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2016年8月19日

後任ポルテーロ 選ばれしはシレッセン?

アヤックスに所属する27歳のオランダ代表。

クラウディオ・ブラボのマンチェスター・シティ移籍が濃厚とされるなかで、その後任選びに関する情報合戦も賑わいを見せています。当初はバレンシアのディエゴ・アルベスが有力であろうとされていましたが、この木曜日(18日)にはアヤックスのオランダ代表ジャスペル・シレッセンの名前が各メディアに登場。クラブ間の交渉は順調に進められており、ブラボの移籍交渉がまとまり次第シレッセンの獲得も発表されるだろうと一部では伝えられています。ただし、いずれにせよ事が動くのは次の週が明けてからのようです。

ルーチョはブラボに残ってほしい

クラウディオ・ブラボマルクアンドレ・テル・ステーゲン。世界トップクラスの選手を二人擁することで生じているバルセロナのポルテーロ問題は、チリ代表守護神のマンチェスター・シティ移籍で決着しそうな状況です。ブラボとしてはペップチームで正ポルテーロとして出場機会を手にでき、バルサとしてはまずまずの移籍金を得られた上で騒ぎを解決できる。テル・ステーゲンは名実ともにバルサの“背番号1”となれる。各方面にとって良い(悪くない)解決策となりそうなこのブラボのシティ移籍ですが、渋面なのはスカッドから信頼する選手が去るルイス・エンリケです。

ミスターがクラウディオ・ブラボに絶対の信頼を寄せていることはよく知られています。バルサ監督となる際にクラブにブラボ獲得を求めたのはルーチョですし、ブラボは抜群の安定感でその監督の信頼に応えてきました。ロッカールームでも大人ブラボは重要な役割を果たしているらしく、出来ることならチームを去ってほしくないのがルイス・エンリケの気持ちでしょう。しかし選手の希望やクラブとしての事情も理解はするので、納得のいく後任を確保してもらいたいというところだと思います。

アヤックスは放出に前向き

クラウディオ・ブラボの抜ける穴を埋めるべく、ロベルト・フェルナンデスを長とする強化部がまず監督に提案したのは、バレンシアのディエゴ・アルベス(31)のようです。リーガ経験が豊富で、移籍金も600万ユーロほどとお手頃価格。しかしこのブラジル人ポルテーロ案はどうやら、ルイス・エンリケを納得させるには至りませんでした。SPORT紙によると、強化部は“パコ・アルカセル交渉も容易になるから”と持ちかけたのですが、監督の意見は変わらず。クラブは別の候補を探すことになりました。

同紙曰く、ルーチョは昨季ビジャレアルにレンタルされていたPSGのアルフォンセ・アレオラ(23)の方を好んでいたそうです。しかしこちらはパリクラブの反対によって交渉は進まず。MD紙はそもそもバルサ側にアレオラへの関心はないとウワサを真っ向否定しています。いずれにせよ、こちらの線も実現の見込みは低そうです。

そして今回、有力候補として各メディアに浮上してきたのがアヤックスのオランダ代表ジャスペル・シレッセン(27)です。なんでもアヤックス新監督に就任したペテル・ボスさんはポルテーロの変更を計画しているらしく、シレッセンの放出に前向きなんだそうで。クラブ間交渉は順調に進んでおり、移籍金1,000万〜1,200万ユーロあたりで近々話はまとまるだろうというのが各方面の見解です。SPORT紙もMD紙もシレッセンが有力と見てますから、可能性は高いでしょう。

ただしオペレーションがこの週末に完了することはなく、来週までお預けになるとされています。

足元に優れたポルテーロ

契約目前まで来ていたディエゴ・アルベス獲得にルイス・エンリケが難色を示したのが事実であるなら、ジャスペル・シレッセンで決まる場合は、それはルーチョが彼の資質に完全ではないにせよ納得したからといえます。MD紙によりますとこのオランダ人ポルテーロは足元の技術が非常にしっかりしていて、バルサの門番に求められる第一条件を満たしているのだとか。アヤックス学校出身ですから、そのあたりは信頼が置けます。

MD紙情報では、シレッセンはまた堅実で粘りのあるポルテーロだとも紹介されています。派手ではないけれど安定していて、ここぞというところポカを犯さない。一方でペナルティキックを止められない守護神としても有名で、2014年ムンディアルでは1/4ファイナルのコスタリカ戦において延長後半アディショナルタイムにバンガールによって交代させられたという逸話を持っています。

