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Liga Española : Jornada 16

押していたのに決められず、一撃に泣く。スクランブルはやっぱりきつい。

 

FCBarcelona Atletico Madrid
1 1
Camp Nou :53,685
Valdes 【6】 【7】 Leo Franco
Belletti 【5】 【5】 Seitaridis
Puyol 【5】 【6】 Pablo
Thuram 【5】 【6】 Ze Castro
Oleguer 【6】 【6】 Antonio Lopez
Motta 【5】 【6】 Maniche
Xavi 【6】 【6】 Luccin
Deco 【5】 【6】 Jurado
Iniesta 【6】 【6】 Galletti
Ronaldinho 【6】 【7】 Kun Aguero
Gudjohnsen 【5】 【6】 Fernando Torres
Cambios
Thuram→Giuly 【5】(60) Seitaridis→【6】 Valera(19)
Gudjohnsen→Ezquerro 【4】(67) Jurado→【6】 Mista(45)
  Galletti→【sc】 Pernia(85)
Entrenadores
Frank Rijkaard 【5】 【6】 Javier Aguirre
Tarjetas
Belletti (19) Seitaridis (7)
Motta (25) Luccin (47)
Deco (69) Maniche (50)
Ronaldinho (90) Mista (68)
Galletti (80)
Arbitro
Medina Cantalejo (Andaluz)
名前の次の数字は評価点:平均【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
2 2 4 Tarjetas Amarillas 5 4 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
6 8 14 Tiros a puerta 6 3 3
    4 Ocasiones de Gol 2
      Corners
    2 Fueras de juegos 0
10 10 20 Faltas 24 15 9
% 62% Posesion del Balon 38% %
Formacion
Titular Final
怪我人と疲労でスクランブル状態。左ラテラルにウラゲール、右前線にはイニエスタ。ただ、イニエスタ、デコ、チャビの位置はかなり流動的(特に前半)。後半、失点と同時にチュラムが負傷交代、ジュリが入ったことでチャビがピボッテに、イニエスタは中盤に。グッディとエスケーロの交代によって、ロナルディーニョが見せかけのプンタとなり、エスケーロは左へ。
先発 終了時
Goles
Ronaldinho (40)
  Kun Aguero (59)
 
 
   
Reporte

年内最終戦は、不完全燃焼(あるいはガス欠)のエンパテ。アトレティコはやはり、今回も天敵たりつづけた。

バルサはこの試合に、日本遠征の影響を色濃く受けて臨むことになった。ザンブロッタが負傷で、マルケス、エヂミルソン、ジオが体調不十分で召集からはずれ、いわばスクランブル。出場した選手たちのパフォーマンスも、後半になると明らかにリズムの低下が見られたからだ。

前半のバルサは、一気に勝負を決めてしまおうという気迫に満ちていた。フィジカルの不足はメンタルでと、アクセルを全開に、怒涛の攻撃を見せる。序盤のボールの支配率は80%に近く、アトレティコは完全に受身の状態。前半2分にはベレッティのロングボールをグジョンセンが落とし、走りこんだデコがシュート。7分には一連の攻防から、やはり走りこんだチャビのシュート。これが決まっていれば、まさに狙い通りだっただろう。

39分にはロニーのクロスにチャビのヘッド。グジョンセンが相手をひきつけ、空いたスペースに2列目からの選手が飛び込んでいくというのが、前半のバルサの攻撃パターンだった。今回は決まらなかったが、こういった攻めはどんどんと行っていって欲しい。怪我をようやく吹っ切った感のあるチャビの動きは、ここにきて従来のキレを取り戻している。

バルサの攻撃が報われたのは、40分。ゴール正面右からのフリーキックを、またもロナルディーニョが豪快に突き刺したのだ。ゴール左下への、対角線の鋭いシュート。GKレオ・フランコ、これには成す術なし。

 

アトレティコは前半、完全に守勢に回っていた。チャンスはカウンターで1回と、フリーキックで1回。バルサはいい時間帯で先制点を奪えたし、前半の様子を見るかぎりは、バルサ勝利の可能性は濃厚だと思われた。

けれども、アトレティコはバルサ守備陣の一瞬の隙を突く。59分、プジョルとチュラムとの間に生まれていたスペースに、ルクシンから絶妙なスルーパス。そしてそこに走りこむアグエロ。チュラムは懸命にアグエロを追うが間に合わず、バルデスの壁も陥落。わずか1つのチャンスをアトレティコは見逃さず、バルサは痛恨の同点弾を食らった。さらに悪かったのは、このチェイスによってチュラムが負傷交代となったことだ。

そして後半のバルサは、明らかにガス欠の様相を呈していた。前半の勢いは感じられず、アグエロのゴールを跳ね返すだけの余力がない。アトレティコは中盤の層を厚くして支配力を高めてきたが、それにバルサはどう対応することもできていなかった。選手交代で流れを変えようにも、その駒が足りないのだ。日本遠征の疲れ、過密スケジュールの疲れが色濃く出た後半。前半のうちに2点差を付けられなかったのが、バルサは痛かった。

というわけで試合は1-1のまま終了。歴史的2冠を達成した2006年は、なんとなく知りつぼみな雰囲気を残しつつ幕を下ろした。メンタル、フィジカル両面で相当にタフな状況の中で、天敵アトレティコに負けなかったこと。それをとりあえずは評価するべきかもしれない。アグエロ、新たなるバルサキラー誕生の不吉な予感。