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2016年9月26日

ダニ退団の影を感じさせないセルジ・ロベルト

右ラテラルの競争力、落ちず。

スポルティング戦に大勝(0-5)した後のエル・モリノンのミックスゾーンにて、ほぼ3アシストの大活躍をしたセルジ・ロベルトは、右ラテラルでのプレーをこう振り返っています。「プレーをするたびに快適になっているし、慣れていってるね。攻撃と守備の両方で動きを学んでいってるところだよ。僕にとっては新しいポジションだけど、欲しいと願う出場機会を与えられている。ラテラルでのプレーがどんどん好きになってるんだ」昨シーズンからラテラルで良い働きをしていたセルジでしたが、リーガ屈指といえるほどにハマるのは嬉しい驚き。ファンのみならず、ロッカールーム内での評価が高いというのも納得です。

リーガ首位の4アシスト

バルサ史上最高の右ラテラルだったダニ・アルベスが退団し残した穴を感じさせなくする。セルジ・ロベルトは今、その高難度の任務に取り組み、これまでのところ物事は非常に順調に推移しています。プレースタイルは前任者とは対照的で、動に対して静の印象ですが、かといってロベルトが守備的かというとそうではなく。戦術的に優れた彼は攻撃参加のタイミングが実に良く、センタリング精度においてはすでにアルベスを上回っています。

スポルティング戦ではニアポストへの速いボールでラフィーニャを、ファーポストへの浮いたボールでアルダをアシストしたロベルト。さらにクロスバーに弾かれたアルカセルへのボールはグラウンダーのパスだったなど、球種を使い分ける技術も見事です。

そしてカタルーニャラジオのカルラス・ドメネク記者がアルベスロベルトのデータ比較をしたらしく、それによりますと、前任者アルベスは2014/15シーズンにリーガ30試合で148回センタリングを供給し、5アシスト。2015/16シーズンはリーガ29試合で70センタリングを上げ、4アシストだったそうです。対するロベルトはここまで4試合で16回のセンタリングを行ない、早くもリーガ首位となる4アシストを記録しています。すばらしき高精度。当然対策は練られてくるでしょうが、20アシストを超えそうな勢いです^^

対照的なアルベスとロベルト

攻撃的ラテラルの見本としてトップに立ったアルベスに対し、セルジ・ロベルトは超ポリバレントなセントロカンピスタとしてチャンスを掴み取りました。インテリオールもピボーテも偽エストレーモもさらりとこなしてしまう適応力、戦術理解力、テクニック、ポジショニングの良さがロベルトの一番の特徴。ダニほどのアクはないですが、ボールに多く絡む必要のあるバルサにとっては、ルイス・エンリケが言っているように「ベストの右ラテラル」でしょう。

両選手の比較は、次のようなイメージです。

  • ダニ・アルベス
  • ・生まれついての勝者。派手。陽気。目立ちたがり屋。歯に衣着せぬ。超攻撃的。守りは走力でカバー。立ちはだかる者はなぎ倒す。がははと笑う。ブラジル仕込みのテクニシャン。体力モンスター。メッシと抜群の相性。ややムラがある。
  • セルジ・ロベルト
  • ・静かな闘志。控えめ。器用な優等生。友人多い。バランス感覚が良い。脇役から主役へ。戦術眼に優れ、どこへいつ行くか分かっている。はははと笑う。ラ・マシア育ちのテクニック。走るの大好き。メッシに認められている。安定感あり。

バルサのレギュラーとなるのはこれが一年目のセルジ・ロベルトですから、心配ではないにせよ見守っていく必要があるとすれば、運動量の多いポジションでシーズンを通して安定稼動していけるフィジカルがあるかどうかです。その点ではダニの体力はすさまじく、よくあれだけ走って無事だなと感心しました。セルジも「走るのが大好き」と語っていましたから体力には自信があると思うのですが、自他ともに上手くケアをしていってほしいです。バックアッパーとしてのアレイシは残念なことになりそうなので、フィリアルのニリに期待なのでしょうか。

クラブから契約更新の提案

さてそんなセルジ・ロベルトの活躍に報い、そして大事なカンテラーノを逃がしてしまわないために、FCバルセロナの理事会は彼との契約内容を向上させ、期間も延長する準備に入っているようです。ロベルトタタ・マルティーノ時代の2012/13シーズンにトップ昇格しましたから、今季で4シーズン目。ダニ・アルベスの後任になるという困難な仕事をしっかりとこなし、レギュラーとなっていることを評価するなら、年俸アップで応えるのが筋となりましょう(カンテラ上がりのロベルトは、現在はチーム最低ランク)。

セルジ・ロベルトとバルセロナの契約は2019年までとなっています。契約解除金は出場試合数に応じて3,000万ユーロから4,000万ユーロへと上昇しているとのことですが(MD紙)、プレミア方面の札束力からすれば、これだけ有能な選手に4,000万ユーロなんて余裕のお手頃価格でしょう。まあ選手本人に移籍の意思がなければ、解除金は特に意味を持ちませんけれど。

セルジ・ロベルトの代理人は、セルヒオ・ブスケツと同じ人で、バルセロニスタにはお馴染みのジョゼップ・マリア・オロビッツさんです。MD紙によりますとクラブは非公式ながら、先週のブスケツとの契約延長儀式の際、オロビッツ代理人にセルジとの契約を更新したいとの旨を伝えたのだとか。今季中には主力クラスに相応しい年俸を手にし、期間も2021年まで延長することになるようです。

(バルサはこれからアンドレス・イニエスタルイス・スアレスイバン・ラキティッチとの契約延長を計画中の模様。テル・ステーゲンも対象と見られる)