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2017年4月04日

アルカセルの新たな可能性

右サイドで起用され結果を出したバレンシアーノ。

バルサが1-4で勝利した日曜日のグラナダ戦で、話題の一つとなったのは決勝点となる1-2のゴールを決め、後半追加タイムにはネイマールのバルサ通算100得点をアシストしたパコ・アルカセルです。バレンシアーノはこの試合をベンチから始めましたが、ラフィーニャがヒザを負傷するとルイス・エンリケは彼を右エストレーモの位置に置くことを選択。前半は不慣れなポジションに苦労していたものの、後半に入ると積極さを増して前述の好結果を残しました。

「どのポジションであろうと準備OK」

4月4日のMUNDO DEPORTIVO紙の表紙は、そのアルカセルが飾っています。デランテロは前日のトレーニング終了後にMD紙の取材に応じ(参照元)、馴染みの薄いサイドでのプレーについて「どのポジションであろうとも引き受ける準備は出来ている。あらゆる事に対して準備を整えておかなければならないんだ」とコメント。「チャンスを活かせるように人一倍ハードワークしてきた」と明かしています。

グラナダ戦での得点はルイス・スアレスとの連携から裏へと突き抜けたもので、ネイマールへのアシスト時もパコにパスを送ったのはルイシートでした。“9番”を二人並べると上手く機能しなさそうですが、アルカセル曰く「今回はルイスと僕が一緒にやれることが明らかになったね。ルイスとプレーできるのは贅沢なことだよ。彼とはすごく話をするし、とても助けられてる」とのこと。話し合って理解を深めるのはやはり大事です。アルカセルの努力に加えて、スアレスの状況判断力の良さが今回結果となって現れました。

ちなみに日曜日のゴールは「いつものように(亡き)父に捧げる」とアルカセル。ユニフォームについては「ゴールを決めた時は毎回取っておくんだけど、いつも家族の誰かに欲しいと言われるから、今年はあまり手元に残ってない」と語っています。そこはたっぷりネットを揺らすことで解決しちゃいましょう。

サリナス曰く、“9番”は結局のところ“9番”

これぞバルサスタイル、というものがFCバルセロナに定着したのはジョハン・クライフが率いたドリームチーム以降ですが、時々予想外のアイディアで観るものを驚かせたクライフは、何度か“9番”タイプのデランテロをサイドに配置しています。1988/89シーズンのガリー・リネカーと、その翌年のフリオ・サリナスがそう。今回ルイス・エンリケパコ・アルカセルに右サイドを担当させたのは、偉大なるジョハンのアイディアを思い出したのかもしれません。

ただ、この“9番”たちのエストレーモ起用は上手くいったとは言えず、リネカーはクラシコでハットトリックを決めたりしたもののサイドはイヤだと英国へと帰国。サリナスもさほどインパクトは残せなかったようです。そういえばバレンシアの先輩ダビ・ビジャもペップチームの左サイドを担当していましたが、グアッヘの場合は苦労しながらもよく結果を出したと言えるでしょうか。

そのフリオ・サリナスはMD紙の取材に対し(参照元)、「私を含めてデランテロ・セントロは誰一人としてサイドで長くやれるとは感じていない。アルカセルもね。一時的な手段にはなれても、“9番”は“9番”だと感じているし、中央車線を探すものだ」「サイドでボールを受けても生粋のデランテロに出来ることは少ない」との見解を示していて、アルカセルのグラナダ戦の得点にしても「スアレスがパサドールの役割をするために数メートル下がって」いたので「“9番”のポジションで決めたもの」と指摘しています。中央の人がサイドでプレーするのは容易ではないわけです。

このサリナスの言葉は経験者だけに説得力があり、セントロカンピスタにもなるべきルーチョ3-4-3の右エストレーモは難しいだろうなと思います。でもグラナダ戦のような4-3-3なら、上手くやれるかもしれない。その場合はレオ・メッシとの兼ね合いを考えなければならず、パズルの解を得るのはなかなか難しそうですが・・・。もちろん、ルーチョアルカセルがそんな予想を良い感じに裏切ってくれるのは大歓迎。パコの部屋に記念ユニフォームがあふれる日を楽しみにしています!

 

ラフィーニャの欠場は8試合ほど?

右ヒザの半月板に小さな損傷。

日曜日のグラナダ戦で右ヒザを負傷し、17分でピッチを後にしたラフィーニャ・アルカンタラ。試合後に間接内軟骨、いわゆる半月板を傷めたと発表されていたセントロカンピスタでしたが、一夜明けた月曜日シウター・エスポルティーバ内の医療センターにて精密検査が行われた結果、診断どおりに半月板に小さな怪我が確認されたとFCバルセロナの医療サービス部が発表しています。クラブによりますと、「これから48時間の経過を見て次に行う治療方法を決断していく」とのこと。その治療方法は大きく分けて、保存療法か手術療法の二つとなります。

最終的な治療方針はまだ未定

ヒザの半月板は、前十字靱帯単独損傷の後遺症でヒザが緩み、それが誘因となって傷むケースも多く見られるそうです(ZAMSTのウェブページより)。2015年9月のローマ戦でナインゴランとかいう選手に同じ右ヒザを壊され、前十字靱帯の手術をしていたラフィーニャにとって、グラナダ戦で右ヒザに痛みが走った時、おそらくもっと悲しい結果も頭によぎったと思います。しかし不幸中の幸いで、トップチームのリカルド・プルーナ医師によって行われた検査で確認されたのは「小さな怪我」。4日のSPORT紙は、復帰までに要する期間はほぼ4週間だろうと報じています。

同紙によると、48時間の経過を見て治療方法を決めると言っているのは、2015年にラフィーニャの右ヒザ手術を執刀したラモン・クガット医師の訪問を待つためなのだとか。ドクター・プルーナでは保存療法か部分切除かを迷う程度の、大先生の見解を聞く必要のある傷ということでしょうか。

なんであれ、縫合が必要となる損傷ではなかった点は良かったです。復帰まで1ヶ月となれば、欠場するのはおよそ8試合。来週と再来週のユベントス戦、23日のクラシコは起用できず、5月6(7)日のビジャレアル戦あたりが復帰の目安となります。

戦術への影響

そして3バックで前線の右サイドをこなせ、試合中に無理なくインテリオールへと移動できる選手を欠くことで、ルイス・エンリケは戦術の修正を余儀なくされます。まず、ビセンテ・カルデロンでのアトレティコ戦で始めた3バックをこれからも主に使っていくのか、ジョルディ・アルバの能力を活かしやすい4バックに戻すのか。先日のグラナダ戦はレオ・メッシが出場停止だったために4バックにしましたが、彼がいる試合では3バックで行きそうな気はします。

となると、3バックの右エストレーモとしてはデニス・スアレスに出番が回ってくるかもしれません。というか回してほしい。元々サイドも出来る選手であるのが彼の売りでしたし

4-3-3の場合はデランテロの3人はMSNで決まりですから、彼らを休ませる時にのみデニスアルカセルが使われることになりそうです。