全てを高次元で兼ね備えるポルテーロは数少なく、クラウディオ・ブラボがいかに貴重な存在であるかが改めて実感させられます。ならばバルサ生え抜きのジョルディ・マシップで良いじゃないかと外野として思うところですが、ルイス・エンリケはポルテーロ3人体制の支持者ですから、ブラボが去るなら後任は獲得しなければならない(バルサBに人がいない)。良い選択がなされることを期待しましょう。

 

ムニールの去就は本人が決める

クラブの希望オファー額は1,500万ユーロと。

FCバルセロナが第4のデランテロとして欲しているバレンシアのパコ・アルカセル獲得は、あちらのオーナーであるペーター・リム氏の決断次第であり、リム氏はすでにパコの売却を決断している、これがカタルーニャ方面スポーツメディアの共通した認識です。バレンシアはアルカセル放出に対するファンの反対を受け、会長とガルシア・ピタルチSDが「我々は彼を売りたくはない」とコメントしていますが、オーナーの考えはまた別のようで。来週になればおそらく答えは出るでしょうから、あと少し続報を待つこととしましょう。気になるのはむしろ、ムニールの去就です。

パコ・アルカセルはリムオーナーの決断次第

カタルーニャ方面では、パコ・アルカセルのバルセロナ移籍は時間の問題だろう、との雰囲気が出来あがってきています。バルセロナ系のスポーツ紙SPORT、MUNDO DEPORTIVO、それにL’ESPORTIUはいずれも、この作戦の成否はバレンシアのオーナーであるシンガポール人実業家ペーター・リム氏の決断如何であり、バルサは彼がこの取引にOKを出すと確信しているとの見解でだいたい一致。放出に反対する人々がオーナーの考えを変えられないかぎりは、アルカセルはバルサのシャツに袖を通すと各紙は伝えています。

(日本の幾つかのメディアで名前が挙がっているロンドンはSPORTやMDには出てきません)

バルセロナ発の情報ばかりだとバランスに欠けますので、バレンシアのSUPERDEPORTE紙も見てみますと、こちらは“チェ”クラブのレイフン・チャン会長がクラブの食事会でアルカセルに対し「パコ、私たちはあなたを売りたくはありません。あなたは私たちにとって重要な選手です」と説得した記事がメインです。彼女とガルシア・ピタルチSDはパコ放出に反対しており、リムオーナーを説得しようと懸命に試みている模様。バレンシアニスタの心中を察すると、アルカセルは魅力的な選手ですが、残留がいいと思います。

幾つかのオファーを検討中

しかしペーター・リム氏がパコ・アルカセルを売ると決断した場合、バルサはバレンシアに固定額3,000万ニューロ(+変動額1,500万ユーロ)を支払い、選手もそこに加えられると見られます。有力とされるのがセルジ・サンペールのレンタル移籍。当初は作戦要員が濃厚と見られていたムニールはどうやらバレンシア行きを望んでいないらしく、その彼の意思が尊重されるようになっているようです(サンペールはクラブの決定に従うとコメントしている)。

19日付のSPORT紙によりますと、自らの今後を決めるにあたり、ムニールは自由を与えられています。とはいえ完全に自由かといえばそうではなく、クラブの希望は1,500万ユーロ(+買戻しオプション付)での移籍だ そうです。そしてスペイン国内ではセルタ、レアル・ソシエダ、バレンシアが非常に興味を示しているらしいのですが、選手はプレミアからのオファー待ちと。 英国では2つのクラブがムニールへのオファーを検討中だそうです。残留が選択肢に入っているのかどうかは、分かりません。

ムニール側としましては、このクラブの希望小売価格1,500万ユーロは少々厳しい設定だとみていて、 1,200万ユーロであれば幾つかのクラブがオファーしてくれるのではないかと考えています(SPORT紙)。いずれにせよ、この件はじっくり考えて答え を出していけば好いでしょう。ひょっとしたらベティスとのリーガ開幕戦で大活躍して、クレ世論が残留を強く求めるかもしれない。夏のマーケットが閉じるま で、あと10日以上あります。端クレとしましては、せっかくのトップ昇格を手にしたカンテラーノですから、バルサでの成功を望むところですけれど。