狙うは、第一戦での決着

ブエルタを楽にするため、1点でも多く奪い取りたい。

RCDエスパニョールとのコパ・デルビーを控えた1月6日のバルサ系スポーツ紙の見出しは、この日がレジェス・マゴスの日であることにちなんだものとなっています。スペインでは5日の夜に東方の三賢者(王)がやってきて盛大にパレードを行い、子供たちにクリスマスのプレゼントを置いていく。6日は主御公現の祝日となりクリスマスシーズンのフィナーレを飾る、そんな子供たちにとって大事な日ですから、エスパニョール戦では南米からやってきた三人の王たちからの、ゴールのプレゼントに期待が集まります。バルサが目指すのはカンプノウでのイダで勝負を決め、コルネジャでのブエルタをおまけにすること。そのため全力で勝負に出ると予想されます。

全力で勝負を決めにいく

地元と敵地での二試合で勝敗を決めるトーナメント戦には、幾つかの“方程式”が存在します。一般に有利とされるのはブエルタ(第二戦)を本拠地でプレーできるチームですが、地元でイダ(第一戦)を行うチームが多量のリードを奪えば、ブエルタを非常に有利に迎えられる。バルセロナがエスパニョールとのコパ1/8ファイナルで目指すのもそれになります。

特に今回のデルビーの場合は、わずか4日前にプレーしたリーガでの対戦(0-0)の影響が強くあります。土曜日の試合ではペリコが激しさと乱暴の狭間のようなアグレッシブさでバルサのプレーを封じ、バルサにとっては手痛いエンパテに持ち込まれましたから、コルネジャでのブエルタ(13日)で同じ方法を繰り返されないためにも、このイダで決定打を与えることが求められるルーチョチームです。

対するエスパニョールは先日の対戦で手応えを感じてますから、このカンプノウでもバルセロナのフットボルをさせないことを目標に挑んでくるでしょう。それに対抗するためには、こちらもアクセルを強く踏み込まなければなりません。激しさで負けないことが勝ちを収める第一条件。ブエルタを有利に迎えるためには点差は大きいほど好いですし、開始1分から終了の笛が鳴るまで、バルサはアクセルを踏み続けるだろうとMD紙は予想しています。

ルイス・エンリケ 「第二戦が無いかのようにプレーする」

ルイス・エンリケは火曜日(5日)に行われた試合前日会見において、コパ・デルビー第一戦への臨み方について次のように語っています。「様子を窺うことなく、相手チームを上回っていくことが私たちの目標だ。第二戦がないと思ってプレーをしていくよ

土曜日にプレーしたコルネジャでのデルビーに関しては、内容は悪くはなかったというのがバルサ監督の見解です。「映像を分析したけれど、私たちはあの状況下で非常に良い試合をしたと思う。エスパニョールの守備がとても良かったにもかかわらず、私たちは6-7回の決定機を作り出していた」、「それでも修正し、改善すべき点はいくつもあるし、その意味でも選手たちはデルビーにものすごく意欲を燃やしてるよ。選手たちのモチベーションは完璧だと約束できる。明日(6日)はレジェスの日、特別な日だ。ファンに良いプレゼントをしたいと思う」

レジェス・マゴスの祝日にバルセロニスタが多数カンプノウを訪れ、チームを鼓舞することをルイス・エンリケは期待しています。「クレにとって魅力的な一日になると思ってるよ。これまでファンは常にチームに寄り添ってきたし、私から彼らに求めることは何もないさ」

先のコメントでルーチョは、あの状況下で良い試合をした、と語りました。それはすなわちエスパニョールの当たりがかなり激しかったことを差していますが、その件については彼は深入りを避けています。「かなり違った試合になることを期待してはいるけれど、それ以外のことを評価したくはない。(試合後の)熱くなって物申したくて堪らない時も私は黙っていたわけで、落ち着いている今、口出しはしないさ。評価をするのは簡単だった。けれども私は自分のやり方を変えず、チームを向上させることに専念していくよ」

アルダとアレイシは出場する

水曜日のエスパニョール戦で一番の注目は、FIFA処分が終わって出場登録がなされたアルダ・トゥランアレイシ・ビダルのバルサデビューです。午前のトレーニング終了後に発表された招集リストには二人の名も記されており(クラウディオ・ブラボ、サンドロ、ドグラス、アドリアーノが監督判断で招集外)、彼らの起用について訊ねられたルイス・エンリケは珍しく、両選手を出場させると明言しています。

「試合出場の可能性に、アルダアレイシは喜んでいる。彼らはプレーするよ。何分間になるかは分からないけれど、バルサのシャツを着て試合に参加する機会を彼らは手にするだろう」、「彼らはフル出場ができる状態にあるアルダは代表戦でプレーしているし、アレイシはフィジカル面で完璧なフットボル選手だからね。それに私たちにはトレーニングでのGPSデータがあり、そのデータもまた彼らが90分間プレーできる状態にあると示している」

ガッツエンリケはまた、ポリバレントな二人がチームに大きな貢献をしてくるだろうと期待を寄せます。「彼らは複数のポジションをこなせる選手たちだ。アルダはインテリオールでプレーするほか、サイドにも開ける。アレイシはラテラル、インテリオール、それにエストレーモでもプレーが可能だ。彼らには際立ったテクニックがあり、守備面でも多くの貢献ができる」

傷ついたバルサのリベンジに期待

ということでエスパニョールとのコパ・デルビー第一戦ですが、先週末のリーガ対決が不満足なエンパテに終わったことと、FIFAとかいう組織の処分によって計らずとこのレジェス・マゴスがアルダ・トゥランアレイシ・ビダルのバルサデビュー記念日になりそうなことで、舞台はコパ1/8ファイナルながらもわりと大きな注目を集めています。

バルサのミッションは来週に控えるコルネジャでのブエルタをややこしくない状況で迎えることにありますから、ローテーションを実施しながらも如何に競争力あるメンバーにするかがルイス・エンリケとデニム・ウンスエの腕の見せどころ。南米トリデンテが先発するのはほぼ間違いないとして、監督が出場を宣言したアルダとアレイシもおそらく先発イレブンに入るのではないか、と予想されます。

アルダとアレイシが複数のポジションをこなせると語ったルイス・エンリケですが、MD紙によるとシウター・エスポルティーバでの毎日のトレーニングでは通常アルダは左インテリオールを務め、アレイシは右ラテラルで使われているそうです。よってデビュー戦では普段どおりに起用されるとして、二人が先発する場合はダニ・アルベスイニエスタがベンチスタートでしょうか。SPORT紙はラキティッチがベンチだと予想しています。セルジ・ロベルトは先のペリコ戦で右太ももを強打しているため、大事をとって今回は欠場です。

ポルテーロはクラウディオ・ブラボが温存され、燻っているらしいテル・ステーゲンにアピールチャンス。最終ラインは出ずっぱりのマスチェラーノに休みが与えられそうです。

エスパニョールのガルカ監督は今回もおそらく、バルサのパスワークを分断する作戦を採ってくるでしょう。ボールの出所にハイプレスを仕掛けてくるならラインが高くなりますから、いかにしてプレッシャーをかいくぐり、ライン裏へと抜け出して行けるか。いつものようにセルヒオ・ブスケツのポジショニングとパスがカギを握りそうです。あとはコルネジャではチャンスを逃したトリデンテが、持ち前の決定力を発揮できるか。彼らが同じ相手に二試合続けて封じられる様子は考えにくいので、リベンジに燃える彼らが今度はポストではなくネットを揺らして揺らして揺らすと信じております。ファイト!

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