あのペナルティキック詳細

テレビ局Cuatroがあの場面を詳しく分析。

先日のセルタ・デ・ビーゴ戦にてレオ・メッシが行ったペナルティ(現地に倣ってそう呼ぶ)が、当然といいますか世界各地で大きな話題となっています。この日本においてもそうで、インターネットにて“メッシ PK”と検索すれば、数多くのニュースがヒット。あれは敬意を欠く行為だ、いやルール上問題ないのでOKだ、天才のひらめきだと様々な意見が見られますが、全般としては受け入れられているようで、マドリー系ASの街角インタビュー(@ベルナベウ前)でも「良い」との意見でほぼ一致しています。当事者であるセルタの選手や監督も別に問題視してません。

ネイマールがメッシに耳打ち

まあ意見は人それぞれとして、こちらではスペインのテレビ局Cuatro(クアトロ)によるあの瞬間の分析映像で無邪気に楽しんでみましょう。下の動画がそれです。

映像を見ますと、レオ・メッシジョニーに倒されてペナルティの笛が鳴った直後、ネイマールが彼に近づいてハイタッチし、抱擁をした後になにやら耳打ちしているのが判ります。あちらのテレビ局の得意技、読唇術によるとネイレオに言ったのは「La hacemos」。あれやるよ、という意味です。スアレスも近付いてきてますが、作戦発動を持ちかけている様子はありません。

そしてメッシはペナルティスポットにボールを置いて、ポルテーロの方をじっと見てからボールを置き直し。この時ルイス・スアレスは後ろでその様子を眺めています。メッシはその後、一度ボールから離れて、キックモーションを開始。それと同時にスアレスもまたダッシュを開始しており、ネイマールが後方から猛烈な勢いで走り込んでくるよりも一足早くボールに辿り着き、シュートを決めてしまいました。このネイの猛ダッシュぶりが、試合後の彼のコメントを裏付けています。

ネイマールのコメントはこうでした。「僕とレオはあのプレーを練習していたんだ。あれは僕のためだった。でも“ゴルド”(太っちょ。スアレスの愛称)の方が近くて、彼がゴールしたね。彼に先を越されたけど、どうってことないよ。僕らはチームメイトだ」、「僕らはお互いを大好きだし、一番大事なのは僕らの友情さ。誰がゴールするのかは大事じゃない。重要なのは友情、それに試合に勝つことなんだ」

ということで、メッシスアレスのハットトリック達成のためにゴールを譲った説はハズレとなります。そしてあれをやろうと持ちかけたのはネイマール。しかしそんな作戦が練られていたことを知らなかった(であろう)スアレスが点取り屋の嗅覚のままにダッシュを始め、なんだかよく分からないけれども自分の前に転がってきたボールを、いただきます!と蹴り込んだという話でしょう。トレーニングの際にネイレオがなにやら企んでいるのを知っていて、ここでやるかも、と思っていたかもしれませんが(MD紙によると何も知らなかったらしい)。

土曜日に練習

16日付のMD紙によると、レオ・メッシネイマールがこのトリックプレーを練習したのは、前日土曜のトレーニングだったそうです。とはいっても本格的なものではなく、一つの遊びのようにして練習していたことで、それを見ていたチームメイトたち数名も、メッシたちがそれを本当に実戦でやる気だとは気付いていなかったそうです。ただ、ペナルティの笛が鳴った時、ベンチにいた選手の何人かは企みに感づいていたのではないか、と同紙は推測しています。

一方、メッシネイマールが何かやらかすつもりだというのを、ポルテーロコーチのデラ・フエンテは知っていたようです。下の動画は同じくCuatroによるペナルティ直前のベンチ映像なのですが、デラ・フエンテルイス・エンリケになにやら耳打ち。それを聞いたルーチョはドリンクを飲みながら、「マジで?」という顔をしています。そしてゴールが決まった後は、「ホンマにやりよったな」とにやにや。ミスターは試合後、「ボールがどこに行くか知っていた」と認めています。

ちなみに、ヨハン・クライフが1982年にやったことで有名なこのトリックプレーですが、カタルーニャテレビの元スポーツ部長タチョ・ベネさんがツイッターでつぶやいたところによりますと、御大はこの場面をテレビでライブ観戦していて、感動していたそうであります。

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