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2016年7月28日

アンドレ・ゴメス、謙虚なる入団プレゼンテーション

チームメイトやクラブへの敬意を忘れない、とても好印象な若者。

2016年7月27日(水)、FCバルセロナの新加入選手アンドレ・ゴメスの入団関連行事がカンプノウとミニエスタディにて行われました。家族や恋人とともにクラブ施設を訪れ、メディカルチェック、サイン儀式、記念撮影、記者会見など恒例行事をこなすセントロカンピスタを見た第一印象は、なんて爽やかな好青年だろうということ。そして会見でのどこまでも謙虚で前向きなコメントはその印象を裏切ることなく、さらに強固なものとしてくれました。頭のてっぺんからつま先まで好印象。中盤の人員過多は気になるところですが、バルサでの活躍が楽しみな選手が入ってきました。

プランにない補強だったが、獲得を決断

カンプノウの芝生がハイブリッド化工事中だったため、珍しくミニエスタディにて催されたユニフォーム姿お披露目&ファンへの挨拶会(車椅子のファンのところへ行って、ボールを手渡す心遣い!)を終えたアンドレ・ゴメスは27日の午後1時すぎ、ジョルディ・メストラ(スポーツ部門副会長)、アルベルト・ソレール(プロスポーツ部門責任者)、ロベルト・フェルナンデス(スポーツディレクター)に伴われカンプノウの記者会見室 リカール・マシェンクス へと登場しました。

会見ではまず、いつものごとくその御三人がまず最初にスピーチを行い、新加入選手を紹介。ソレールはここでゴメス獲得となった経緯について、「興味深いチャンスがあった場合は、それに立ち向かうことはできた。私たちの初期計画にアンドレ獲得はなかったが、ベストなタイミングだと獲得を決めた」と明かしています。

そしてソレールアンドレ・ゴメスの移籍金が先に発表があったように固定額3,500万ユーロ+成績に応じた変動額2,000万ユーロであり、彼がバロンデオロを獲得した場合は1,500万ユーロがバレンシアへ支払われると確認。変動額部分は出場試合数、出場時間、獲得タイトルによって決まる旨を説明しました。

最良の選択だったのでバルサを選んだ

その後はいよいよ、アンドレ・ゴメスの出番です。ポルトガル代表セントロカンピスタの最初のスピーチは次のようなものでした。「クラブが僕と契約するためにしてくれた全ての努力と、その信頼に感謝しています。同じくいつも僕の側にいてくれた家族や代理人(ジョルジュ・メンデス)にも感謝したいです。バルサのシャツを着れるのは名誉なことであり、僕はそれを誇らしく思います。僕と家族の夢がひとつ叶い、非常に嬉しいです」

スピーチが終われば、報道陣による質問タイムです。まず最初、複数届いていたオファーの中からバルセロナを選んだ理由について、アンドレはこう語っています。

僕がバルサを選んだのは、バルサが最高だったからです。これは個人的なテーマです。クラブにはそれぞれの個性がありますが、僕にとってはバルサが一番でした。バルサが現れた時、他はもう同じです。このクラブの一員になれたことをとても嬉しく思っています」

僕は自分と家族にとってベストと信じるクラブを選ばなければなりませんでしたが、迷いはありませんでした。答えはハッキリしていたんです。クラブに信頼され、僕は幸せです。自分が成長するために最良のクラブを僕は選びました」

具体的には、レアル・マドリーを断った理由については「クラブにはそれぞれの個性がありますが、自分に一番合うのはバルサだと僕は思っています。自分の哲学やプレースタイル、個性を見る必要がありますし、フットボルをプレーするためにはそれが重要です」とゴメス。お金+政治力+勝てば官軍スタイルでは不十分だった見たいですね、フロレンティノ。以下、アンドレ・ゴメスの謙虚さ溢れるコメントたちは以下のようになります。

偉大なバルサの中盤から学びたい

中盤の人員過剰:「バルサの中盤には数多くの選手がいて、その全員が偉大なのは確かですが、僕が望むのは成長し学び続けていくことです。多くの選手たちがその参考となっていくでしょう。僕は今22歳、ほとんど23歳ですが若いですから、目指す最高の選手となるための時間はあります。最初はまず適応しなければならない。希望に胸が膨らみますし、今求められるのはハードワークです」

