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Liga de Campeones 1/8Final : vuelta

スコア上は勝ったが、内容では完敗。3-4-3活きず、ヨーロッパの夢潰える。

 

Liverpool FCBarcelona
0 1
Anfield
Reina 【6】 【7】 Valdes
Arbeloa 【7】 【5】 Oleguer
Carragher 【7】

【6】 Thuram

Agger 【6】 【6】 Puyol
Riise 【7】 【5】 Marquez
Finnan 【6】 【5】 Xavi
Xabi Alonso 【6】 【5】 Deco
Sissoko 【7】 【5】 Iniesta
Gerrard 【7】 【6】 Messi
Bellamy 【6】 【5】 Ronaldinho
Kuyt 【6】 【5】 Eto'o
Cambios
Bellamy→Pennant 5(66) Eto'o→【5】 Giuly(60)

Riise→Fabio Aurelio【5】(76)

Thuram→【6】 Gudjohnsen(70)
Kuyt→Crouch 【sc】(88)  
Entrenadores
Rafael Benitez 【7】 【5】 Frank Rijkaard
Tarjetas
Arbeloa (16) Thuram (28)
Sissoko (19)  
Pennant (79)  
Reina (80)  
   
Arbitro
Herbert Fandel (Germany)
名前の次の数字は評価点:平均【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
2 2 4 Tarjetas Amarillas 1 0 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
10 7 17 Tiros a puerta 7 6 1
6 3 9 Ocasiones de Gol 3 2 1
1 1 2 Corners 6 3 3
2 1 3 Fueras de juegos 4 1 3
5 7 12 Faltas 13 8 5
41% 44% Posesion del Balon 56% 59%
Formacion
Titular Final
システムは予想通り、サラゴサ戦で功を奏した3-4-3。ロナウジーニョが中央で、エトーが左という布陣になっている。R.E.M.トリオの先発復活は、実に5ヶ月ぶり。後半、手詰まり感のあったバルサはエトーに替えてジュリを送り込む。メッシはこれで左サイドへ移動。さらにその後、ライカーはチュラムを下げてグジョンセンを投入。マルケスが最終ラインへ、ロナウジーニョが2列目へそれぞれ移動している。
先発 終了時
Goles
  Gudjohnsen (75)
   
   
   
   
Reporte

前回大会王者が、前々回王者に完敗。スコアでは勝利したが、勝ち抜けには不十分。内容でも圧倒されていた。

ライカーは予想通り、今回も3-4-3システムを採用してきた。セビージャ戦で見せた、ラテラルを中盤におくタイプの3-4-3(5-2-3)とは異なり、マルケスと"チビッ子三銃士"をひし形に並べたドリームチーム風3-4-3である。研究し尽くされた4-3-3では苦しく、一発大勝負に出るしかないと判断したライカーのギャンブルだったが、過去2試合で連続テスト運用をしていたため、奇襲にならず。策士ラファ・ベニテスの意表を突くことはできなかった。

最初から全力でリバポーを圧倒していくというのがバルサに求められるプランだったが、この目論見はベニテスによっていきなり崩されてしまう。リバポーが勝負を決定付けるゴールを狙って、怒涛の攻撃を仕掛けてきたからである。猛烈なアタックによって、圧力をかけるリバポー。3バックのサイドにできたスペースを用い、決定機を作りまくるリバポー。序盤だけでもリーセが2回、シソッコが1回、他にもあったような気がするが、とにかく際どいシュートを連発した。無失点だったのは、クロスバーに2度救われていたからである。

フィジカル、メンタル、すべてでリバポーがバルサを凌駕していた前半。バルサは相手のリズムに全くついていくことができず、ただボールを回すので精一杯。堅固な守備ラインを脅かすような動きは皆無であり、枠内シュートがゼロというのがそれを物語っている。そもそもシュートが、ロナウジーニョの大ふかし1本だけというのだから悲しすぎ。勝つためには完璧なゲーム運びが必要(前日のプジョル談)だったバルサが、逆にリバポーに完璧なゲームをやられた45分。優劣はあまりにも歴然としていた。

 

この急造3-4-3がリバポーには通用しないということが分かった前半だったが、ハーフタイム後にライカーがシステムを修正してくることはなかった。後半は光明があると見たのか、それとも打つ手がなかったのか。後半は若干ではあるが、バルサにも流れは向いていた。しかしそれは、細く頼りないものだった。

53分、メッシのパスを受けたロナウジーニョがドリブルでエリア内に単独突破を行い、シュート。いかにも彼らしい好プレーだったが、もっとも肝心のシュートが右ポスト直撃。前半はクロスバーに助けられたバルサ、後半はこのポストに泣く。これが入っていれば、あるいはバルサは勢いを得ていたかもしれない。決して責めることなどできないが、ロナウジーニョはセビージャ戦に続いて、決定機を逃してしまった。これがギガクラックとバルサの現実。

監督として状況を打破すべきライカーの採った決断は、デランテロ陣の入れ替えだった。切り札だったエトーを下げてジュリを、チュラムを下げてグジョンセンを送り込み、ロナウジーニョをやや下がり目の位置に置くライカー。システムはあくまでも3-4-3だった。そしてこれは結果的に、ほんの少しではあるが機能する。75分、グジョンセンがついにGKレイナの壁を破ったのだ。

チャビのスルーパスから抜け出したグッディが、レイナをさっと抜き去ってのゴール。2人の高レベルのプレーが融合して生まれた好ゴールであり、残り時間は15分。この15分であと1点決めれば勝ち抜け、という状況にバルサはしばし流れを掴むが、それも束の間の希望だった。リバポーは崩れることなくこの傾きかけたバランスを修正し、結局リバポーが2度の決定機を作ってゲーム終了。バルサのヨーロッパ2連覇の夢は、あっけなく1/8ファイナルにて砕け散った。

スコアは0-1でバルサの勝利だが、ほんの紙一重でリバポーのゴレアーダとなっていた試合。勝負のかかった前半にリバポーに圧倒的な差を見せ付けられたとあっては、喜べる余地などない。2試合合計得点はイーブンの2-2でも、内容では負けるべくして負けたといえる。ひとつのサイクルが終了しかけているという、象徴的なゲームだった。