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2016年7月13日

テル・ステーゲン、2016/17の正ポルテーロへ

クラウディオ・ブラボはペップ・シティへと移籍か。

二人のトップレベルのポルテーロを擁することで、そのどちらを優先して起用すれば良いのか決断に苦しむ。ビクトル・バルデスの退団発表時には予想だにしなかった悩ましい問題(と言っていいのか)を、バルサはこの2年間抱えてきました。しかしそれも近々、解決(と言っていいのか)に至るかもしれません。火曜日にTV3が報じたところによりますと、リーガでもレギュラーになりたくて仕方のないテル・ステーゲンに対し、クラブはキミが全コンペティションの先発になると伝えたらしく。となるとクラウディオ・ブラボは控えに回ってしまいますから、自然の流れとしましては新天地を探すことになるでしょう。

全コンペティションでテル・ステーゲンがゴールを守るだろうとTV3

ペップ・グアルディオラが新監督となったマンチェスター・シティが、ペップ好みのポルテーロを欲していて、バルサの優秀なる門番たちに関心を抱いているぞと英国方面でニュースになって以降、カタルーニャのスポーツメディアでもクラウディオ・ブラボマルクアンドレ・テル・ステーゲンの去就は人々の注目を集めていました。

そして12日(火)にTV3(カタルーニャテレビ)が、2016/17シーズンのバルサの正ポルテーロはテル・ステーゲンになるだろう、アクシデントが起きないかぎりはドイツ人が3つのコンペティションでゴールを守ると発表。他のスポーツ各紙もそれに追従しています。

TV3によりますと、カップ戦だけでは満足できないテル・ステーゲンが代理人に対して新天地を探すように要請し、マンチェスター・シティと合意に達したところでバルセロナが反応、絶対的レギュラーの座を約束し、我々はキミに賭けているんだと説得したことでテル・ステーゲンも満足して刀を鞘に収めたという話です。クラブが自分を手放せないと分かっている選手は強い。どこまでが事実かは分かりませんケド。

“戦略的理由”で若きドイツ人を選ぶ

もし本当に2016/17シーズンはテル・ステーゲンがリーガでも正守護神になるのだとすれば、それはルイス・エンリケが積極的に決めたのではなく、大人の事情による苦渋の決定でしょう。ルーチョクラウディオ・ブラボを非常に信頼していますし、その安定感はまだテル・ステーゲンの適うところではありません。バルサに来てからのブラボが致命的エラーをした記憶はなく、監督やスタッフたちに決断を委ねられているのなら、まだテル・ステーゲンを絶対的なレギュラーにはしないんじゃないかと思います。

しかしながらテル・ステーゲンがバルサのゴールを今後10年間は任せたい逸材なのも事実で、たぎる野心がどうにか沸騰しないように上手く計らっていく必要もあります。入団3年目でも状況が変わらないのであれば、彼の忍耐が限界に達するのはコーラを飲めばげっぷが出るくらいに確実。TV3の情報が誤りだとしても、そう遠くない未来に決断を下す必要は生じてくるでしょう。

24歳のテル・ステーゲンと33歳のブラボであれば、クラブがどちらの選手に移籍の扉を開くかといえば後者です。それは十分に理解するのですが、この2年間での貢献度が絶大だったブラボさんだけに、戦略的決断だけで彼を完全にベンチに追いやるのは、心の中の湿っぽい部分がうずくといいますか。スポーツ的な理由での誰もが納得の主役交代なら良いんですが、結局のところブラボが控えを受け入れるか移籍するかでしか、この問題は解決しますまい。

2,000万ユーロ以上であれば話を聞く

しかしながら、クラウディオ・ブラボがあっさりとベンチ生活で良しとするとは考えられません。彼とバルサとの契約は2018年までですから、おそらくはあと1シーズンは今までどおりにバルサでプレーをし、契約が残り1年となる来夏に今後のことを考える計画だったのでは、と推察します。しかし、ここで浮上してきたテル・ステーゲンがレギュラーになるとのニュース。バルサと話し合った上でマンチェスター・シティから好条件の誘いが来れば断る手はないでしょうし、バルセロナとしても良い額の申し出であれば交渉を受け入れましょう。

