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2016年10月04日

“カピタン” ピケ

残念だったセルタ戦で、強い印象を残したセントラル。

個人的なエラーが連鎖し、あれよあれよと3ゴールを奪われた11分間が大きな痛手となり、バルサはバライードスで黒星を喫しました。立ち上がりが良かったことにわずかながらも油断をしたのか、セルタの圧力が増してからのルーチョチームはプレーが緩く。特に22分から33分にかけては、あらゆるボールに激しく迫ってきたセルタの前に文字どおり為す術がないような状態で、水色の嵐がようやく収まる頃には3点差がついていて呆然、そんな様子でした。後半イニエスタが入ったことで持ち直したバルサですから、テクニコたちも修正ポイントは理解している。同じ失敗を繰り返さないよう教訓とすること以外にバライードスでの3ポイント献上を補う方法はありません。

逆転を信じプレーし続ける闘志・誇り

散々な前半のセルタ・デ・ビーゴ戦でしたが、後半は幾つかの明るい出来事もありました。その一つが、テレビ観戦のファンがチャンネルを変えたくなるような3-0となってからも、選手たちは勝負を捨てることなく、同点さらに逆転を目指して戦っていったことです。ルイス・エンリケは選手交代によってどんどんリスクのあるフォーメーションに移行させ、最後はアンドレ・ゴメスが最後尾、ピケは前線に上がりっぱなし、なる状態。1本裏を取られたら終了というなかで、攻め続けるのは強い気持ちがいるでしょう。自尊心や誇りも不可欠です。

テル・ステーゲンがやらかし、縮めた点差がまた広がった瞬間は、心が折れていても不思議ではありませんでした。しかし選手たちは追加タイムの最後まで、逆転は無理でも同点はいけると信じゴールを目指した。ほんの少しの運が味方していれば、ピッケンバウアーのハットトリックが決まりまさかの同点!となっていたところでした。

逆転へ向けチームを引っ張ったジェリ

30分ほどを残して1点差へと迫り、この流れだと逆転もあるかもしれない、とバルセロニスタに希望を抱かせたのは、失われていた中盤を甦らせ、バロンデオロ級の輝きを放っていたアンドレス・イニエスタと、この俺がチームを引っ張ってやるとの気概を全身から漲らせていたジェラール・ピケです。4日前のグラッドバックでは、チームに勝利をもたらす決勝ゴールを決めたセントラルは、このビーゴでも攻撃面で大活躍。後半が始まるや顔を高く上げてぐいぐい攻めていく姿からは、心の手で胸のエンブレムを叩きながら走っていると言いますか、カピタンのオーラが感じられました。それを見て(恥ずかしながら?)惚れ直したわけです。

そして仲間を鼓舞するだけでなく、逆転へ向けた狼煙となる3-1ヘッド弾で貢献。その後も中盤で前線でボールに絡み、テル・ステーゲンのあれの後も挫けることなく、4-3ヘッド弾を叩き込んで見せました。絶対諦めない気持ちをプレーで示す。このあたりのキャプテンシーも見事です。

MDやSPORTによりますと、セルタ戦のあった10月2日は奇しくも、永遠のカピタン カルラス・プジョルのトップデビューからちょうど17年だったそうです(1999年のバジャドリー戦)。そのプジにとって思い出深い日に、弟分のジェリが腕章のないカピタンとしてプレーでチームメイトたちを牽引した。プジョルがいなければ借りてきたネコの様だと批判されていたあのピケが、苦しかった日々を乗り越え、成熟し、こうして真ピッケンバウアーとなってチームを支えている。なんとも感慨深いものがあります。

報われなかった、初のドブレーテ

ジェラール・ピケがドブレーテ(1試合2ゴール)を達成したのは、このセルタ戦がキャリア初めてだそうです。しかしプロ初のドブレーテは、残念ながらチームに勝点をもたらすことはなかった。もしポストをかすめた最後のヘッド弾が入っていれば奇跡的エンパテでしたが、セントラルの彼にそこまで求めるのもなんでしょう。ドンアンドレスバルサで600試合出場の記念日でしたし、クレ的ハッピーエンドになってほしかったところではありますが。

