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2017年4月12日

今日はお通夜:ユベントス戦

もう一度奇跡を信じてみろ、という敗北。

日本列島に桜満開の便りが次々に届き始めていた1週間前、バルセロニスタはルーチョチームによる4月攻勢の予感に胸を弾ませていました。今季最高の前半45分と評されたフットボルでセビージャに完勝。週末にはマドリーダービーを利用してリーガで首位に立ち、その勢いでユベントス・スタジアムを攻略するぞと意気込んでいました。しかし、フットボルでは状況はわずかな期間で劇的に変動します。満開だった桜が散るのと合わせるが如くバルサは負けを重ね、リーガもチャンピオンズも警告灯が点灯。ドルトムントでのバス爆発事件(マルク・バルトラが負傷)もあり、凹む日となりました。

奇跡の再現は相当困難

イタリア王者ユベントスに3-0で敗れる。バルセロニスタとしましてはカンプノウの奇跡よ再び、と信じるべきところですが、正直これは相当厳しいだろうというのが率直なところです。敵将アッレグリさんは「勝負はまだ付いていない」「フットボルとは奇妙なもの」「私たちはバルセロナの強さを知っている」と勝って兜の緒を締めていますが、むしろ勝利宣言をしてもらった方が望みを感じられるというか。あの6-1を見たことでユベントスは間違いなく同じ轍を踏まぬようするでしょうし、最後に浮き足だったPSGとは異なり、彼らはカンプノウの圧力にそう簡単に屈しないでしょう。

選手たちが信じてくれというなら、今一度チームを信じます。信じますが、逆転へのハードルはものすごく高く、2-3日は萎んだ気分で過ごすことになりましょう。

歴史的レモンターダをやってのけたチームに、“このバルサならどんなライバルにも勝てる!”と盛り上がっていた雰囲気は今いずこ。PSGに勝った直後のデポルティーボ戦敗北はご愛敬としても、マラガに完封負けし、ユベントスにも完敗したことのダメージは大きく、試合直後で悲観的になっている今は特に、更なる事態の悪化、クライシスの訪れを不安に思ってしまいます。

皮肉っぽく考えるなら、もしこのままチームに危機がやって来た場合、スタッフテクニコを含めた抜本的改革を求める声が圧倒的となり、後任監督の本命候補とされるファン・カルロス・ウンスエの線が消えるであろうことに関してはプラスでしょうか。まあこの件については、また後日たっぷり時間があるでしょうからその時に。

すべての面でユーベに軍配

ユベントスはセリエAで6連覇へ向けて快走中なのがよく分かる強さ、完成度でした。チームブロックとしての出来はバルセロナを大いに上回っていて、3-4-3の左セントラルにマティエウを置き、メッシを右サイド、ラキティッチをメディアプンタに配置して攻守にちぐはぐだったバルサは、ほとんどなにもさせてもらえず。メッシのパスによって作り出した数少ない得点機も、鉄人ブッフォンによって阻止されました。

出場停止のセルヒオ・ブスケツに代わってメディオセントロに入ったマスチェラーノは良いところがなく、ユベントスのプレッシングによって前へとボールを進められず。後半の最初から登場し、中盤の底に入ったアンドレ・ゴメスマスチェよりは効いていましたが、イタリア王者が一度守備ブロックを形成してしまえば、それを崩せる気は全然しませんでした。

この完敗の大きな要因に、マティエウの先発起用があったのはたしかでしょう。マスチェラーノが期待に応えられず、失点に絡んでいたのも大きい。しかしこの大一番でのチーム全体としての元気のなさもどうした?というレベルで、戦術的にも士気的にも上手くいかないとなれば、あと1週間で立て直せると楽観的になれません。カンプノウ効果とブスケツ復帰でなんとかなる?

いつになく悲観的なルイス・エンリケ

そして試合終了後のルイス・エンリケですが、いつになく悲観的な様子なのが印象的でした。TV3のカメラの前に現れたバルサ監督は、3-0負けの感想を訊ねられると、重い口調で次のように語っています。

「この結果が正当なものかどうか、私がどう考えようと同じだ。前半はPSG対バルサの第三部のようだった。忌まわしい前半に私たちは2点を献上した。とても悲しいし、無力さを感じてる。とても深刻な光景だった」

週末にマラガに敗れた際は、チームの出来は悪くなかったとの見解を示していたルーチョですが、レモンターダ再現について問われると「今日の私はお通夜だ。楽観的になるには苦労する」とコメント。「今は先のことはあまり話したくない。私は生まれつき楽観的だけれども、現時点では考える時間が必要だね。望むことを選手たちへと伝えられなかったことで、101%の責任を感じている」と、いつものガッツはどうしたという様子です。

その後の記者会見においても悲観的なトーンは変わらず、「悪夢を思い出した、という感覚だ。それは監督として残念な感覚なんだ。特に前半はひどく、ポジショニングは忌まわしいものだった。後半は改善したけれど、ボールを回せたのは相手がそうさせたからでもある。前半の光景が頭から離れない。こういう日は、あるべき幸運のかけらもないしね。明日になると再び起き上がっていくだろう」と述べたミスター。とはいえ、それではアカンと最後は「私たちが本来のレベルでプレーをすれば、どんなチームにも4点決められる」と前向きに答えています。

どれだけ前向きな性格でも、この負けの後では凹んでも仕方がない。ラ・レアル戦で良い勝ち方をできればまた士気も上がってくるでしょうから、とりあえずはゆっくりお風呂につかってぐっすり寝て、必要であればヤケ食いでもして、また立ち上がっていきましょう。そしてマルク・バルトラの怪我が早く治りますように。