ポルテーロはルーチョチームの中では唯一、レギュラー選手が二人いるポジションです。未来が期待されるテル・ステーゲンの引き抜きは許さないとしても、ブラボさんが移籍を望むのであれば、彼を手放しても深い傷にはならない。2,000万ユーロ以上のオファーが届けば、バルサはブラボを放出すると見られています。

大きな信頼を寄せるベテランポルテーロがいなくなることで、がっかりするのはルイス・エンリケだと思いますが、クラブとしましては“その代わりに他のポジションを強化するので納得してよ”というところでしょうか。ジエゴ・アルベスか、と言われる後任の控えポルテーロを1,000万ユーロ以下で獲得できれば、クラブの補強資金はそのぶん増強される。出来るだけ高く手放したいなら今ですし、ブラボさんの退団可能性はわりと高いんじゃないでしょうか。

 

左ラテラルに選ばれたのはDigne

5年契約、契約解除金は1,600万ユーロ+αと。

FCバルセロナがサムエル・ウムティティの獲得を公式に発表した7月12日(火)午後、メディアが一斉に報じたのが、カタランクラブがPSGのフランス人 Lucas Digne を獲得目前だとするニュースでした。あとはクラブ間での最後の調整を残すのみとのことですから、この夏の優先補強ポイントとされていたジョルディ・アルバの競争相手 兼ローテーション役となる左ラテラルは、どうやらこれで決まりでしょう。バルサはこの13日のうちにもDigne獲得を発表するだろうと見られています。

アルバに競争と休養を提供

Lucas Digne。オランダ人ほどではないですが、フランス人の名前の読み方もなかなかに曲者でして、カタルーニャ風にLucas Digneを読めばおそらく、ルーカス・ディグナディグネ。こちらではその結論を先送りし、とりあえずDigneと表記したいと思います(入団プレゼンテーション待ち)。

それはさておき、、ルーチョチームは左ラテラルの絶対的レギュラーであるジョルディ・アルバに、競争と休養をもたらすことの出来る選手を求めていました。弾丸アルバも3月で27歳となり、昨シーズンは疲れが溜まっていると思うような状況もちらほら。ローテーション役にはジェレミー・マティエウがいますが、32歳でヒザの半月板を手術した彼を走り回らせるのは怪我のリスクが高く、若くて活きの良いラテラルの確保が急務でした。

そこでDigneに白羽の矢が立ったのですが、SPORT紙によると彼が選ばれた理由は第一に、値段がまだ控え選手に出せる範囲だったこと(安くはない)、そして第二にPSGも選手も移籍に前向きだったこと。もちろん攻撃的で走力のある優秀な選手というのは大前提としてあり、最終候補として残っていた3選手(SPORT曰くケルンのエクトル、アトレティコのテオ・エルナンデス)のなかで一番条件を満たしたのがDigneだそうです。

22歳のベンチ充実要員

契約期間は5年になるだろうと見られ、移籍金は2015/16シーズンにローマにレンタルされていた際に、買取オプションに設定されていた1,600万ユーロが基準だろうとのこと。PSGは2,000万ユーロを求めているそうで、落としどころは固定額1,600万+成績に応じた変動額400万ユーロあたりでしょうか。PSGは2年前に彼を1,500万ユーロで獲得しています。

このDigneの件が事実であれば、バルサはデニス・スアレスサムエル・ウムティティに続いて22歳の選手を3人獲得したことになります。共通していることは、レギュラーを獲るには早いけれど、ベンチを充実させ競争を起こしてくれそうな若手を高すぎない値段で獲っていること。中ランクの選手が不足し、試合途中に動けなかった昨季の反省が窺えます。その流れでいくと、第4のデランテロも22歳のルシアーノ・ビエット

しかしです、SPORT紙の編集長も憂えているのですが、そんな中ランクの選手の供給源となるべきはラ・マシアではないのかという話。“フェルナンド・ナバーロ”が今のフィリアルにいないことはやはり大いに問題でしょう。マルク・バルトラが出て行ったことも含め、これはいけない。イニエスタブスケツらが残っている今のうちにラ・マシアから選手を出さなければ、アイデンティティが薄れてしまいそうで怖いです。