Jornada 33
両チームともに乗り切らないゲームを決めたのは、偉大なエトー。
FCBarcelona |
Villarreal |
1 |
0 |
Camp Nou:77,042 |
Valdes 【8】 |
【6】 Barbosa |
Oleguer 【7】 |
【6】 Josemi |
Puyol【7】 |
【sc】 Gonzalo |
Edmilson 【6】 |
【4】 Peña |
Gio 【6】 |
【5】 Arruabarrena |
Iniesta 【7】 |
【6】 Josico |
V.Bommel 【6】 |
【7】 Arzo |
Deco 【6】 |
【6】 Roger |
Giuly 【6】 |
【6】 Cozorla |
Larsson 【sc】 |
【5】 Guille Franco |
Eto'o 【8】 |
【6】 Jose Mari |
Cambios |
Larsson→Ezquerro 【6】(8) |
Gonzalo→【6】 Quique Alvarez(18) |
Ezquerro→Maxi 【6】(35) |
Roger→【6】 Guayre(60) |
V.Bommel→Belletti 【sc】(85) |
Cazolra→【6】 Hector Font(70) |
Entrenadores |
Frank Rijkaard 【6】 |
【5】 Manuel Pellegrini |
Tarjetas |
Gio(81) |
Peña(30) |
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Quique Alvarez(52) |
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Arzo(63) |
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Arbitro |
Muniz Fernandez (Asturia) 【6】 |
名前の次の数字はスポルト評価:平均点【5】(監督・審判はムンド) |
Estadisticas |
1ª |
2ª |
Total |
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Total |
2ª |
1ª |
0 |
1 |
1 |
Tarjetas Amarillas |
3 |
2 |
1 |
0 |
0 |
0 |
Tarjetas Rojas |
0 |
0 |
0 |
7 |
5 |
12 |
Tiros a puerta |
6 |
3 |
3 |
4 |
2 |
6 |
Ocasiones de Gol |
5 |
2 |
3 |
4 |
4 |
8 |
Corners |
4 |
3 |
1 |
1 |
0 |
1 |
Fueras de juegos |
3 |
3 |
0 |
11 |
10 |
21 |
Faltas |
17 |
9 |
8 |
62% |
52% |
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Posesion del Balon |
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48% |
38% |
Formacion |
Titular |
Final |
ロニーは今回もお休み。メッシーの怪我が再発したので、今回もラルソンが基本左で先発している。しかし前半早々にラルソンが負傷交代し、エスケーロ投入。さらにそのエスケーロも前半中にダメージを受け、マクシの登場となった。マクシとエトーは頻繁にポジション交換。後半、バン・ボメルと交代したベレッティはなんと、そのままインテリオールに。斬新な交代だった。 |
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Goles |
Eto'o(11) |
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Reporte |
結果として勝てたのは非常に大きかったが、負傷者がまたも出てしまったのが悪いニュース。しかもそれがラルソンとなれば、ブルーな気分にもなる。
この日の立ち上がり、バルサはエンジンのかかりが良かった。スロースターターであることが多いバルサだが、今回はいきなりトップギアといった感じでビジャレアルを完全に支配。さっさと勝負を決めてしまい、楽な展開へ持ち込もうという気持ちがよく現れていた。バルサもそうだがビジャレアルも来週のチャンピオンズが頭の中にあり、事実彼らは大幅にスタメンを落としてきていた。よって早めに勝負をつけてしまえば、あとは流すだけというゲームになっていただろう。バルサはそれを狙った。
前半15分までの出来栄えは、ここ数試合の中では最高。ボールとゲームをコントロールし、相手選手へのプレスは迅速。パススピードも申し分なく、戦力を温存しているビジャレアルがそれに対応する術はなかった。そんな思い通りの展開の中、エトーがチャンスを逃さずにあっさりと先制点を奪ったのだから、現場の選手やコーチ陣は「してやったり!」と思ったことだろう。見ている側としても、「今日は楽勝かもしれない」と思ったのだから。
先制点は、エトーの個人技によるものだった。ハーフライン後方のジオからのロングボールを、エリア内でしっかりとトラップし、マークについていたデフェンサをあざ笑うかのように抜き去ってゴール左隅にズドン。ピチーチ争いを独走する今季24点目。この瞬間、バルセロニスタのほとんどはゴレアーダを予想しただろう。
しかしその3分前、ピッチではまたも嫌なアクシデントが発生していた。相手DFを抜こうとスプリント競争をしていたラルソンが、左太もも裏の筋肉を痛めて退場したのである。ここまで同じような怪我が続くと、それはもう偶然とは思いがたい。なんらかの共通した原因があるように思ってしまう。昨シーズンのヒザ靭帯損傷はシーズン序盤に連発したが、今季の太もも筋肉負傷は後半の大事な時期になって続発。呪われていないのならば、誰かにこの理由を説明してもらいたい。ゲームをするたびに故障者が出ていたのでは、やってられない。
さらにそれだけでは収まらず、ラルソンに代わって入ったエスケーロもまた前半途中に交代し、幾度となくピッチに倒れて痛みをこらえるプジョルの姿を見ていると、バルセロニスタの関心のほとんどは無事にこのゲームを終えてくれることへと傾いていく。それはチームの面々にとっても同じのようで、次第にバルサのプレーはリズムを失っていくのだ。
片方の勢いがなくなれば、もう片方が勢力を増すのは当然のこと。前半の途中からビジャレアルはバルサゴールに徐々に接近し始め、あわやエンパテという場面も訪れる。特に際どかったのは、ロジェールのフリーキックをエリア内で胸トラップしたアルソが崩れバイシクルで放ったシュート。バルデスの猫的リアクションによるスーパーセーブがなければ、確実に同点となっていたことだろう。
後半、バルサは再びエンジンをふかし直してゲームへ入っていく。1点リードでは十分とはいえないので、早く試合を決める2点目が欲しかったのだ。けれども早々のデコのシュートがギリギリのところでサイドネットに突き刺さった以外は、これといったチャンスは作れない。ゲームはコントロールしているのだが、ラストパス、さらにはそのひとつ前のパスが上手くいかないのだ。マクシは頑張っているのは分かるが、まだもうひとつ連携やら戦術理解の面で物足りない感じ。
ホセ・マリにフリーでシュートを放たれた時にはヒヤッとさせられたが、ゲームはそのまま動くことなく1-0で終了。ゲーム内容からしてもバルサの勝利は妥当なところであったし、リーガ制覇に大きく前進できたことで、とりあえずは満足できる結果だった。しかしながら怪我人だけは残念でならない。ラルソンが一刻も早く戦列へ戻れることを、ただ祈る。
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