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2017年2月09日

ベルナベウ 貸して下さい

立派な収容人数を誇るスタジアムをバルサは希望。

2016/17シーズンの国王杯決勝戦。FCバルセロナと栄えあるトロフィーをかけて競うのはデポルティーボ・アラベスに決定しました。バライドスでのイダを0-0で乗り切り、本拠地メンディソローサでのブエルタに1-0で勝利したアラベス。古巣セルタと対戦したいとのルイス・エンリケの希望は叶いませんでしたが、コパの王に決勝初進出のチームが挑む構図はなかなか新鮮でいいんじゃないでしょうか。そしてバルサが決勝に勝ち進むと毎回のように登場するのが、会場をどこにするのか問題。バルセロナとしては立派で収容人数の多いサンティアゴ・ベルナベウを是非お借りしたいのですが、何故だかマドリーさんはスタジアムを貸し渋るので、いつもゴタゴタします。

コパの王 vs. 新人

バルセロナとアトレティコ・マドリーが激しい戦いをしたコパ準決勝のもう1つの山では、セルタ・デ・ビーゴとデポルティーボ・アラベスが決勝進出を賭けて競いました。元バルサ選手のマウリシオ・ペジェグリーノ率いるアラベスは難関バライドスでのイダを0-0で凌ぐと、メンディソローサでのブエルタでは地の利を生かして1-0で勝利。大方の予想をくつがえし、見事クラブ史上初の国王杯ファイナリストとなっています。

(他のコンペティションでは、アラベスは2001年のUEFAカップで決勝進出。リバポーとの打ち合いの末、延長戦で5-4の惜敗しています。ジョルディ・クライフが88分に劇的同点弾を決めたことで叫んだした記憶あり)

対するバルサは過去に28度優勝を誇るコパの王で、決勝進出は39回目です(どちらも大会最多)。クラブとしては4年連続のファイナルとなり、もし今回も勝ってイニエスタが天高くトロフィーを掲げると、1951〜1954年以来の大会3連覇の達成。王vs新人、どちらがクラブ史に新たな一ページを刻むでしょうか。

戦力では圧倒的にバルサが有利ですが、アラベスが今季リーガ第3節にカンプノウで大金星(1-2勝利)を手にしていることは忘れてはなりません。この時のルーチョは代表戦の影響で大きなローテーションを実施しており、メッシスアレスイニエスタピケウンティティロベルトアルバらを温存。ゴールを守ったシレセンもこれがバルサデビュー戦で、全体としてさっぱり冴えずにシュートを16本放ちながらも1点しか奪えずに敗北となりました。

このアラベスとバルサがさっそく今週末にリーガで顔を合わせるのは、偶然ですがよく出来ています。

毎年恒例、カードが決まってからの会場選び

ということで5月27日に開催されるコパ決勝ですが、カードが決まったなら、次は会場選びです。何故、舞台を予め決めておかないのかと毎年不思議ですが、とにかくスペインはそういう慣わし。諸条件に一番適合した決勝戦に相応しい会場を、これから(混乱交じりに)決めていくことになります。

会場選びが揉める理由は、まず第一にバルセロナがいつもサンティアゴ・ベルナベウ開催を強く求めるからです。表向きの理由はベルナベウが一番大きくて両チームのファンが多く入れる競技場だから。それに対し、自分たちのスタジアムにバルサイムノが流れるのがイヤなレアル・マドリーは貸し出しを渋りますので、今回もすったもんだがあるのでしょう。

決勝戦の対戦相手がアラベスに決まると、バルサは早速、バスクチームに希望する会場はあるかと訊ねたそうです。ラジオ局Cadena SERの取材によると、アラベスの最大株主ジョセアン・ケレジェタ氏(元バスケ選手で身長2m!)は近さゆえにサン・マメスを希望とのこと。バルサは当然、収容人数が多く、バルセロナからもビトリオからも同じような位置関係にあるマドリー市のベルナベウを希望していますので、アラベスを説得して同意を得ればRFEFに正式な要望を出す段取りのようです(SPORT紙)。

どんな言い訳が出てくる?

しかしレアル・マドリーがバルサのいるコパ決勝のためにベルナベウを提供する可能性は、前例を見ると限りなく低いでしょう。SPORT紙によると、マドリーはセルタによってコパから葬られる以前から、近いメディアに対してベルナベウで工事があるかもしれないとの情報を漏らしていたらしく、アリバイ作りのやる気満々。バルサとアラベスが共同でチャマルティン開催を求めたとして実現する気はしません。

実際バルサとしても、さあ次のベルナベウを貸せない言い訳はなんだ?くらいの期待度でしょう。2012年のトイレ工事は今でも語り継がれる言い訳となりました。2015年は特に理由も示されず拒否一点張りで、2016年はブルース・スプリングスティーンのコンサート。どうせですから、ここは一発世間がどよめくほどの理由を示してほしいところですし、つまらないスタジアムの改修工事なんて理由は残念至極であります。

サンティアゴ・ベルナベウは2020年の完成を目指し、大規模な改修工事を今夏から始めていくとされています。リーガ最終節が5月20/21日で、コパ決勝が翌週27日ですから、ちょっと1週間ほど工事開始を延期してくれれば良いのですが、ペレス殿はタイムイズマネーと着工を急ぎそう。マドリー市に対して工事の許可を出すよう、すでに動いているとSPORTはいいます。

何故これだけ王室の冠を被ったマドリーが、バルサ絡みとはいえ国王さんの御出でになる決勝戦にスタジアムを貸してくれないか。一般的に理由として考えられているのは1997年のコパ決勝のトラウマです。このとき彼らはバルサ対ベティスにベルナベウを会場として提供し、結果は延長戦の末にカタランチームが3-2で優勝。主将ペップ・グアルディオラがトロフィーを掲げたところまでは良かったのでしょうが、バルサにイムノを繰り返し鳴らされたことがだいぶ堪えたのか、以後の20年間、バルセロナ絡みのコパ決勝(6回)に彼らは一度も競技場を貸してくれてません。

ちなみに今年はスタジアム移転前の最後の試合としてビセンテ・カルデロンが決勝の舞台に名乗りをあげているそうなので、ほぼそれで決まりの雰囲気となっています。