「競争は問題じゃありません。僕は学びたい。もし自分のことをメッシ(級)だと考えるなら、良くないことになるでしょう。バルサの中盤選手は誰もが偉大です。僕は彼らから学び、彼らを最大限にリスペクトしていきます

自分のポジション:「何より重要なのは監督に好まれ、必要とされることです。僕はクラブの哲学に適応しなければならず、少しでも早く適応するためにベストを尽くしていきます。右か左か、プレーする場所はそう重要ではありません。僕が気にかけているのはチームへの適応、監督やチームメイトに必要とされることです」

長年のクレで、アンドレからユニフォームを贈られ感動していた彼の父親:「バルサが僕に関心を持っていると知った時、父はとても感動していました。父は何年も前に、ここバルセロナにいたんです。家族みんなで感動しています。バルサ入団は家族の夢でした」

チームに適応し、貢献し、タイトルを獲りたい

メッシとCR7:「どちらもグランディッシモ(超偉大)な選手たちですし、彼らと一緒にいられるのは光栄なことです。彼らは独自のスタイルを持っていますね。自分が代表チームにいない時は、バルサとメッシが一番重要です。クリスティアノとは代表で一緒にプレーしてますから、バルサではメッシイニエスタのような新しいチームメイトたちとのプレーを楽しみたいです」

バルサで心惹かれる選手:「メッシイニエスタが参考になります。しかし僕が決断をする上で重要だったのは、クラブとしての哲学やメンタリティ、プレースタイルです。決めるのは簡単でした。僕は22歳です。楽しまなければなりません」

ルイス・エンリケ:「ミスターとは電話で話をして、ありがとう、とても嬉しいと言われました。監督から求められたのはハードワークです。少しでも早く適応するために、仕事を始めることを非常に楽しみにしています」

MSNトリデンテとのプレー:「メッシスアレスネイマールと一緒にプレーできることを喜んでいます。僕は彼らにパスを出さなければなりませんし、彼らを手助けするよう頑張っていきます。彼らはクラックですね」

目標とすること:「重要なのはタイトルを獲得することです。全てのタイトルを手に出来ることを期待しています。チームと楽しむために、僕はここへ来ました」

バロンデオロ条項:「それは未来の条項ですし、今はバルサ初日ですから、僕としては落ち着いています。必要なのは今を楽しむこと。仕事を始めることに胸がどきどきしています。その条項によって僕が自信を得ることはないです。僕に自信をもたらすのは、僕のことを選んでくれた人々です」

「バロンデオロは気にしてはいません。自分がクリスティアノメッシといるところは想像できませんよ。未来に何が起こるのかは分かりませんし、ここで何年間も最高のフットボルを楽しんでいければと思っています」「もっと重要なことがありますから、バロンデオロは強迫観念にはなりえません。それにイニエスタのように良い選手でも、受賞はしてないんです」

ネグレド:「バレンシアでは良い瞬間も、あまり良くない瞬間もありました。僕はネグレドと話をする機会があったのですが、彼のおかげで僕はずいぶん成長できましたし、苦しい時期にはお世話にもなりました。彼にはいつも感謝をしてますし、イングランド行きが良いものとなるよう願ってます」

アンドレ・ゴメスのコメントはどれも謙虚で各方面への敬意に満ちており、驕りの様なものは一切感じられませんでした。唯一ギラリと光るものがあるなら、それはタイトル獲得への野心。まだまだ自分は未熟だという彼がイニエスタメッシを手本にハードワークを続けていけば、必ずやバルサ史に名を刻むような偉大なクラックとなるでしょう。ここからはあと少しバケーションを続けて、チーム合流は来月8日とのこと。彼同様、バルセロニスタもその日が待ち遠しくて堪りません。これからどうぞよろしく、アンドレ

 

アレイシ・ビダル「ルイス・エンリケと言うべき事を言い合った」

今季は状況を変え、先発メンバーになりたいと語るラテラル。

カンプノウ周辺がアンドレ・ゴメスの入団プレゼンテーションで賑わった27日、遠く離れた英国セント・ジョージスパークから話題となったのが、トレーニング後にメディア応対当番となったアレイシ・ビダルの発言でした。カタラン人ラテラルはこの日、招集もされない状況を巡ってルイス・エンリケに疑問をぶつけ、お互いに思うところを話し合ったことが昨シーズン終盤の4月にあったと説明。アルベスが退団した今季はラストチャンスだと考えて状況を変えて見せたいとの決意を述べています。

