ゲームはまず、昇格後最初のゲームというアラベスの元気が目立った。1部でカンペオンと戦えるという喜びから、生き生きと動くアラベス。しかし序盤を過ぎるとバルサがペースをつかみ出し、15分を越える頃にはほぼ完全に主導権を得ることになる。
しかし攻撃を加えるバルサの前に立ちふさがったのが、元チームメイトのボナーノ。エトー、ジュリー、デコらの中・近距離からのシュートを、ことごとくボナーノは弾き返して見せた。そうこうしているうちに前半は終了。あと少しでゴールを奪えそうで、実際のところはリズムと決め手に欠けているバルサ。パッとしない45分だった。
後半も前半ラストと同様の流れ。ジュリーのシュートが、ロニーのミドルが、ボナーノによって阻止されていく。アラベス守備陣のエラーをついたエトーのパスカットも、シュートミスで終わるようではどうにもならない。バルサは試合を通じ11回のゴールチャンスを手にしながら、8回をボナーノに、3回をポストによって阻まれることになった。運のない一日。
チャンスを逃しているうちにバルサはガス切れを起こし、アラベスがチャンスを掴む。これが事なきを得たのがラッキー。バルサは選手交代で流れを引き寄せるものの、ゴール運のなさまでは改善することはできず。2ポイントを失ったといえる。 |