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2016年8月08日

アンドレ・ゴメス合流!

五輪参加中のネイマールとラフィーニャ以外は全員揃う。

夏のファン向けチームプレゼンテーション祭りであるガンペル杯を前に、FCバルセロナが選手たちの新背番号を発表しました。注目されていた6番は予想どおりにデニス・スアレスのものとなり、サンペールが16番に、ディニャが19番に、アンドレ・ゴメスが21番に、ウンティティが21番に決定。クラブによるとこれはガンペル杯で使われる番号とのことですが、シーズン中もそのままいくと考えて差し支えないでしょう。ドグラス(2)やサンペールムニール(17)の番号は移籍に伴って空く可能性はありますが。

dorsal

若返ったチーム

現地明日10日に行われるガンペル杯2016は、イタリアのサンプドリアとの対戦です。何故彼らが招待されたかというと今季がバルセロナが初めてチャンピオンズを制してから25周年にあたり、あのウェンブリー決勝で対戦したのがサンプドリアだから。ファーストユニフォームも当時のデザインをオマージュしてますし、節目の25周年はバルサにとって重要な位置付けとなっています。で、ここまでのトップチーム新加入選手たちは全員その決勝の時にはこの世にいなかったわけで、この夏でチームはずいぶんと若返りました。

出来ることであれば、この若返りはラ・マシア選手たちの台頭によるものであったほしかったですが、またいずれフットボルバッセを上手く盛り立てる理事会が誕生し、キラキラ星たちが育ってくることを期待して待つことにしましょう。バルサの哲学が消えないかぎり、ラ・マシアは再び重要な選手供給源になると信じております。そして矛盾もありますが、今季カンプノウの門をくぐった選手たちが是非成功をクラブにもたらしますように。

「始まりを待ちきれない!」

哲学といえば、下の埋め込みツイートは昨日、この夏最大の目玉補強選手であるアンドレ・ゴメスがツイッターに投稿したものです(インスタグラムにも同じ写真)。何を写したものかといえば、シウター・エスポルティーバ内にある壁だそうでして、カタラン/カスティジャーノ/英語でバルサが若者たちに示す価値が書かれているのが分かります。敬意。野心。チームワーク。努力。謙虚さ。アンドレ・ゴメスがまずこれを仕事始めの初メッセージに選んだところに、彼の人柄を感じます。

バルサ初日のポルトガル人セントロカンピスタをエスコートしたのはセルジ・ロベルトでした。セルジは1992年2月生まれの24歳で、ゴメスは1993年7月生まれの23歳。同世代の二人はスペインとポルトガルのユース代表として何度も対戦したことがあり、国を超えた友人となっていたのだそうです。またSPORT紙によりますと、アンドレ・ゴメスは動物好きなのでテル・ステーゲンと気が合うだろう、ビデオゲームも好きなのでレオ・メッシと対戦することもあるかもしれないとのこと。外交的な性格といいますから、友人はすぐに出来そうです。

ダブルセッション

ということで、このアンドレ・ゴメスが合流したことで、ルーチョチームはこれから訪れるであろう第4のデランテロとリオ五輪出場中のネイマールラフィーニャを除いた全チームメンバーが揃いました。昨日の全体トレーニングにはゴメスとともに、サムエル・ウンティティ(土曜日に自主トレ実施)が初参加。明日のガンペル杯、そして週末のスーペルコパへと向けた準備を進めています。

8月1日以降にチームに加わった11選手(テル・ステーゲンドグラスピケラキティッチブスケツイニエスタブラボマスチェラーノディニャアンドレ・ゴメス、そしてウンティティ)は午前/午後のダブルセッションでフィジカルを強化した模様。5日以降の合流選手には木曜日もダブルセッションが用意されています。

 

ムニール:残るか?武者修行か?

出場機会を求めて、修行に出るかもしれないデランテロ。

デニス・スアレスラフィーニャセルジ・ロベルトムニールなど、ネイマールレオ・メッシの欠場の場合はそれをどうにか埋める術を持っているルーチョバルサですが、ルイス・スアレスを休ませられる同タイプの選手は今のスカッドにはいません。9番となって点を取れる選手の確保は、バルセロナにとってこの夏の大きな補強目標。ロベルト・フェルナンデスSDやルイス・エンリケが明言しているように、タイプに合ったデランテロと契約するのはまず間違いないでしょう。現在は南米市場の若手選手の移籍交渉が大詰め段階にきていると言われています。

ムニールは“9番”ではない

そこでクラブやルイス・エンリケの扱いが気になってくるのが、このプレシーズンにチーム最多の3ゴールを上げるなどして気を吐いているムニール・エルハッダディです。エリア内での冷静さとシュート精度によってネイマール不在を埋めているモロッコ系デランテロですが、残念なことに彼はクラブが探索中の9番とはタイプが異なる。それゆえに並みの活躍ではムニールは“第4のデランテロにはなれない”わけで、逆に考えるなら、新たに南米から誰かが来ようともムニールの序列にこれといった影響はないといえます。

ウワサされるルアンであれ誰であれ、新加入するのがエストレーモもこなせてしまうポリバレントなデランテロでないかぎり、攻撃陣の人数が増すからといってムニールが押し出されることに直結しないんじゃないでしょうか。バルサが求めているのはサイドで勝負するのではなく、エリア内で点を決められるマタドールです。ムニールの出番が大きく減るとするなら、それはデニスくんらセントロカンピスタを偽エストレーモにする場合かと思います。そしてそれは大いに起こりうることです。

最善の方法を見つけていく

このプレシーズンの起用法、それに少し前に契約を延長(〜2019年6月)したことを見れば、ルイス・エンリケやクラブがムニールを高く評価していることは伝わってきます。昨シーズン、メッシの長期負傷によって転がり込んできた出場機会ではゴールという結果を残せなかった彼ですが、ラ・マシア仕込のテクニックと得点力によって面白い存在になれそうな匂いは漂わせている。しかし若手選手が成長するためには試合に出ることが大事ですから、ムニールとテクニコ、ロベルトSDらが話し合い、全員にとって最良の方法を見つけ出していくことになりそうです。

英国合宿中に第4のデランテロ補強について訊ねられたムニールは、「もし自分が別のクラブにいて、バルサが自分に関心を持っていると知ったなら、バルサに頭から飛び込んでいく」とコメントをしています。そこから感じ取れるのはチャレンジ精神。MSNトリデンテの控えとしてシーズンを戦っていくことを多くのデランテロが嫌がる中で、ムニールはそれに怖れをなしていません。

長いシーズンですから、カンプノウに残ってもチャンスは必ず訪れましょう。しかし別のチームで先発でゲームに出るほうが、成長できそうなのも事実。そのあたりをムニールや彼の周囲がどう判断するかです。バルサは選手の成長が見込めるのであれば、武者修行への扉は閉ざさないようです。昨季のムニールの出番はリーグ15試合、コパ5試合、チャンピオンズ4試合でした。

いずれにせよ、2試合連続で引き分けたブラジル五輪代表が第3戦でもやらかしてしまい、ネイマールが傷心の早期合流とならないかぎり、14日(日)と17日(水)のスーペルコパはMSM、すなわちメッシスアレスムニールの先発で決まりでしょう。ムニールが武者修行に出るとしても、それはスーペルコパの後となります。