当サイトのデータでは平均64%)。昨シーズンのラージョ対バルサでのボール支配率は、45%-55%と似通ったものだった。そしてラージョはリーガでバルサに次いで、2番目に高い保持率を残したチームなんだ。試合となれば相手チームもプレーをしているし、小さなグラウンドは彼らのプレッシングに有利になるさ」

ポゼッションと並んで議論の対象となっているのが、最終ラインから前線へのロングボールです。「ロングパスについても多く話されているね。私は先日、ラファ・マルケスを引き合いに出したけれど、20年前のロナルド・クーマンのことも覚えているよ。(チャンピオンズを初制覇した)91/92シーズンのチームもロングボールをよく使っていた。バルセロナですでに見られていたことなんだ」

そして。「私たちのロングボールは、スペースへ放り込んでいるのではなく、1対1でプレーできる選手の元へと送っている。クーマンからのボールは、ストイチコフの足に収まっていた。マルケスからジュリーへのボールはスペースに出していたけれど、逆サイドにはロナウジーニョがいた。私たちのエストレーモは皆、スペースでも足元でもプレーが出来る選手たちだ

改善させていく点は幾つもある

いずれにせよ、自分たちが目標とするのはプレー内容を上げていくことだとマルティーノ監督は言います。「重要なのはプレーを向上させ続けていくことだよ。私はアヤックス戦やラージョ戦の後半のプレーを掘り下げていきたい。チームは順調に前進していると私は思っている。選手たちが心地良く感じていれば、私たちは良くなっていくことだろう。私にとって大事なのは、選手たちがどうあるかだ。彼らが確信を持っていてソリッドであれば、私は落ち着いていられるからね

バルサはここまでリーガ開幕5連勝。しかしマルティーノ監督がそれに浮かれる様子はありません。「私たちが望むのは勝つことであり、私はチームがどのように一年を終えるのかにより興味を持っているんだ。もし勝ち続けられるのであれば、すばらしいけれどね。勝点の面では、私たちはパーフェクト。とはいえプレーの面では、パーフェクトにはまだ遠い状態にある。改善すべきポイントが数多くあるのは明らかだよ

ローテーションについて

チームの中心選手であろうと、ローテーションの対象として招集リストから順次外してきたマルティーノ監督。火曜日のレアル・ソシエダ戦では、タタチームのキープレーヤーとなっているセスク・ファブレガスが休養となります。「私はバルサと代表チームでのプレー時間、そして相手チームの特徴に応じて選手たちをローテーションさせている。それは3月や4月にシーズンの重要局面が訪れた時、彼らが皆良好なフォームとなっているためだ。そしておそらく真実の時が訪れれば、それほどプレー時間には固執せず、その時々の必要性に応じた起用法となるだろう

ピケとマスチェラーノがほぼ出ずっぱりとなっている理由については、「攻守における重要性から、セントラルは私が前々からローテーションするのに苦労してきたポジションだとすでに言ったとおり」と説明するエル・タタさん。彼はまた「ハビエルもジェラールも代表チームではさほど出場していない」としており、マルク・バルトラに出番が訪れるかどうかは、ラ・レアル戦も微妙な感じです。

一方で中盤の選手たちに関しては、「彼らが試合中に苦しむことを望んではいない。私たちが望むのは、これまでどおりに彼らが楽しんでいけることなんだ」というミスター。そのためには疲労が溜まらないように入れ替えていますし、前節の英雄ペドロもまた、ベンチスタートとなる可能性を示唆しています。「ハットトリックをやった選手をローテーションするのは難しいことだけれど、不可能ではないよね?」

ネイマールに満足

前線ではネイマールがこのところレギュラー扱い。自ずと出場時間も増えてきました。「彼の状態はよくチェックしていかなければならない。最初の3試合をベンチスタートとなった後は、バルサと代表チームを合わせると、ビクトル・バルデスに次いでチームで2番目に出場時間の多い選手だからね」

ゴールの数をもって適応の度合いとされることが時々あるけれど、ネイマールはチャンスメイクでも守備でもチームに多大な貢献をしてくれている。コンフェデ杯に参加したほか、入団時の騒ぎや代表チームへの遠征など、彼が難しいプレシーズンを過ごしたことを忘れてはならない。彼の仕事に私たちは非常に満足しているよ

イニエスタは超レギュラー

ここまでのリーガ5試合で、ベンチスタートが2回。フル出場はリーガのバレンシア戦、チャンピオンズのアヤックス戦、スーペルコパのイダだけとなっているイニエスタには、自ずとメディアの注目が集まります。マンチェスターの2チームが獲得を狙っているというウワサもその一環です。レアル・ソシエダ戦の前日会見でも、ドンの現状はテーマの一つに。それに対しマルティーノ監督は、次のような言葉で心配は無用としています。

幾つかの試合でベンチに座っていようが、イニエスタは超レギュラーだよ。そこに疑問はない。それに昨シーズンの終わりから今シーズンの最初にかけてコンフェデ杯でエネルギーを費やし、ベストのフォームとなるために十分な時間が必要な選手たちもいるんだ」

セスクを招集外としたことで、レアル・ソシエダ戦の中盤がチャビ・イニエスタ・ブスケツのティキタカトリオとなるのはほぼ間違いないでしょう。プレー時間から判断すれば、ネイマールもそろそろ控えに回る頃。バジェカスの狭いピッチを相手にボールを譲った大きな理由に挙げたマルティーノ監督が、本拠地カンプノウでどんなフットボルを実践してくるのか、バルサスタイルを変えるつもりはないとの言葉を守りつつも、昨季の面子にどうタタ流の味付けをしてくるのか、が今回の注目ポイントになります。

そうそう、本日9月24日は、バルセロナの守護聖人を祝うメルセ祭りの“本宮”の日。もうそれだけで勝つっきゃないわけでして、個人的には日本にいてもなんとなく気もそぞろ^^になっているところであります。

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