バルサが誇るデランテーロたちの決定力が際立ったゲームだった。
まずは7分、ロナルディーニョの絶妙の浮き球パスに反応したラルソン、エリア内できっちりとトラップ、コントロールし、落ち着いて相手ポルテーロを攻略した。さらに後半開始早々のエトーのゴール。ロニーのスルーパスに飛び出したバン・ボメルのシュートはGKにブロックされるものの、こぼれ球をエトーがごっつぁんです。2人の負傷者(マルケス、エヂミルソン)が出ることになったゲーム、点取り屋たちが仕事をしてくれていたことが、バルサに貴重な3ポイントをもたらした。
ソシエダは1週間前のオサスナのごとく、非常に戦術的なプレーで挑んできた。気迫もあり、中盤でのプレスにバルサは苦しめられる。カウンターからの攻撃では、斜め方向へのパスによって幾度となくバルサ守備陣の背後を突いていたのだが、オサスナ戦のエラーを帳消しにするバルデスの守りによって、ゴールは守られた。ニハトをオフサイドの網に捕らえられていたのも大きい。
今回のゲームはおおむね運にも味方されていたバルサだったが、やはり負傷者は痛い。守備の中心となるマルケスとエヂミルソンというのが厳しいし、特にマルケスは長期離脱の可能性も。ベンフィカ戦、クラシコと大一番が迫っているだけに、なんともダメージの大きいアクシデントだった。
そんななか明るい要素は、後半からピボッテの位置に入ったイニエスタがいいプレーをしていたこと。エヂミルソンとは異なってゲームメイクの自由を与えられた彼によって、バルサのプレーも変化。前線にロングボールを放り込むソシエダのプレーはイニエスタのパス展開によって封じられ、バルサはペースを引き寄せた。 |