ちなみに、、SPORT紙によりますと、今季のバルセロナはジェラール・ピケサムエル・ウンティティが先発でペアを組んだ4試合では、その全てに勝利しているそうです。逆に言うと、どちらかがいないと取りこぼし率が上がっているということ。バルサ入団間もないフランス人セントラルですが、そのデータは彼がジェリと非常に良い補完関係にあることを示しています。プジョルがいる頃は、試合中絶えずカピタンに怒られていたことで有名なピケ。今は立場も変わり、ウンティティを叱咤激励しているのでしょうか。偉大な先輩から多くを学び、ウンティティもいつかはバルサの黒いカイザーとなれ!

ということでジェラール・ピケプジョルの面影を感じたセルタ戦。最後はピケの試合終了後の言葉で(強引な)まとめといたしましょう。「僕らには改善すべき点が数多くあるし、それがこれから学ばなければならない教訓だよ」「テル・ステーゲン?彼は足元が上手く、僕らはそれですごく助けられてる。多くのプレーが、彼のおかげで始まるんだ。エラーは誰だってするものだよ」「彼は彼のプレーを続けていかなければならないと思う」

 

メッシ、ランニング再開

シティ戦をモチベーションに順調に回復中。

リオネル・メッシのリハビリが第二段階へと進んだようです。現地メディアの情報によりますと、バルサの10番はチームトレーニングが休日だった3日(月)、シウター・エスポルティーバ・ジョアン・ガンペルを訪れ、クラブの“フィジオ”(トレーナー)チャビ・リンデとグラウンドをランニング。初日ということで軽めのセッションになりましたが、11日ぶりとなるグラウンド練習にメッシは頬を緩めていたそうで、バルセロニスタとしましてはそれが一番喜ばしいことです。クラックはこれより少しずつ運動強度を強め、来週末の完治診断を目指していきます。

来週、グループ練習に復帰する計画

メッシは9月21日のリーガ第5節アトレティコ・マドリー戦(1-1)で右腿の内転筋を負傷し途中交代、全治3週間の診断を受けていました。ここまでは練習場の室内で理学療法士のルジェール・ジローネスとリハビリに励んでいましたが、昨日ついにグラウンドでの運動が解禁に。ドクターや理学療法士たちと話し合った結果、回復は順調と判断され、チャビ・リンデとランニングやちょっとした運動を行ったそうです(SPORT紙は担当フィジオはエドゥ・ポンスだと記述)。

今後の計画としましては、あと10日ほどはグラウンドでのスローランニングと理学治療を継続して行っていきます。そして世界各地へと散っている代表選手たちがチームに戻ってきたら、メッシもグループ練習に加わる。ボールを蹴り始めるのはここからとなるようです。

3日間ほどグループセッションをこなし、試合に出ても問題がない状態まで回復したとドクターたちの診断が下りれば、15日(土)のデポルティーボ戦の後半に少し慣らし運転を行う。19日(水)のマンチェスター・シティ戦を良いコンディションで迎えることが、当面の目標となります。

ウンティティはデポル戦の先発復帰を目指す

メッシの回復と並行して、サムエル・ウンティティのリハビリも進んでいます。アトレティコ・マドリー戦前日のトレーニングで左ヒザ内側靭帯を捻挫したフランス人セントラルは、MD紙によると数日前からファンホ・ブラウと一緒にグラウンドでの運動を実施中。回復は順調ということで、今週中にはグループ練習に復帰できそうな状態のようです。

テクニコと医療部の目標は、ハビエル・マスチェラーノが疲労を溜めて臨むことになるであろうデポルティーボ戦にウンティティが万全のコンディションとなっていること。ジェラール・ピケもまたラ・ロハでフル起用されて戻ってくるでしょうから、ウンティティが回復し、やり繰りの選択肢を広げることがルイス・エンリケにとって重要となります。ムッシュ・マティエウは今回フランス代表招集を辞退していますので、サムエルが右セントラルをやれると非常に助かりますが、右は普通にピケマスチェラーノでしょうか。まあそのあたりは来週になってからということで。