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2012年2月14日

チャンピオンズで仕切り直し。

 

パンプローナでの残念さを、ドイツで晴らせるか。


コパ決勝進出というポジティブムードを、オサスナ戦での残念すぎる45分によって台無しにしてしまったFCバルセロナ。再開されるチャンピオンズでは勢いに乗ってドイツへと乗り込む予定だったところが、なんとも厳しい雰囲気でのレバークーゼン戦となってしまいました。しかしこの先に待ち受けるであろう様々な困難を考慮すれば、こんな程度で萎れているわけにはいかない。ドイツで良い結果を掴み取り、仕切り直しとしようではないですか。バモス!


◇グアルディオラ、「チャンピオンズは簡単やない」

遠征先のレバークーゼンで行われた試合前日会見で、ペップ・グアルディオラはファンにこのようなメッセージを投げかけています。「このクラブの抱える問題は、もし私たちがチャンピオンズを獲得しなければ、それが大失敗であるとされてしまうことや。優勝することが容易いことであるようにね。チャンピオンズはとても大変なチャレンジなんや。ファンには求めることが出来るとはいえ、私には優勝を約束することは出来ない。私たちがひとつのタイトルを失い、別のタイトルを獲るやろうというような考えは理解できへんよ」

そしてミスターはこうも言います。「私たちはこの数年、ゲームを支配してきた。そしてその状況下では、偶然が入り込んではなかったんや。私たちはもう一度、そのレベルに戻らなあかん。運に干渉されへんだけのレベルにね」

レイノ・デ・ナバーラでバルサがリーガを捨てた、という批判に関しては、ペップは穏やかな口調ながらも、次のように断言しました。「この数年間で私たちが勝ち取ってきたものの全てが、私たちがなにひとつとして捨てなかったことを証明しているんや。ほかよりも重要なコンペティションも試合なんて、どこにも存在してはいない。リーガを私たちが捨てたと考える人たちを納得させるために私はここにいるわけやないしね」。同時にミスターは注がれる批判について、「私を不快にするものではない」としています。

また、パンプローナでの敗北に対する議論の中で、ファンがもっともナゾとしたチャビ、イニエスタ、セスクらのベンチスタートについては、グアルディオラはこう答えました。「私はみなさんよりたくさんの情報を持っている。そして先発を決めるのは、私が持っている唯一の権力やからね。ベストやと自分が思う選手を、私は選ぶよ。私は批判を読むことも聞くことも出来る。批判記事を読めば"そうかも"と思うけれども、最終的に決断を下すのは私。いろんな事柄に応じ、私が決断をするんや」。一切の言い訳なく、"私が決める"と言い切るのはすごいことです。

さて今夜、そのペップはどのようなメンバーをベストだと考え、どんなプランを用意しててくるのか。前日の練習を問題なくこなしたセルヒオ・ブスケツの起用法に注目です。バイアー・レバークーゼンに関しては、テクニコはこう分析しています。「彼らはドイツのチーム。好きなように走らせてしまえば、彼らは私たちよりもずっと強いやろう。セットプレーは危険やし、もしゲームをコントロールできへんかったら、問題を生じさせられることになるやろうね。彼らの武器はセットプレーだけやない。私はドイツチームにはいつも苦しめられてきた。コントロールを失えば、彼らはいつも問題を起こすんや。トーナメントでは常に、ゴールを奪うことが重要。私たちはゴールを狙っていくよ」


◇バルサ好きのバラック

バイアー・レバークーゼンには、"あの"といいますか、元ドイツ代表カピタンのミハエル・バラック(35)が所属しています。残念ながらフィジカルのトラブルによって今回のバルサ戦には出場する機会のないバラックなのですが、MUNDO DEPORTIVO紙のインタビューの中で、なかなかのクレっぷりを披露してくれていますので、紹介しておきましょう。

インタビューの前半はバルサ戦への意気込みや、難しいミッションだけれども絶対に勝てないということもない、といった話題になっています。なかなかに興味深いことも語っているバラックなのですが、ここではそれは省略させていただくとしまして、まずは2004年の裏話から取り上げることとします。バイエルンに在籍していた当時、バラックはバルサに移籍する可能性がありました。

「そうなんだ、移籍が実現しなかったのは残念だよ。僕たちはバルサと合意に達していたし、ウリ・ホーネス(当時のGM)も納得してると思ってた。でもユーロ(ポルトガル大会)のあと、ホーネスに僕は移籍対象じゃないって言われてね。もちろん僕は腹を立てたし落胆もした。バイエルンは僕のバルセロナ行きにOKを出していたんだからね。時々、チャビやメッシ、イニエスタたちとプレーしていたらどうだっただろうと考えるよ。僕はバルサ移籍をものすごく楽しみにしていた。そして僕は2006年にチェルシーへ自由移籍して、バイエルンは1ユーロの移籍金も得ることはなかった」

