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2016年10月06日

アレイシとカンセロを交換トレード?

冬のオペレーションも否定されない。

バルセロナ市内を見下ろすモンジュイックの丘にあるパラウ・サンジョルディで5日(水)、NBAチーム オクラホマシティ・サンダーを迎えての親善試合が行われました。参考情報としましては、パラウ・サンジョルディはバルセロナ五輪(1992年)の際に建設された屋内競技場で、設計者は磯崎新氏。このパラウでNBAチームが試合をするのは今回が5回目だとのことで、対戦相手となったのはもちろんバルサのバスケットボール部、バルサ・ラッサです。

このバスケットボールのフィエスタはバルサ選手ではパコ・アルカセルジョルディ・マシップ、それにアレイシ・ビダルが生観戦。アレイシは試合後、「NBAは大好きでよくチェックしてる。翌日のトレーニングのために、夜1時や2時までの試合は前半しか観れないけれどね。バロンセストはフットボルの次に好きなスポーツなんだ」とコメントを残しています。

カンセロに興味を持つ理由

そんなアレイシ・ビダルの名前が同じく5日、バレンシア方面のメディアからニュースとなって現れました。出場時間の限られている選手がニュースになる時はたいていが移籍関連ですが、今回もご他聞に漏れず(ネタ不足になる代表戦ウイークは尚のこと)。FCバルセロナがバレンシアFCとポルトガル人選手ジョアン・カンセロ(22)の移籍で交渉を始めており、アレイシ・ビダルがそのオペレーションに含まれるのではないかとラジオバレンシアが伝えたのだそうです(そしてポルトガル方面もそれに追従)。

先週末、バレンシア対アトレティコ・マドリー戦(0-2)が行われたメスタージャの観客席で、バルサのロベルト・フェルナンデスSDの姿が目撃されています。レンタル中のムニール(後半出場)の様子を観に行ったとも考えられますが、メディアの見解はジョアン・カンセロの視察。彼は元々は右ラテラルですが、最近はモントーヤが同ポジションを占めていることで、もっと前で起用されています。

では何故バルセロナがカンセロに興味を抱いているかといえば、MD紙によりますと、その理由は7つあります。

  • ■スピードがあり、攻撃力もある右ラテラルとのロベルト・フェルナンデスの評価
  • ■若く伸び伸びとした性格につき、適応も早いとクラブは考えている。伸び白も多い。
  • ■1対1の強さと相手エリア付近での技術をテクニコたちは評価している。相手デフェンサの注意を引かせることが可能
  • ■攻撃参加によって相手デフェンサの上がりを封じられる。
  • ■リズムの変化と2列目からの飛び出しを得意としている。カリレーロとしての才能がある。
  • ■無茶な値段にはならなさそう。契約解除金は高額だが、交渉には応じられるであろうし、アレイシが交渉に含まれることにもなるだろう。
  • ■代理人はホルヘ・メンデス。バルサは現在、彼と良い関係にある。

MD紙の見解では、カンセロの攻撃的なセンスと能力が高く評価されているようです。

実現性は微妙そう

アレイシ・ビダルは6試合連続でベンチ入りメンバーからも外れるなど、明らかにルイス・エンリケから戦力視されていません。過去にルーチョが起用しなかった選手で、華麗な復活を遂げた例はセルジ・ロベルトくらいしか思い付きませんから、アレイシがここから重要な戦力と見なされるようになるのはかなり困難。まさかの覚醒がなければ来年夏のマーケットで放出対象となるのはほぼ確実で、後釜の話さえまとまれば、冬に去ることも否定は出来ないでしょう。

そこで昨日、冬のトレードのウワサとして浮上してきたのがこのカンセロの名前です。ラジオバレンシア曰く、バルサとバレンシアはすでにカンセロの移籍で話し合いを進めているそうですが、ここで問題となってくるのは移籍金です。バレンシアは2015年夏、ベンフィカに対して1,500万ユーロの移籍金を支払っており、契約期間は2021年まで残されています。彼らはこれに近い額を回収しようと試みるに違いないですし、この夏に豪勢に補強に資金を投じたバルセロナには、冬に使える予算はまず残っていない。そこでアレイシ(1,800万ユーロでバルサ入団)とのトレード案が登場するわけですが、実際のところ、あちらとしてこのオプションはどうなのでしょうか。

アレイシにとっては、バルサでは手に入らないであろう出場機会を得られるチャンスですので、悪い話ではないでしょう。安値でのアレイシ放出を拒んでいるというバルセロナ理事会も、ルイス・エンリケが戦力外としている選手と交換で新たな選手(チャンピオンズでも起用できる)が入ってくるのであれば、作戦にOKを出すでしょう。しかしバレンシアにカンセロアレイシを交換するメリットは、たとえ金銭がプラスされるとしてもあるのかどうか。もちろん、彼らがビダルを高く評価しているのなら問題はありません。

ロベルト・フェルナンデスとバレンシアのガルシア・ピタルクSDが懇意とはいえ、先立つもののないバルセロナがこの冬に代表クラスの選手を獲得するのは困難そうです。可能性があるなら、コストゼロか、お安い金額での期限付き移籍くらいでしょうか。選択肢はカンセロだけではありませんし、クラブの強化部はルイス・エンリケが要請した場合に備えて選手のリストアップを続けているでしょうから、これから冬にかけ、右ラテラルのウワサ話が賑やかになるのは確実でしょう(昨年のノリートのような感じ)。実現の有無より、こういう話がこの先増えていくことを告げる、それがこのウワサの第一の意味じゃないでしょうか。