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Liga de Campeones : jornada 3

いいとこなし。救世主も現れず。チャンピオンズに黄色信号。

 

Chelsea FCBarcelona
1 0
Stanford Bridge :40,599
Hilario 【6】 【7】 Valdes
Boulahrouz 【6】 【6】 Zambrotta
Carvalho 【6】

【5】 Marquez

Terry 【6】 【5】 Puyol
Shley Cole 【6】 【5】 Gio
Makelele 【6】 【5】 Edmilson
Essien 【6】 【5】 Xavi
Ballack 【6】 【5】 Deco
Lampard 【6】 【6】 Messi
Drogba 【7】 【5】 Ronaldinho
Shevchenko 【6】 【5】 Gudjohnsen
Cambios
Shevchenko→Robben 【6】(76) Gio →【5】 Iniesta(56)

Drogba→Kalou 【sc】(91)

Gudjohnsen→【5】 Giuly(59)
  Puyol→【5】 Oleguer(74)
Entrenadores
Jose Mourinho 【7】 【4】 Frank Rijkaard
Tarjetas
Lampard (52) Gio (45)
  Xavi (65)
  Deco (85)
   
   
Arbitro
Frank de Bleeckere (Belgie)
名前の次の数字はスポルト評価:平均点【5】(監督はムンド)
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 0 0 Tarjetas Amarillas 3 2 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
5 8 13 Tiros a puerta 14 7 7
1 4 5 Ocasiones de Gol 5 3 2
3 2 5 Corners 3 1 2
1 7 8 Fueras de juegos 0 0 0
11 8 19 Faltas 18 9 9
46% 44% Posesion del Balon 56% 54%
Formacion
Titular Final
先発は、ほぼ予想の範囲内。しかし後半に入ってからの交代は、想像を超えていた。まずはイニエスタを投入するライカーだが、替えたのがなんとジオ。いきなりの3バックへのシステム変更。グジョンセンをジュリに替え、ロニーが中央、メッシが左へ。しかしその約束事は、あまり守られてはいなかった。メッシは右に動くことが多く、バランスが極度に崩れる。それは中盤も同じ。最後、背中を痛めたプジョルに替えてウラゲールを投入。組織として全く機能せず。
先発 終了時
Goles
Drogba (47)  
   
   
   
   
Reporte

カンペオンとしての実力を発揮できず、完敗。

前半は、拮抗した展開となっていた。バルサとチェルシー、自他共に認める強豪同士であり、リスペクトしあっているチーム同士。無理をして強引に仕掛けるのではなく、様子を見ながらじりじりと相手のツボを攻めていく、非常に戦術的な展開。ポイントとなる(はずだった)のは、サイド攻撃だった。

シェブチェンコを獲得したことにより、チェルシーは今季システムを変更していた。それはロッベンを代表とするサイドアタックをとりあえずは封印したということであり、バルサがつけ込むとすれば、ここは見逃せない。しかし今回のバルサは、中央にしか目が行かない。相手のカウンターを警戒しすぎたのか、ジオもサンブロッタもオーバーラップを仕掛ける場面が皆無。となると、中央での潰しあいがメインとなり、エッシェンが幅を利かせることになる。

チェルシー前半最大のチャンスは17分。エッシェンのボールを受けたドログバが、巧みなトラップで守備ラインの裏を突く。そしてシェブチェンコへスルーパス。これをザンブロッタがかろうじてカットし、こぼれ球を仕留めようとしたシェバを、マルケスがギリギリのスライディングでカバーした。

対するバルサは30分、メッシ・ロニー・メッシ・デコ・チャビとワンタッチでボールを回し、最後はチャビが左足で際どいシュートを放つのだが、GKイラリオのセーブでゴールならず。このゲームで、一番バルサらしかったシーンだろう。その後、両チームともにちょっとしたチャンスを演出しながら、前半は無得点のまま終了。

そして後半、前半のように慎重に行きながら、プレスが弱まった隙を突いてゴールを奪いたかったバルサだが、その目論見はいきなり崩される。47分、青油のクラックが違いを見せてくれたのだ。

アシュリー・コールからのボールをゴール正面で受けたドログバが、マークについていたマルケスとプジョルを華麗なヒールコントロールでかわし、素早く身を翻してゴール右隅に弾丸シュート。クラックにしか不可能な超ゴラッソにより、チェルシーが先制に成功した。

恐れていた先制点を奪われたことで、バルサはかなり追い込まれる。まず必要なのは、ゲームのリズムを変えること。そこでライカーが選択したのは、これまでに試したことのない3バックを、いきなりここで導入するというギャンブルだった。ジオに替えて、イニエスタを投入。これでシステムは、クライフ時代によく見られたような、3-4-3へと変化した。

しかしこの作戦は、失敗に終わる。慣れない戦術に選手たちは戸惑い、バルサの生命線ともいえる組織ブロックが崩れるのだ。攻守のバランスは悪くなり、グジョンセンに替えてジュリを投入したことで、右サイド偏重に。しかも右を広く使って相手を崩すでもなく、中央右寄りにあらゆる攻撃が集中しているといった様相。それではチェルシーの鉄壁は崩せない。

バルサは誰も“ここだ”というポジションを見つけられず、チェルシーはバランスの悪化によって生まれた穴を、カウンターで狙っていく。エッシェン、あるいはシェブチェンコが決定的な場面を作っていただけに、1-0で済んだのはバルサにとっては幸運だったといえよう。

他会場ではブレーメンがきっちりとレフスキを下しているため、バルサにはもう一切の余裕はなくなった。グループリーグを勝ち抜けるには、残り3戦を全勝するしかない。エトーの不在をこれほどまでに重く感じたこともない試合だった。