バラックにオファーを持ってきたのは、当時副会長のロセイだったそうです。「彼は僕のうちにやってきてね、バーベキューをやったよ。彼にもバルセロナにもすごくいい印象を持った。ロセイはスポーツ的に夢みたいなオファーを届けてくれたし、僕は彼らの求めた役割を果たせたと思う。バルサは6番、8番、10番としてプレーできる僕のポリバレント性を評価したんだろう。上手くいっていたことだろうと思うんだ」

バラックにとってのアイドルも、"もちろん"あのヒトです。「以前僕はある雑誌のインタビューで、ペップ・グアルディオラがアイドルやったと言った。何故かって?なんて質問するんだ!ペップは最高の4番で、ゲームメイカーの典型だったんだよ。でも僕を一番惹きつけたのは、グアルディオラが溢れる才能を持っていただけじゃなく、カリスマ性を備えていたところなんだ。今でも彼はすごくスペシャルな存在だよ」

父がバルセロニスタであるなら、子供たちも同じ道をたどるのが必定です。「(3人の息子たちは)バルサのユニフォームを持ってるし、バルサの試合をチェックしてるね。6歳のジョルディ(この名をつけた時点でクレ)はすごく好い選手でね。フットボルでかなりのところまでいけると僕は思ってる。バルサに入団するかもって?どうだろうね(笑)」

チェルシー時代での対戦では、正直ラフでイヤな選手だと思っていましたが、、、、クレということであれば話は別^^; もしジョルディくんがラ・マシアに入る日などがきたら、盛大に祝福したいと思います。


◇オルテガ、「チャビのシャツは僕のもの」

バイアー・レバークーゼンのコロンビア人セントロカンピスタ、ミカエル・オルテガが昨日、バルセロナのCOMラジオの取材に対し、こんなことを言っています。「(チームメイトの)ゴンサロ・カストロがチャビのユニフォームをもらうといっていたけど、それは僕のものや。僕はチャビと話をして、アドバイスをもらいたいんや。僕とチャビが似ているという人もいるけど、レベルが違うよ。チャビのユニをもらえれば、最高の思い出になるやろう」

ここだけ見ればバルサの勝利は堅いと思えるのですが、もちろん彼らはバルサとの勝負を諦めたわけではありません。「バルサを倒すのは難しいことやけど、僕らには失うものはないからね。僕らは歴史を作れるんや。ここの実力では彼らは並外れているけど、僕たちは彼らが苦しむようにトライしていきたい。彼らを破るには、僕らは勝つ必要があるやろう。バルセロナ相手の引き分けはええ結果やろうけどね」


◇ピケの車のドアがバスに・・・

どうも最近はプレーにキレがなく、バルセロニスタの批判の対象となっているジェラール・ピケに、またも災難が降りかかってきました。愛車のアウディがバスと接触事故を起こし、左前ドアがぶっ壊れちゃったのです。

その事故はこんな感じで起きました。WAKA旦那は月曜朝、ドイツ遠征するチームと合流するため、集合場所のカンプノウへと向け家を出ます。しかしガレージを出たところでカバン(財布?)を忘れていたことに気付いて停車。通りに車を停めてその忘れ物を取りに行ったのはいいのですが、車のドアを開けっ放しにしていたことで、横を通った64番線バスにそのドアを持っていかれたというわけです。どれだけウッカリさんか・・・。

幸いピケに怪我はなく、集合時間にも間に合ったというのですが、どうやってカンプノウまで行ったのかは今のところ不明。言えるのは、我らの3番はどうにもツキに見放されているね、ということであります。


◇ケイタの家から煙

アクシデントといえば、こんなニュースもバルセロナからは届いています。なんでもセイドゥ・ケイタの自宅(現在改装中)が、ちょっとした小火(ボヤ)に見舞われたというのです。とあるSPORT読者によるツイッターでのネタ写真の提供なのですが、たしかに黒っぽい煙が見えます。小火の発生箇所は、どうやら2階のテラス。燃えたのはマッサージチェアーだそうです。幸いこの家で働いている人たち(リフォーム業者?)によって火は消されたそうで、大事には至らずよかった・・・のですが、不運はここらで打ち止めをお願いしたいところであります。


◇バルサBと一緒に行こう!ツアー

カンテラの若い衆愛好家には垂涎のツアー企画があります。今週末リアソールでデポルティボ戦をプレーするバルサBの選手たちと一緒に遠征し、一緒のお宿に泊まりませんか?というツアーです。この旅の参加者はまず、金曜17時半のチャーター機で選手たちと一緒にラ・コルーニャへと向かいます。ガリシアに着いたら、チームと共にCarris Marinedaホテルへと移動。土曜日は観光を楽しんだ後ゲームを観戦し、また同じ飛行機でバルセロナへ戻ってくる、という内容です。旅行代金はソシオが275ユーロ、一般ファンが350ユーロ。

シーズンでも指折りの難関であるリアソール決戦をファンのサポートを受けて乗り切ろう、という狙いだそうですが、ファンにとってはデウロフェウやムニエサ、ラフィーニャら将来のスター候補たちを身近に感じ、写真やサインももらえてしまうであろうチャンス。トップチームではこういうツアーもあるのですが、フィリアルがファン同行遠征をするのはこれが初めてのことだそうです。