ラ・レアル戦に引き続き、5-0の圧勝。スーペルバルサは止まらない。
勝負は開始1分にして決まったといえる。バルサ陣内にいたイニエスタから、飛び出していたバン・ボメルへ鮮やかなパスが渡り、バン・ボメルはGKの位置を冷静に確かめた上でバセリーナ。これでパナシナイコスは引いて守りきるというプランが呆気なく崩され、前へ出ることを余儀なくされた。
これによってバルサは自由にボールが回せるようになり、最終ライン後ろのスペースをドンドンと突いていく。シュートチャンスは再三にわたり、パナシナイコスはバルサの攻めを全く防ぐことが出来ない。14分には右サイドを崩したイニエスタからのクロスをエトーが豪快にヘッドで押し込み、さらに勝負あり。
34分のゴールは相手のミスがらみながら、前線でプレスをかけたエトーとメッシーのプレーが功を奏した証。メッシーが相手のエラーに乗じてボールを奪い、落ち着き払ったソンブレロでポルテーロも撃沈。無人のゴールにボールを流し込んだ。
そして40分、バルサらしい連係プレーからの美しいゴール。右サイドを駆け上がったメッシーから中央のロナルディーニョへパスが回り、ロニーはこれをノールックパスで走りこんできたエトーへ。エトーは勢いに乗ったまま猛烈なシュートを放ち、ボールはポストをかすめながらネットへと突き刺さった。
後半になってもバルサの支配は変わらず、メッシーの有効性も変わらない。65分にはメッシーの縦パスにエトーが反応し、ゴール左際からGKの頭上を緩やかに越える放物線のシュート。これはファーサイドのネットにスッと包み込まれ、あまりの美しいゴールにカンプノウのフィエスタは頂点へと達した。
またこのゲームではガブリが今季公式戦初出場を果たしているのも明るい話題。モッタも順調にリズムを取り戻しつつあり、バルサはさらに磐石名体制を固めつつある。 |