お互いの不満をぶっちゃけた日

FIFAとかいう組織からバルサが科せられていた制裁によって、半年間ゲームに出場できなかったことは、新入団選手にとってはやはり相当重いハンディキャップでした。ダニ・アルベスと右ラテラルのポジションを競うことを期待されたアレイシ・ビダルはバルサデビュー後、次第に招集リストにも入らなくなり、なにか監督を怒らせることを仕出かしたのではないかと思われるほど。アレイシ本人もあの扱いには納得がいかず、ミスターに説明を求めたのだそうです。

ミスターとの長時間の話し合いがあったんだ。だって僕は良い感情を抱いてはなかったからね。それで彼は僕に考えていることを説明して、僕も彼に考えていることを言った。僕は幾つかのことに不満があり、ミスターにもまた別の不満があった。両方にそれぞれの理由があったんだ。良かったのは話し合ったことで意見の相違が解決され、お互いに満足して終わったことだよ」

「ミスターは僕がどういう人間なのか、それに僕が変わりはしないことを知っているよ。ピケのペリスコープの件(アレイシの控えが多いことをいじった)も問題はないと言っていたし、僕らの会話のなかにあの件が出てくることはなかった」「会話の中身は僕らのうちに仕舞っておくよ」

こういう事柄はあまり表には出てきませんから、興味深いです。夏に右ラテラルを獲りにいかなかったことに、この対話が影響しているかもしれません。また昨日初めて碧眼と知ったカタランラテラルによると、「全てがハッキリしたから、今はもう話すことはない」との理由で、このプレシーズンは監督との個人面談は行われていないとのことです。

今季のポジション取りへの決意

クラブが受けていた制裁で1月まで試合に出られない状況は簡単ではなかったとアレイシは言います。「昨シーズンはかなり厄介だった。プレーできないことが分かっていたから、おそらくは無意識のうちに100%でトレーニングしていなかったんだろうと思う」「僕はいつだって自分の可能性を信じてきたし、試合に出るためにベストを尽くそうとしているよ。でも誰を起用するか決めるのは僕じゃないからね」

今季のアレイシ・ビダルには、右ラテラルのレギュラー格になることが期待されています。「もし去年プレーをしていたなら先発メンバーだと感じていただろうけど、自分はダニだけでなくセルジの控えだったわけだからね。今は二人が同じ条件にいる」

ダニ・アルベスがユベントスへと移籍した今季は、ビダルにとっては勝負の年です。「ダニは頭を高く上げて去っていったね。僕はいつも彼が世界最高のラテラルのひとりだと言ってきたし、彼の穴を埋めるのは難しいだろう。それにセルジはラテラルじゃないのに、昨季は何度か僕やダニよりも優先して使われていた。だから彼に勝つのは簡単じゃないよ。でも僕は自分の可能性を信じている。物事が変わることを期待してるよ」

そして。「もし今年も同じ結果になるのなら、おそらくは何らかの決断をしなければならないだろう。でも僕が望んでいるのは、バルサでの成功なんだ」

そのために求められるのは何か。彼はこう考えています。「僕は2年前にウナイ(エメリ)に試されるまで、ラテラルでプレーしたことはなかった。でも今は自分がラテラルだと感じるようになっているんだ。守備面で改善していってるからね。サイドでのプレーは以前からしていたから、今は守備でのニュアンスをもっと良くしていかなければならない。準備は出来てると感じてるよ」

ダニ・アルベスが最高に素晴らしかったところの一つはレオ・メッシとの抜群の相性でしたから、彼が課題に挙げる守備面での向上に加えてレオとの連係も上手くやってもらえると嬉しいのですが、そこらは順にぼちぼちでしょうか。ルーチョとの話し合いによって開眼し、1-2年後にはバルサの右ラテラルといえばアレイシと呼ばれるようになっていますように。セルジ・ロベルトにも活躍してほしいので、ファン感情としては悩ましいんですけれど。