チャンピオンズグループCの首位通過が決定。
土曜日にベルナベウで最高のパフォーマンスを見せたバルサの面々は、それによって燃え尽きることなく、この日も序盤からかなり積極的な攻撃を展開、最初の3分で2度の決定機を演出して見せる。幸福感によるリラックスなど存在していないことを印象付ける立ち上がりだった。
バロン・デ・オロ確定の発表が待ち遠しいロナルディーニョは、この日も絶好調。開始1分のラルソンへの芸術的パスは惜しくも得点にはならなかったが、13分のガブリへの縦パスは功を奏する。中盤の深いところから送られたボールをガブリは胸でコントロールし、GKと1対1の状況から冷静にゴール。今季初先発、もちろん初ゴールだった。復活おめでとう!
しかしブレーメンはその数分後、恐ろしく微妙な判定で同点に追いつく。プジョルが珍しくゴール正面でミクーにボールを奪われ、ペナルティラインぎりぎりのところでのジオのタックルがファール判定。しかもフリーキックではなく、ペナルティだった。不幸なジャッジにより、スコアは1-1に。
だがこんなことでガッカリしないのが、今のバルサ。ボールを圧倒的に支配しているのだから、焦る必要はゼロ。事実5分後には追加点を得てしまうのだからすごい。26分、主役となったのはやはりロナルディーニョだった。普通であれば、ゴールの予感などほとんど漂わないエリア左横からのフリーキック。角度がないので、GKはクロスボールへの対処を念頭においておけばいい。しかしロニーはセンタリングではなくシュートを選択し、ニアポスト側にねじ込んでしまうのである。GKラインケ一歩も動けず。完璧なキックだった。
その後ラルソンとジュリーが追加点のチャンスを得たものの、最終シュートでの正確性を欠き、2-1でハーフタイム突入。
後半になるとブレーメンの抵抗もなくなり、ゲームは幾分のんびりした展開に。そんな中ロナルディーニョだけはプレーを心から楽しみ、3点目へとつながるラストパスをラルソンへ。クラックの絶妙のパスによりラルソンはラインケと1対1になり、今度こそチャンスを逃さずに3-1。ロナルディーニョは全3得点に絡む1ゴール2アシスト。世界最高選手であるところを存分に披露した。 |