ライカーはやはり、堅実派だった。新戦力の選手たち(特にグジョンセン)を試すより、まずは勝手知ったるダブルカンペオンチームをそのまま起用。先発に関しては試験的要素は少なく、コンディション不良で代表戦を休んだプジョル&チャビを使うあたりは手堅い。
前半の立ち上がりは、エスパニョールのペースだった。しかしペリコたちは、そのチャンスを活かすことが出来ない。全体的なリズムの欠如によってバルサの守備陣には隙もあったのだが、エスパニョールはお人よしにも、そこに付け入ってくることはなかった。彼らは主にミドルレンジからのシュートに終始する。
そんなエスパニョール色の強い前半だったが、ワンチャンスをモノにしたものが勝つ。ハーフタイム直前のほんの1回のチャンスを見逃さず、ジュリが先制点をゲット。モンジュイック軍団に精神的ダメージを与えた。
先制点をまんまと奪ったことで、後半の流れは完全にバルサ。コンディションでは明らかにエスパニョールの仕上がりのほうがよかったが、そこはバルサ。テクニックという力により、体力的に勝るチームを支配してしまうのだ。
ゲームはそのまま0-1で終了し、バルサはアドバンテージを手にカンプノウでの第2戦へ。1点差なので油断は禁物だが、06/07最初のタイトルに向け、まずは順調な滑り出しといったところ。
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