やはりどうしても、気持ちは火曜日へと飛んでいる。
仮に星を落としても、さほどダメージのない今回のレバンテ戦。ライカーはロナルディーニョを召集リストから外し、メンバー構成もブレーメン戦を考慮したものを採用してきた。それは特に、選手交代で顕著に見られている。ここでエネルギーを不必要に消耗することはないのだ。
そんなわけで、ゲームは当然のごとく、モチベーションの高いレバンテが押し気味に進める。バルサも前半の一定の時間帯は主導権を握っていたが、一番目立っていた選手がバルデスとデコということからも、試合の展開は推測できるだろう。
バルサのプレーは、頑張ってはいるのだけれども、どことなく心あらずといったところ。中央中心の攻撃のため、相手守備陣を混乱させることはできず、強烈なプレスからカウンターを食らうというパターンの繰り返しだった。レバンテは少ないタッチでバルサ守備ラインの背後を狙い、幾度となくチャンスを演出している。
ただし、先制点はバルサ。40分、エリア際左寄りの位置でデコが得たファールを、本人が直接フリーキックでズドン。ボールは左ポストを直撃し、跳ね返りながらもネットに吸い込まれていった。ポルテーロはどうしようもなし。
こうしていい形でリードをつかんだバルサではあったが、後半になるとレバンテの勢いはさらに増していく。もはやバルサは防戦一方であり、バルデスが孤軍奮闘的にシュートを止めまくることによって、かろうじて守っているという状態。少なくともバルデスは4つのシュートを好セーブし、チームを敗戦から救っている。
しかしバルデスだけでどうにかするにも限界はあり、76分にはとうとう同点弾を決められる。ゴール正面右からのフリーキック。バルデスが弾いたボールを、3人に猛烈に詰め寄られてアルバロがゲット。これは、ポルテーロにはどうしようもない。相手に多量に詰め寄られた時点で、アウト。
間が悪いことに、この失点はデコをベンチに下げたあとだった。攻守にわたり、この日も中心的役割を果たしていた現場監督がいなくなったことにより、バルサは攻撃の起点を失っていた。イニエスタ、チャビも奮闘するも、決勝点には及ばず、そのままゲーム終了。やはりロナルディーニョもエトーもおらず、3日後にシーズンの懸かったゲームが控えている状況では、納得するしかないエンパテだろう。展開からすれば、よくやった1ポイント。
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