トップページバルサニュース過去記事>8月03日

2016年8月03日

テル・ステーゲン動く

正ポルテーロの座をクラブに要求したというドイツ人門番。

全身が野心の塊であるように見えるドイツ人、マルクアンドレ・テル・ステーゲン。夏休みを1週間切り上げ、8月 1日にチームトレーニングへと戻ってきた彼がその1日後、さっそくニュースの中心となりました。午前のトレーニングを終えた後、代理人を伴ってカンプノウ のクラブオフィスを訪れ、クラブと何かを話し合ったというのです。各メディア情報によりますと、ポルテーロがバルサに伝えたのは“最後通牒”。もし在籍3 年目となる今季も過去2シーズンと同じような状況が続くのであれば自分はオファーのあるシティへと移籍したい、先発を確約してほしいと求めたそうです。

代理人を伴いクラブオフィスへ

“事件”の発端は火曜午後、シウター・エスポルティーバでの午前のトレーニングを終えたマルクアンドレ・テル・ステーゲンGerd vom Bruch代理人と共にカンプノウのクラブオフィスを訪れたことです。その目的はポルテーロの将来についてクラブと話し合うことで、マンチェスター・シティからのオファーを携えての面談というから穏やかではありません。この件をMD紙が伝えると、報道合戦の幕が上がりました。

火消しを試みるクラブはこの件に関し、あくまでも“日常的なミーティングであり、両者の関係を円滑に保つための もの”だと説明。SPORTウェブはそれに準じた内容の記事(バルサとポルテーロの間には問題はない)を発表し、一部のメディアがなにやら騒いでいるけれ ども選手はバルサで心穏やかにしていると反論していました。しかし正直なところ、選手が代理人とオフィスを訪れる日常的な話し合いなんてのはこれまで記憶 にないわけで。同紙は華麗に方向転換し、翌3日の紙面ではテル・ステーゲンがバルサに正ポルテーロの座を求め、その確約が得られないのならシティへと移籍したい旨を伝えたと報じています。MDも同じです。

バルサの返答は、“キミは移籍不可”

テル・ステーゲンの起用法に関しては、今から数週間前、クラブが彼に今季の正ポルテーロはキミになると伝えたとTV3(テレビシオ・カタルーニャ)が説明していました。しかしおそらく、トレーニング初日にルイス・エンリケと会って話したマルクアンドレは、監督からそういった言質を取れなかったのでしょう。そもそもルーチョの性格からして、競争を経ることなくポジションを約束するなんて考えられない。TV3が飛ばしたのか、クラブの背広組が選手を落ち着かせるために何か言ったのかは不明ですが、心穏やかでないテル・ステーゲンは早速、代理人を引き連れてオフィスを訪れることにしたのではないか、と推察します。

MD紙によりますと、ドイツ人ポルテーロと代理人はこの日、プロスポーツセクション最高責任者のアルベルト・ソレール、フットボルディレクターのラウール・サンジェイら幹部たちと面談をしたそうです。そこで伝えた内容は、もし自分が今季もバルサで正ポルテーロになれないのであれば、良いオファーが届いているマンチェスター・シティへと移籍したいというものとか。SPORT紙の説明ではテル・ステーゲンはシティからバルサの2倍の年俸を提示されたことも明かしたらしく、事実であるならちまちました駆け引きは望まないド直球な性格であるのが伝わります。

これに対し、ソレールたちの返答も明確だったようです。マルクアンドレ、私 たちはキミを移籍不可だと考えており、もしここを去りたいのであれば、契約解除金8,000万ユーロを耳を揃えて払う以外に道はない。誰を使うか決めるの は監督。現時点ではポジションを約束できないが、私たちはキミを将来の正ポルテーロだと考えている―。選手起用の決定権はルイス・エンリケが掌握しているわけですから、クラブにリーガでも出場したいと訴えたところで効果はないでしょう。結局のところ、まずはトレーニングで、次に試合でアピールするしかないのです。

ポジションはプレーで勝ち取るもの

テル・ステーゲンと代理人がクラブオフィスを訪れたのは、MD紙に写真がありますので事実でしょう。この件がこれからチームにどう影響していくかは見ていくしかありません。ポジションを奪い取るにはグラウンド上での働き以外に方法はないとテル・ステーゲンが納得し(去年もチャンスはあった)、メディアに愚痴るのは止めてただ黙々とトレーニングに打ち込んでいくのか。それともルイス・エンリケクラウディオ・ブラボとの関係を悪化させ、物事をこじれさせていくのか。チームに戻って2日目でこんな事をするのですから、それが若さ故としてもあまり良い印象はないです。行き過ぎたエゴは抑えなければ。

(続報としてカタルーニャラジオが、金曜日にはクラウディオ・ブラボもクラブオフィスを訪れていて、将来について話をしたと言ってます)

