一気に決めたいバレンシア戦

出来るならばカンプノウで大勢を決したい。

ルイス・エンリケ率いるFCバルセロナは本日(日本時間明日4時)、コパ・デル・レイ決勝への切符を賭けた勝負を始めます。イダの舞台となるカンプノウへと乗り込んでくるのは、ガリー・ネビル率いるバレンシア。今季のコウモリチームは開幕より調子が上がらず、ここ5試合も1勝3分1敗と苦戦中。ネビル監督体制となってからも不振から脱することはできず、リーガでは降格圏が近付いてきました。コパは別のコンペティションゆえ、また新たなモチベーションでバルサ戦に臨んでくるでしょうが、対照的に公式戦8連勝と波に乗るルーチョチームですから一気に飲み込んでしまいたいところです。目標はただ勝つだけでなく、点差をつけて勝つことになります。

ミスターコパ準決勝、イニエスタ&メッシ

ご存知のとおり、FCバルセロナはコパ・デル・レイ優勝27回を誇る、コパの王です。バンガールからライカー時代は縁のないタイトルとなっていましたが、グアルディオラ監督以降は2008/09、2011/12、そして2014/15と3度優勝。ここ10年では決勝進出が5回を数え(上記+2010/11と2013/14)、準決勝に至ってはこの10年でこれが9度目というすばらしさです。これだけコンスタントに結果を出し続けることが、まず並外れています。

そして過去10年間に戦った8回のコパ準決勝において、その全てに出場しているのがアンドレス・イニエスタレオ・メッシのふたり。どちらも出場しなかったのは2010/11シーズンのアルメリアとのブエルタのみで、両人の準決勝出場時間はどちらも1,000分あたりとなっています。いわば、ミスターコパ準決勝ってやつです。もちろんメッシはただ出場するだけでなく、7ゴールを決める活躍ぶり。“マラドーナ2世現る!”と話題になった2006/07のヘタフェ戦ゴールは超有名ですね。バルサ公式ウェブとSPORT紙は特集記事にて、その彼らの貢献を称えています。

ちなみに今回の対戦相手となるバレンシアをメッシは得意としていて、リーガでは19試合で16ゴールを決める暴れっぷりなのですが、コパでは3試合でまだ無得点らしく。もし今日の試合に出場するのであれば、コパでのコウモリ戦初ゴールが生まれますことを期待です。

不振を脱せないネビル・バレンシア

トーナメントの第一戦(イダ)を地元カンプノウでプレーするバルセロナとしましては、ここでの目標は1/8ファイナルのエスパニョール戦と同様に出来るだけ多くゴールを決めること。メスタージャでのブエルタ(第二戦)を待たずして大勢を決してしまい、ハードな2月を少しでも楽にすることにあります。両チームの状況を考えれば、十分に達成可能な目標でしょう。

年末にガリー・ネビル監督体制へと変わったバレンシアですが、その劇薬効果は現れませんでした。リーガではここ11試合勝ちがなく、降格圏から5ポイント差の12位に低迷。プレー内容についてはチェックしてませんので判りませんが、バレンシアファンの集う掲示板を覗いて見ますとネビル監督はすっかり信頼を失っているらしく、メスタージャには白ハンカチも舞っている模様です。彼らを侮るわけでなく、バルサ戦ではいつも手強い相手だと敬意を払った上でのことですが、チームの勢いの差からして一気に勝負を決めたいところです。

エスパニョール、アスレティック、アトレティコが仕掛けてきたような、試合序盤の猛烈なプレッシングを実行するには選手が不足しているらしいバレンシアに不覚を取らないためには、ここ最近のようなフワッとした立ち上がりを避け、ギアを上げて試合に入っていく必要があります。パコ・アルカセルが欠場しているため、トップを任されているネグレドは絶不調とのことですが、のんびりしていると相手に無用のチャンスを与えることになる。早い時間に戦意を挫くようなパンチを食らわせたいです。

ハードな日程ゆえ、上手なローテーションもカギとなります。出来るだけこのイダで勝負を付けたいため、ルイス・エンリケが送り出すイレブンはベストに近いものとなるでしょう。そこで数人、出場時間の積み重なっている選手(イニエスタラキティッチ)が休みになるとメディア予想。発熱で先週のコパを欠場し、週末のリーグ戦も途中出場だったアルダ・トゥランは、フォームを上げるために先発だろうと見られています。後半に選手を温存できるような展開となれば、理想的なんですが。

ルイス・エンリケ、“ネイマールケース”にうんざり

そんなバレンシアとの楽しみなコパ準決勝ですが、メディアの注目度が高いかというと、そういうわけでもありません。スポーツ各紙(特にウェブ版)が本日大きく取り扱っていますのは、バルサ入団時の云々を巡って証言するため、マドリーにある全国管区裁判所へと出廷したネイマール親子について。ルイス・エンリケの前日会見でもその件がテーマの一つとなっており、元々フットボル以外の話題を好まない彼は、繰り返される試合外の質問に明らかに面白くない様子だったようです。バルサ監督は言います。

裁判が彼に与える影響は0.0001程度だよ。この件は何年にもわたり、あまりに繰り返し取り上げられている。去年も私は同じ質問を受けたし、もううんざりだ。私からコメントすることは何も無い。これはフットボルとは無関係なテーマだ。なるように解決されるだろうさ」

ネイマールはこの日、午前のトレーニングを終えてから父や友人、弁護士とともにマドリーへと飛び、約1時間半の出廷の後、バルセロナへと戻っています。SPORT紙曰く、“まるで何かのスポンサーイベントに参加するような”弾丸往復だったとのことですが、ネイの練習での状態を訊かれたルーチョは、「コンディションは完璧だよ」と素っ気なく回答しています。

チーム状態に関しましては、ひとつ試合が終わればまたすぐに別の試合という日程ゆえ、「トレーニングは存在していない。あるのはポストマッチとプレマッチだ」というルイス・エンリケですが、コンディションは「上昇中」とのこと。過密日程については次のようにコメントしています。

2月もまた、試合のみっちり詰まった一ヶ月になるね。けれども国王杯で勝ち進んでいった場合、そういうカレンダーになることは最初から分かっていたんだ。この日程によって私たちに迷いが生じることは一切ない。求められるのは良い状態で試合に臨むための準備を整え、最高のコンディションとなってシーズン終盤に入っていくことだよ」

以下、その他のテーマに関するルイス・エンリケの言葉たちです。

試合の目標: 「プランニングはいつもと変わりはない。目指すのはこの試合に勝つことだ。ただし、この試合がどのような結果になろうとも、ブエルタの目標も同じく勝利となるだろう。私たちはこの1年半でそうやってきたし、それがややこしい状況を避けるための方法なんだ」

ネビルバレンシア: 「今の彼らは果敢にプレッシングを仕掛けているし、個人能力の高い選手たちがいる。両チームにとって難しい勝負になるだろうね。良い試合をし、上手く勝負を進めていきたい」

チーム目標: 「無敗記録云々以上に、私たちが最終目標としているのはもっと重要なこと、つまりタイトル獲得だ。記録は私たちをタイトルへと近づけてはくれるものの、約束してくれるわけじゃない」

ノリートは来ず: 「プランへの影響?ないさ。マーケットはクリスマスと同じようにすでに過去のことだ。コメントは何もないよ」

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