悩めるペドロ

契約延長したけれど、迷いは消えずと。

ベルリンでのチャンピオンズ決勝が目前に迫った6月4日(木)、バルセロニスタにひとつの朗報が飛び込んできました。今季かぎりでの退団もあると見られていたペドロ・ロドリゲスとFCバルセロナが、契約を2019年6月末まで延長することで合意、という知らせです。南米トリデンテなる怪物たちの存在によって出場機会が限定され、かつ2016年夏には欧州選手権も控えているという状況でしたから、難しい決断だったのは間違いなく。よくぞ残留を選んでくれたと彼をハグしたい気持ちでいっぱいですが、バルサの7番に移籍の可能性がすっかり無くなったかといえばそうでもなく、チーム内での役割には今もまだ疑問や不安を感じているみたいです。

来季はもっと出番が減る…?

バルサとの契約を3年延長した(~2019)けれども、ペドロ・ロドリゲスはまだ移籍か残留かで迷っているぞ、と報じる記事がMD紙に出たのは16日のことです。それによりますと、ベルリン決勝の前に契約を更新したということは、ペドロが現在の役割(=第4のデランテロ)を受け入れたように思えるけれどもそういうわけではなく、迷いは今もまだ彼の心の中に残っていて、この夏か次の冬かは分からないけれども退団の可能性も否定されたわけではない。そして契約更新後にペドロは、ロッカールームの近しい友人に“来季はもっと出番が減るかもしれない”との不安を打ち明けている、というものです。

2015/16シーズンにペドロの出場機会がさらに少なくなると推測させる理由は、ガブリ事件への罰として2014年は10月末まで公式戦に出場できなかったルイス・スアレスが、来季は開幕時から使えることです。なのでトリデンテの誰か一人が負傷しない場合は、ペドロには滅多に先発の機会は巡ってこない。レオ・メッシは食事を改善してフォームが向上、2014/15はリーガでフル出場と超丈夫、ネイマールも筋肉系の怪我とは無縁、スアレスも離脱は終盤の過負荷による1回だけだったのでおそらく丈夫、なのでルーチョが前線のローテーションをしないかぎりは、ペドロの出場回数は増えるよりも減る可能性が高そうです。

契約延長の利点

では何故ペドロがバルセロナとの契約を延長したのか、、ですが、MD紙によるとメリットは選手側とクラブ側の双方にあります。ペドロにとって利益となるのは今後4年間の良い収入が保証される点で、それを全うするも良し、またはオファーを出してくるクラブへの交渉道具とするも良し。一方でクラブにとっては、もし最終的にペドロが移籍を求めるにしても、残り期間1年(=半年でフリーエージェント)の選手と残り4年の選手では、相手クラブに要求できる金額が違うという利点があります。どちらにせよ、トリデンテが負傷した場合に備え、今のバルサにペドロを売る気はないでしょうが。

ペドロとして気がかりなのは、2015/16シーズンも出番に恵まれなければ、ユーロ2016の代表メンバーに選ばれなくなるのではないか、という点でしょう。マルク・バルトラもこの件で残留か移籍かの決断をするとされています。外野からすれば、デルボスケ爺は十分にペドロを信頼しているから大丈夫と思っちゃうのですが。

デニス・スアレスの復帰間近か

少し違った理由から、ペドロが移籍を検討しているというのは18日のSPORT紙です。同紙によると、チャンピオンズ決勝後、カナリア出身デランテロの元にPSGから非常に魅力的なオファーが到着。なんでもそれはレギュラー レギュラー格を約束するという内容だそうで、南米トリデンテの存在だけでなく、必要に応じてエストレーモもこなせるアレイシ・ビダルの加入によって出場機会が減ると考えているペドロに決断を迫っている、そうです。ルイス・エンリケはもちろんペドロにチームに残ってほしいけれど、もっとゲームに出たいという選手の気持ちも理解できる。そこでペドロが退団する場合に備えて、デニス・スアレスの呼び戻し作業を急いでいる、という話の流れです。

先日はチャビ・エルナンデスの抜けたインテリオールを埋めるために呼び戻す(MD紙)、とされたデニスくんですが、こちらではペドロの穴埋め要員^^; インテリオール、メディアプンタ、エストレーモでプレーできる、ユーティリティ度の高いデニス・スアレスです。

そしてデニス・スアレスを呼び戻すためにセビージャさんを納得させる方法としましては、MD紙がアレン・ハリロビッチを挙げている(SPORTも以前は同じ見解)のに対し、今回のSPORTはセビージャの希望はセルジ・サンペールのレンタルだと説明。セビージャは来季のプランニングを少しでも早く行いたがっているので、今週末か週明けにはオペレーションが完了するかもしれない、としています。ペドロがどうするかには関わらず、デニス・スアレスの帰還はもう間近のようです。