監督にとっては、ドライに若く将来性のある選手を選び、騒動の種をなくす方がチーム運営として簡単でしょう。レオ・メッシネイマールなる“2羽の雄鶏”は同時起用ができることで問題どころかバルサの売りとなりましたが、2人を同時に使えないポジションでの“2羽の雄鶏”は実に難しい。しかし敢えて難しい決断の道を行くのはルーチョらしいといいますか、パーソナリティの強さを感じます。

ブラボテル・ステーゲンは今日(明日未明)のレスター・シティ戦は招集か ら外れており、リスト入りが予想される6日のリバポー戦は前・後半に分けての出場と思われます。難しくなってくるのは今季最初の公式戦であるセビージャと のスーペルコパですが、14日/17日と二試合制なのでそれぞれに出番が与えられる可能性も高い。ということで決戦の火花散るのは20日(土)のリーガ開幕戦となりそうです。どちらが先発になるにせよ、ベンチに座った選手は移籍希望を強めるでしょう。ポルテーロを巡っての夏物語は、どんな結末を迎えますやら。

 

第4のデランテロは南米の若手

ロベルトSDがバルセロナに戻ってから最終決定。

移籍のウワサの信憑性を判断する一つの目安として、バルサ関連であれば、ライバル関係にあるSPORT紙とMD紙の見解が一致することが挙げられま す。多くの場合、両紙は片方の言い分を否定するところから始まりますが、どちらかが折れて内容が合ってくると実現することが多い。バルサの2016年夏最 後の補強ポイントである第4のデランテロにおいては、ロベルト・フェルナンデスが視察に向かった南米から若手を獲得する方向で固まっているようです。

的は絞られた

どちらかは獲りたいと狙っていたデランテロたち、ルシアーノ・ビエットケビン・ガメイロを両方獲り逃したことで、ロベルト・フェルナンデスの第4のデランテロ選びは振り出し近くにまで戻されていました。選ぶべきはベテランの経験か、若手の成長性か。欧州でプレーするベテランか、それとも南米で飛躍の時を待っている原石か。

これに関して早くから南米の若者との見解を示し、その有力候補としてグレミオのルアンに注目をしてきたのがSPORT紙です。交渉を担当する幹部たち(ロベルトソレール)が若手を獲るといい、ロベルトSDがブラジルに飛んでいるのですから、それは自然な読みでしょう。欧州人のベテランにこだわっていたMDは大穴を狙った感があります。

それがここへきて、MD紙もまた“ロベルト・フェルナンデスは南米選手に的を絞った”と言うようになりました。ということで、二紙の見解が一致すればそうなる確率が高い法則でいけば、第4のデランテロは南米直輸入コースで確定となる。ベテランよりも若手の方が胸は弾みますが、とはいえ直輸入は不安の入り混じるコースです。

×ジェズス ×ガビゴル ○ルアン?

ネイマールに続く逸材と評され、バルサも獲得を目指していたパルメイラスのガブリエル・ジェズスは、ペップ・グアルディオラの口説き電話とシティの財力によって陥落し、マンチェスター行きがほぼ確実と見られています。

獲得作戦への動き出しは良く、ビッグクラブでまずパルメイラスやジェズスと会って話し合ったのはバルサだったようです。しかしカタランクラブにとって彼は来年の獲得を考える選手で、優先したのはビエットだった。そこへマンチェスター・シティが現れ、すばやく交渉をまとめてしまいます。しまった、と思った時はすでに遅し。英国クラブの3,400万ユーロとかいうオファーもバルサが妥当と考える範囲外で、バルサはジェズス獲得競争から撤退しました(SPORT紙)。

ネイマール獲得の際に優先交渉権を手に入れたサントスのガブリエル・バルボサ、通称ガビゴル(19)もロベルト・フェルナンデスたちを確信させるには至りませんでした。ガビゴルはどうやら2,500万ユーロのオファーを出しているというインテル・ミラノと契約する模様。もはや南米直輸入の若者でも2,000万超えが当たり前の時代ですか。

そしてSPORT紙がここ最近、バルサ入団のベストポジションにいると注目しているのがグレミオのブラジル五輪代表ルアン・ギレルメ・デ・ジェズス・ビエイラ(23)です。同紙によるとグレミオはバルサ相手ならルアンの移籍交渉を受け入れる準備があるらしく、獲得費用は2,200万ユーロあたりになるだろうとのこと。バルサの強化部はルアンに関して非常に良い評価をしており、欧州でも十分やれる資質のあるデランテロだと考えているそうです。

ただしバルセロナはまだ現在複数の若手選手を分析しているところなので、最終決断はまだ下していないとSPORTは見ています。MDも同様に候補者リストは5人に絞られているとの見解。ロベルト・フェルナンデスがリオ五輪のブラジル代表初戦を見届けてからバルセロナに戻るので、そこで答えを出すとしています。SPORT曰く、ルイス・エンリケはスーペルコパ(14日、17日)に間に合うことを望んでいるらしいので、来週トントンと決まるかもしれません。