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2017年1月24日

ラキティッチの時が来る

ブスケツの代役としてのピボーテ起用が有力。

バルセロナ市内にある国際会議場 Palau de Congressos de Catalunya にて23日、MD紙主催の各賞授与セレモニー(第69回グラン・ガラ)が催されました。ど〜んと1,000人以上が招待されたこの式典で、2016年の最優秀選手として表彰されたのはリオ五輪で女子競泳金メダリストのミレイア・ベルモンテと、モトGP2016王者マルク・マルケス。どちらもカタルーニャ人のトップアスリートたちです(昨年の同賞はアンドレス・イニエスタが受賞)。FCバルセロナからはルイス・エンリケがDiR最優秀監督に、イバン・ラキティッチが最優秀チームスポーツ選手賞に選出されており、トロフィーを受け取ったセントロカンピスタからは「いつまでもバルサに残りたい」との嬉しいコメントを発せられました。

「いつまでもここにいることが夢」

この第69回グラン・ガランでMD紙がイバン・ラキティッチを、チームのために頑張った最優秀スポーツ選手(el mejor deportista de equipo)なんていう彼のために作られたような賞の受賞者としたのは、出場時間減少を巡ってこのところ話題となっているイバンを改めて称えるだけでなく、あわよくば表彰式で良いコメントを出してもらおうとの意図を感じます。

実際、黒のスーツでビシッと決めて壇上に登場し、MD紙のサンティ・ノリャ編集長からトロフィーを受け取ったイバン・ラキティッチは契約更新について司会者さんから訊ねられると、「いつまでもここに残ることが僕の夢です」と残留希望を改めて強調。会場にいるジョゼップ・マリア・バルトメウ会長に向けては「“プレジ”(会長)はどこですか...?僕は“プレジ”を信頼してますよ」と冗談を交え、出席者を笑わせたりもしたそうです。

そしてラキティッチは、一部メディアがバルサからのオファーを彼が跳ね付けたと報じた件については、「僕らは今話し合っているところなので、断りようがないです」と否定。「自分としてはここに残ることになると信じていますし、会長と僕の代理人であるアルトゥロ・カナレスを信じています。双方にとって最良の結果となるよう、僕らは話し合っているところです」と述べています。

2014年夏にFCバルセロナの選手となったイバン・ラキティッチには、2019年6月末までの契約があります。現在はこれを2022年まで延長する(年俸もアップする)ように両者は交渉中とのことで、もし彼が2022年までバルサにいた場合は、34歳。ビッグクラブと結ぶ契約としては最後になる可能性が高いですし、バルセロナで現役を終えることになるかもしれません。選手としての能力と献身さ、誠実さによってクレに愛されるイバンの、契約更新のニュースが早く届きますように。

出場時間の減っていたこの1ヵ月半

ルーチョバルサの中盤事情は、この1週間で大きく変化しました。木曜日の国王杯レアル・ソシエダ戦でアンドレス・イニエスタがひらめ筋にダメージを負い、日曜日のエイバル戦ではセルヒオ・ブスケツが足首を踏まれて捻挫。ラフィーニャもまた太ももの痛みで調整中ですから、これから2週間ほどはラキティッチデニス・スアレスアンドレ・ゴメスアルダ・トゥランの4人がフル稼働で彼らの穴を埋めていくことになります。

12月3日のマドリー戦までは22試合のうち17試合で先発していたラキティッチが、この後の10試合ではわずか2試合にしか先発起用されていない理由は、外部からは推測するしかありません。一番論理的と思えるのは、毎日のトレーニングで採取しているデータがイバンの疲労状態を指し示しており、ルイス・エンリケが敢えて無理をさせないようにしていること。同時に、チーム層を厚くするべくアンドレ・ゴメスの強化月間になっていた可能性も高そうです。いずれにせよ、ブスケツイニエスタの離脱により、ここからはまたラキティッチのプレー姿を見る機会が増えるのは確実。ファンにとっても待ち侘びた瞬間の到来です。

エイバル戦でのデータは上々

どこでもこなせるフットボル知性の高いラキティッチですが、ルイス・エンリケがどのように中盤をやり繰りしていくのか予想するのも楽しいです。

セルヒオの負傷交代を受け、メディオセントロとしてプレーした先日のエイバル戦で、ラキティッチは申し分のない数字を残しました。走行距離はチームで最も多い10.6kmに達し、ボール奪取数はリーガでの自己最多となる14回を記録。MD紙によるとイバンの平均ボール奪取数は4.6回だそうですから、驚くべき伸びです。それだけでなく、ゲーム終盤にはエリアへの飛び出しから決定機も演出するなど、リーガでの久々の先発出場に彼も手応えを感じたことでしょう。

将来的にはブスケツの後継者としてはセルジ・ロベルトに期待しますが、エイバル戦で途中交代した彼の足首にバンデージが巻かれていたことや、先発メンバーとして初のシーズンによる疲労を考慮すると、今はあまり彼の負担を増やしてほしくはない。右ラテラルに専念し、アレイシ起用で休ませてほしいです。勝負の春先に元気なロベルトを見れるようにしないといけません。

今回は幸い、セルヒオイニエスタも欠場は2週間ほどで済みそうなので、基本的にはラキティッチのメディオセントロ、アンドレ・ゴメスデニス・スアレスのインテリオールで良さそうに思います。実際はマスチェラーノも加えて、試合によって担当者が異なる起用法になるんじゃないでしょうか(レオ・メッシがあまりイニエスタ役をこなそうとしすぎるのもどうかと思うので、デニスは出来るだけ使ってほしい)。

ということで、そろそろラキティッチの時が来るんじゃないかと期待を込めて。本当に彼の輝く瞬間は、もっと暖かくなってからの大一番だと信じていますけれど。