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2016年10月17日

ネイマール「自分のプレーを変えることはない」

蹴られることでドリブルは止めない。

デポルティーボを4-0で下した土曜日の試合において、ひときわまぶしい輝きを放っていた選手がネイマールでした。得点こそなかったものの、ルイス・スアレスレオ・メッシのゴラッソをアシストし、ラフィーニャの2点目の際も高精度のフリーキックで得点に大きく関与。リオ五輪があったことでチームへの合流が遅れたブラジレーニョでしたが、今季はここまで8試合で5得点8アシストと上々の数字を残し、状況によっては惜しみなく引き立て役に回っている姿が印象的です(そのアシスト精度がすばらしい)。今は自分が主役になるより、大エースや理不尽9番と協力してチームを勝利に導くことに喜びを見出しているのでしょう。シティ戦も大活躍が期待できます。

メッシが世界で一番良い選手

少し前の話になりますが、ネイマールは先週13日、バルセロナ市内で行われましたパナソニックの4Kテレビ販促イベントに広告塔として出席しています(ネイは2010年からパナソニックの“大使”。ちなみに家電つながりでは、バルサのオフィシャルパートナーに東芝)。そのイベントにクラックは、胸に“Panasonic”とロゴの入ったナイキTシャツを着て登場。司会者さんや報道陣の質問に答えています。

そのなかでネイマールは見出しに使えるフレーズを幾つか語っていまして、その1つがレオ・メッシを称賛する言葉でした。これから年の瀬が近付くにつれ、否が応にも盛り上がっていくであろうバロンデオロの話題。今年はアノ人が最有力と目されていますが、レオが世界最高の選手であると断言することに、ネイマールのためらいは一切ありません。「僕にとって、世界で最も良い選手はレオだよ。今ひとりを選ぶのは難しいし、彼が選ばれることが不公平かどうかは知らないけれど、フットボルをどのようにプレーするかという点で、レオが一番だと僕は思っている」

いずれはバロンデオロの表彰台の中央に立つことを夢見ているに違いないネイですが、親友レオがキングとして君臨する今はまだ、その時ではないと考えているようです。「世界最高の選手となることを急いではいないよ。今僕がすべきことは、良い状態を保ち、しっかりトレーニングをして、自分のベストを求めていくことだ」

また、そのメッシが母国アルゼンチンでなにかあれば批判を受けることに関しては、「理解するのは困難だよ。フットボルを解っている人には、説明できないことだ」との見解を述べたデランテロでした。

団結が力を生む

そしていつも楽しそうにプレーをしているトリデンテの関係については、「自分たちが歴史を作っていることや、団結することでさらに強くなることを僕らは知っているんだ。このトリデンテの魔法、それは友情だよ。僕らはピッチの中でも外でも友人で、互いに助け合っている。それは選手にとってとても良いことさ」と語った11番。彼ら3人だけでなく、ロッカールーム全体が一つになっているんだと彼は言います。

バルサで僕がとくに好きなのは、雰囲気だよ。僕らは全員がアミーゴで、ロッカールームの空気はすごく穏やかなんだ。グループはすごく団結していて、だから多くのことを勝ち取れる。初めてここに来た時は、ブラジル代表の雰囲気とすごく似ているなと感じたよ」

すべてが団結することで力を生む、とバルサイムノは歌っていますが(tots units fem forca)、今のチームはそれを体現しているわけです。バルセロナで幸せだ、とネイマールは強調します。「僕はバルサやこの街で幸せを感じている。全てがかつて夢見ていたことのようなんだ」

ローテーションを受け入れる

2年ほど前、途中交代となった時のネイマールは明らかに不満そうな表情を覗かせていました。しかし経験を積み重ねたことで、彼も成熟。今ではローテーションにも納得をしている様子です。「途中交代は好きじゃないけど、受け入れないといけないからね。なにが変わったのか?それは年齢だよ(笑)監督はいつも僕らにローテーションのことを話しているし、僕らもシーズンが終わるまでにはたくさんの試合があることを知っている。全員が終盤にトップの状態でいることを望んでいるんだ。出場数が多くなると疲弊するし、怪我もありえる。ローテーションが自分たちのため。だから全員が受け入れないとね

しかし一方で、変わらないものもあります。それは自らのアイデンティティであるプレースタイルへのこだわりです。「自分のプレーを変えるつもりはないよ。ピッチに入れば、僕は僕のプレーをするし、僕のプレーはドリブル、ゴールを決めること、チームメイトとプレーを作り出すことだ。彼らはそれを知っておく必要がある」「そういうプレーをしている時、僕は幸せだし、もしそれで彼らが幸せでないにしても、僕にはどうすることも出来ない。彼らはただ相手に肘打ちをしたり、蹴りを入れたりするだけだ。でもドリブルはみんなが出来ることではない」

そんなネイは司会者さんにディエゴ・アルマンド・マラドーナの“200回蹴られても、ネイマールは立ち向かい続けている”というコメントを伝えられ、素直に喜びを表しています。「フットボル界のために多くのことを成したクラックから、そういう言葉を受けるのはすごく名誉なことだよ。すごく幸せな気持ちになるね」

五輪金メダル、余暇の過ごし方

ネイマールはその他にも、幾つかの話題についてコメントをしています。重圧の中で金メダルを獲得したリオ五輪については、重圧から解放されたと説明をしたクラックです。「優勝が決まった時は、ホッとしたよ。信じられないほどの安らぎを感じたんだ。だって僕らはスタートにすごく苦しんだからね。僕らは2引き分けと良いスタートを切れず、たくさんの人から批判を受けることになった。でも最終的に僕らはプレーを変化させ、再び良いフットボルをやれるようになった。そして金メダルを獲得したんだ」

僕にとっては、人生で一番幸せな瞬間の一つだったよ。自分の国で、家族や友人たちと金メダルを獲れるというのは、お金には変えられないこと。ものすごく幸せだった」

自由時間の過ごし方についても、ネイマールは語っています。選手には自宅でもフットボルを観る派、観ない派がありますが、彼は後者です。「自分がプレーをしない時は、フットボルをテレビで観るのは好きじゃないんだ。理由は見ていてすごく苦しいからだよ」「テレビではシリーズものや映画を観てる。特に好きなのはアクションものとコメディだね」

「僕の息子(ダビ・ルッカくん。5歳)もフットボルを観るのは好きじゃなくてね、ドラゴンや恐竜のほうを好んでるね」

そして「テクノロジーを使って、なにかを作り出したり、発明をしたり、試してみたりするのが好きだよ」とやや意外な趣味を明らかにしたネイマール。科学技術による創作活動、、3Dプリンターのようなものでしょうか?ルッカくんとあれこれ作って遊んでいる姿を想像すると、ホッコリしますな。