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2016年10月28日

怪我人多発、カンテラーノの力が必要な時!

マルロン、ニリ、カルボネルに出番が訪れるかもしれないグラナダ戦。

メスタージャでのペットボトル事件と、その後の謂れなきバルサ批判にバルセロニズモの怒りが燃え上がったこの1週間。ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長はバルサ選手たちの振舞いを貶める発現をしたLFPのハビエル・テバス会長とRFEF競技委員会をスポーツ行政裁判所に訴える旨を発表し、メディアは“戦争だ!”と息巻いておりますが、現場とすれば場外戦は程ほどに試合に集中したいところでしょう。この土曜日には地元でのリーガがあり、チームは怪我人に苦しめられている。相手はカンプノウで全敗しているグラナダとはいえ、気を緩めることは出来ません。厳しいチーム事情につき、カンテラーノ起用が予想されるグラナダ戦です。

地元ではグラナダに24勝0敗

過去の対戦成績からすれば、カサでのグラナダ戦はバルサにとって勝点3が100%期待されるカードです。グラナダはこれまで24回バルサのスタジアムを訪れ(リーガ22回、コパ2回)、その全てで敗北。1941/42シーズンにプリメーラに昇格して以降、バルセロナの本拠地から1つの勝点も持ち帰っていないそうです。これだけカンプノウを苦手としているチームも珍しいほどです。

プリメーラに復帰してからのこの5年のカンプノウ訪問は、ほとんどがゴレアーダに終わっています。2011/12が5-3、2012/13が2-0、2013/14が4-0、2014/15が6-0、そして昨季が4-0。現在グラナダは0勝3分6敗(得点8、失点23)の最下位ですし、計算上は悠々と勝てそうであり、次週のシティ戦に備えるためにも早めに決着をつけたいところです。

ただし忘れてはいけないのは、今季のバルサはすでに10年ぶりのカンプノウ訪問となる昇格組アラベスに不覚を取り、1-2で大金星を提供していることです。あの試合はメンバーをいじりすぎたことが敗因の一つでしたが、今回も怪我人によって否応なくメンバーは変更されます。油断はできません。

見所の1つとしましては、このアンダルシアチームには元バルサ選手のイサーク・クエンカと、期限付き移籍中のセルジ・サンペールが在籍しています。パコ・ヘメス監督が解任されていなければ、より楽しみだったんですが、現在チームを率いるのは3シーズン前に地元ロス・カルメネスでバルサを破った(1-0)経験のあるルカス・アルカラスです。

起用できそうなトップチーム選手は15人

ご存知のとおり、ルーチョチームは今、続発する怪我人によって苦しい状況にあります。先週末のバレンシア戦はトップチーム選手が17名しかいなかったことで干物になっているアレイシ・ビダルが41日ぶりにベンチ入りし、バルサBからアラニャも呼ぶことでようやく18名を揃えたルイス・エンリケでしたが、健康運のなさは今週も変わらず。さらにイニエスタマティエウが病室送りとなりました。

火曜日のエスパニョール戦(スーペルコパ・カタルーニャ)に出場したアルダ・トゥランも、そこで右足首を傷めていて(昨日も別メニュー調整)、土曜日はおそらく間に合いそうにありません。ラフィーニャが復帰するにしても、バルサBから3選手ほどが招集されると予想されており、今週はずっとマルロン・サントスニリ・ペルドモアレックス・カルボネルの3人がトップチームのトレーニングに呼ばれている状況です(主力を欠くことになるバルサBも大変)。

マルロンの時

そこで最も注目を集めているのが、ジェラール・ピケが負傷したことでハビエル・マスチェラーノが穴を埋めている右セントラルのマルロン・サントスです。今年の夏、フルミネンセから期限付き移籍(完全移籍オプション付)でバルセロナへとやってきたブラジル人セントラルは、ビザ発行手続きの遅れによってBチームでまだ4試合にしか出場できていないのですが、登録できるようになるとタリンを押しのけスタメンを奪取。4試合は全てにフル出場しています。先日のエスパニョール戦でも90分間右セントラルを務め、落ち着いたプレーで評価と期待感を高めました。

チアゴ・シルバが目標だというマルロンは、そういうだけあって当たりに強く、パスコースの読みにも優れた選手です。ロングパスを得意としていて、ペリコとのデルビーでは左サイド前線へのパスを何度も繰り出し、割と成功させていました。28日付のSPORT紙によるとパスを出す際に用心深すぎるのが唯一の弱点だそうですが、まだ出場4試合ですから無理もないでしょう。

マルロン・サントスがもしバルサのトップチームで5試合に出場した場合は、バルサはフルミネンセに対し、完全移籍の買取オプション(500万ユーロ。ローマへ移籍したジェルソンの件ですでに320万ユーロを支払っているので残り180万ユーロ)を行使しなければならない契約となっているそうです。なので彼がトップチームに定着することになれば、バルサのセントラルはウンティティと2人で10年近く安心になる。是非成功してほしい選手ですし、ピケが不在でシティ戦のためにマスチェを出来るだけ休ませたい今こそ、マルロンを試す時じゃないでしょうか。

ニリとカルボネル

一方、スーペルコパ・カタルーニャの欠場の仕方が怪しまれているアレイシ・ビダル(普通にトレーニングを行いながら、セッション終了となるやトレーナーに筋肉の違和感を訴えたとされる)が今週末も招集リストから外れる場合は、右ラテラルの控えにはニリ・ペルドモが選ばれるのは確実だろうと見られています。

個人的にはバルサBのカピタンでもあるセルジ・パレンシアも楽しみにしているのですが、ルイス・エンリケの好みはどうやらこちらのニリ。SPORT紙はその好みの理由を、ニリの伸び伸びとして攻撃的なところだと説明しています。前線への攻撃参加が自然で、システムによってはセントロカンピスタもエストレーモもこなせるらしく。その反面、守備面は要改善で、現在Bチームでは1対1での守りを強化中だそうです。

もう1人、トップチームとトレーニングを行っているフィリアル選手がアレックス・カルボネルです。本来は攻撃的なポジションのセントロカンピスタですが、先日のエスパニョール戦ではピボーテとして起用され、良い感触を残したカンテラーノ。これまたSPORT紙の説明によれば、アレックスはどこのポジションでもこなせる多用途性の高い選手で、頭が良いので、教えられたポジションはこなせるようになってしまうそうです。つまるところセルジ・ロベルト2世。初めてのピボーテを卒なく出来るんですから、立派なものです。

昨日までのトレーニング参加状況を見ると、グラナダ戦に間に合うであろうトップチーム選手は15名です。なので上述のマルロンニリカルボネルはベンチ入りメンバーに入る可能性が高いでしょう。

怪我人が多発しているルーチョチームの中でも、中盤は層が厚く、ラキティッチブスケツデニスラフィーニャアンドレ・ゴメスと起用できる駒数も足りていますから、カルボネルが実際出場する確率は低いですが、来週はマンチェスター・シティ戦、セビージャ戦(どちらもフエラ)と難戦が続くことを考えれば、カンテラーノたちの誰かに出番は来るんじゃないでしょうか。そのためにも前半で勝負を決めたいところ。特別休暇を楽しんだ10人の主力選手たち、よろしくです!