まずはゴールシーンを簡単に。
22分、ダニエル・アルベスのゴールは豪快なミドル。モッタのチェックがやや遅れた隙を見逃さず、ズドンとぶちこんだ。
24分はペナルティ。プエルタがエリア内に切れ込んでいき、ベレッティがたまらず後方からチャージ。疑問の余地なくペナルティとなり、アイトール・オシオが思いっきり真正面の天井へ蹴りこんだ。
41分、バルサ反撃。右サイドでマクシが溜めを作り、上がってきたベレッティへパス。ベレッティはエリア内へ侵入し、左足で丁寧なセンタリング。これをエスケーロがフリーでヘディングシュート。
42分、シルビーニョのまさかのゴール。左サイドをオーバーラップしたシルビーニョが、センタリングのようなシュートのようなボールを供給。これが意外にもいいコースに来て、慌てたGKパロップは空中で掻き出したかに見えたが、すでにラインを割っていた。
75分、ケパの弾丸ヘッド。マルティによる右コーナーキックを、ケパがズドンとゴール。
試合はバルサペースで始まったが、次第に懸かっているものが多いセビージャが主導権を握っていく。やはり、目標があるものは強い。2点を先制されたことでゲームはほぼ決まったかに思えたが、バルサは不思議な連続ゴールでまんまと同点に追いつく。よく2点奪えたな、という感じ。
後半、ライカーに尻を叩かれたであろうバルサは気持ちの入ったプレーをする。しかしその点では、セビージャの方が何段階か勝っていた。チャンピオンズ出場権がかかっている彼らの執念は素晴らしく、メンタルで“バルサB”を圧倒。合法的ゴールをオフサイドで取り消されたことにもめげず、最後は押し切って勝利を手にした。
雨でゲームが順延になったことが、セビージャにはとりあえずは有利に働いた。バルサは失ったものはなにもないが、怪我人が出なかったことが収穫。さあ、パリだ。 |