流れを好転させそうな勝利:アスレティック戦

メッシ、THE BESTは彼であることを示す。

クレの熱い声援を受けたFCバルセロナがアスレティック・クルブを退け、コパの1/4ファイナルへと駒を進めました。もし負けると失うものが多く、勝ち抜けの場合も得るものが多かったこの試合。前半はバスクチームの裏を狙うことに重点を置き、あまり得点チャンスを作れないバルサでしたが(オフサイドと判定され続けた)、後半は主導権をしっかりと握って押し切ったのが好印象でした。敵将バルベルデさんも「バルサが上回っていた」と称えるまずまずの内容。トリデンテにゴールが戻ったことが気持ちを明るくさせますし、メッシが3試合連続フリーキック弾によって“THE BEST”が誰なのかを示したことも痛快で、チームの転機になると期待していいんじゃないでしょうか。

別格の3試合連続フリーキック弾

2017年の初戦となったサン・マメスでのアスレティック戦、先週末のビジャレアル戦、そしてこのカンプノウでのアスレティックとの折り返し戦と3試合続けてフリーキックでネットを揺らしたレオ・メッシの圧倒的能力については、もはや脱帽し拍手を送るしかありません。バロンデオロがクリスティアノに贈られたすぐ後のデルビーでは圧巻の4-5人抜きで誰が世界最高選手かを示し、同じくFIFAとかいう組織の“THE BEST”とかいう賞が再びCR7に贈られた数日後には、今度は3試合連続フリーキック弾で彼がベストだと示す。応援するチームにD10Sがいることを、心から誇りに思います。

メッシのフリーキックによる得点は、バルサではこれが26回目となり、あの伝説のロナルド・クーマンのクラブ記録に並んだのだそうです。気がつけば、いつの間にかフリーキックの名手になっていたレオ。バルサ公式のデータによると2008/09から2010/11シーズンにかけては年間1-2得点、2011/12から2014/15では年間3得点ほどですから、7ゴールを決めた昨季あたりから一気にフリーキックに磨きがかかっているのがわかります。今季はここまで3得点。この調子だと、少なくとも昨季の数字には並ぶんじゃないでしょうか。

フリーキック精度の上昇は、絶え間ない向上心によって引き出しを増やし続けるメッシの特徴が表れています。かつてCR7の十八番と言われたフリーキックも、今やメッシの必殺技の1つ。最近の成功率では圧倒的にレオに軍配が上がるようですし、この前のビジャレアル戦にしても今回にしても、重要局面で決めてくれるところが本当に“神”です。ゴール後は珍しく吠えていますから、彼自身も相当嬉しく、会心のゴールだったのでしょう

トリデンテにゴールが戻った

メッシがいつもの異次元ぶりを示した以外にも、このアスレティック戦は収穫が幾つかありました。それは湿気ていたトリデンテが再び火力を取り戻し、ルイス・スアレスネイマールにもゴールが生まれたことです。ルーチョバルサが勝ち続けるためには彼らのパンチ力が不可欠ですので、これは気持ちを明るくします。

スアレスのゴールは“キラー”たるあだ名に相応しい豪快かつ繊細なものでした。ネイマールの左からのクロスに、右ポスト前から直接右足で叩いて左ネットへと突き刺す。力強さと美しさの融合。スアレスらしいゴラッソですが、こんなゴールを頻繁に決められる選手が彼以外にいる?と人々に訊ねて回りたいほどです。このルイシートの先制点によって、バルサは随分と落ち着くことが出来ました。

トリデンテのもう一角、ネイマールのパフォーマンスも切れていました。彼の2-0弾はペナルティによる得点でしたが、アスレティック痛恨のファールを生んだのはネイ自身のスピードと侵入から。さらに彼は試合終盤にも変態じみたドリブル&アクションでゴラッソ寸前までいっていますし、1,000分以上続いたらしい無得点のもやもやを、これからのゴール連発で晴らしてくれるんじゃないかと期待します。

ウンティティブスケツセルジ・ロベルトに不安定なところがあったり、結局のところトリデンテとイニエスタに多くを頼っているルーチョバルサではありましたが、不屈のアスレティックに戦って勝ったのはチームの士気を上げることでしょう。彼らは良いフットボルによって良い感触を手にし、周囲の疑念をひとまず吹き払うことに成功しました。疑念は厄介な敵で、気を抜くとすぐまたやってくるのですが、“コパのクラシコ”に勝つことで落ち着きを得られたのは大きい。リーガはラス・パルマス、エイバル、ベティスと中位グループとの試合が続きますので、軌道に乗せられるんじゃないでしょうか。

コパ1/4は、、アルコルコンとの対戦を希望で^^ エイバルとの3連戦も悪くないか。カルデロンのチームのほか、アノエタのチームやバライドスのチームも残りそうなので、どうせそのあたりなんでしょうけど。