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Liga Española : Jornada 16

エトー爆発!クライシス・バレンシアに圧勝。メッシの負傷が痛い。

Valencia FCBarcelona
0 3
15 de Diciembre - Sab 22:00 h.
Mestalla : 45,000
Canizares 【4】 【7】 Valdes
Miguel 【4】 【6】 Puyol
Helguera 【4】 【6】 Marquez
Marchena 【4】 【7】 Milito
Moretti 【4】 【6】 Abidal
Albelda 【4】 【7】 Toure
Montoro 【5】 【7】 Xavi
Silva 【5】 【8】 Gudjohnsen
Arizmendi 【5】 【7】 Messi
Joaquin 【4】 【7】 Iniesta
Morientes 【3】 【8】 Eto'o
Cambios
Morientes→Vicente 【4】(41) Messi→【7】 Giovani(44)
Joaquin→Mata 【5】(65) Toure→【6】 Deco(64)
Moretti→Lomban 【5】(71) Eto'o→【6】 Bojan(67)
Entrenadores
Ronald Koeman 【4】 【6】 Frank Rijkaard
Tarjetas
Montoro (56) Deco (89)
Arizmendi (59)  
Helguera (68)  
   
   
Arbitro
Iturralde Gonzalez (vasco)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 3 3 Tarjetas Amarillas 1 1 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
2 6 8 Tiros a puerta 14 7 7
1 2 3 Ocasiones de Gol 9 3 6
1 2 3 Corners 6 1 5
0 3 3 Fueras de juegos 0 0 0
8 11 19 Faltas 17 8 9
% 37% Posesion del Balon 63% %
Formacion

予想を裏切り、ロナウジーニョはベンチにて完全休養。イニエスタが左に入り、グジョンセンが中盤の先発となっている。ピボッテはトゥレ、右ラテラルはプジョル。最初の交代は負傷のメッシに代えてジョバニ。ポジションは同じ。続いて後半、カードがリーチのトゥレを下げてデコを投入。イニエスタがピボッテに下がり、グッディが左へ移動している。ただし位置取りは低い。最後はエトーに代えてのボージャン。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Eto'o (12)
  Eto'o (26)
  Gudjohnsen (61)
   
   
Reporte

クライシスのバレンシアに、完全勝利。唯一のマイナスはメッシの負傷である。

3日前のシュツットガルト戦にてMVP級の働きをしたロナウジーニョを、ライカーはメスタージャ決戦にて先発から外してきた。病み上がりのデコとザンブロッタもスタメンからは外し、中盤にはフィットしてきているグジョンセンを起用。このあたり、ライカーの以前にはなかった意思が感じられる。

ここ5試合で勝ちがなく、しかもいずれも無得点。監督交代&怪我人多発で崖っぷちに追い込まれたバレンシアは、このバルサ戦の出足に全てをぶつけてくると思われていた。先制点を奪い、メスタージャを味方につけることこそが、彼らが勝利を見出す可能性だったからだ。しかし手負いのコウモリは、前に出るのではなく、引いてカウンターの戦術を採用する。ボールはバルサが支配。まるでカンプノウでのゲームのようだった。

あの強かった日のバレンシアはいずこへ。彼らに当時の面影はまったくなく、その様は中小クラブ。中盤での圧力も弱く、バルサは序盤から積極的にカニサレスの守るゴールを脅かしていく。3分には早速メッシからの致命的なパスがエトーに通っていたし、8分にはコーナーからトゥレのヘッドがカニサレスを襲っている。簡単に侵入できる裏へのスペース。得点は時間の問題だった。

そして12分、バレンシア守備陣は総崩れになる。メッシからのパスを受けたエトーが、エリア内でデフェンサたちを翻弄。軽いターンでひらりひらりと障害をかわすと、あとはズドンと左足を振りぬくだけだった。さすがにカニサレスもどうすることなく、バルサ先制に成功。諦めの表情を浮かべる金髪ポルテーロが、印象的。まさにクライシスだ。

バレンシアの攻撃をしのぎ、先制点を獲得する。バルサ勝利のシナリオの第一弾は見事達成された。こうなれば、不調のチームはさらに浮き足立ってくる。あとはそこを徹底的に突いていけばいい。バレンシアはどうにかしようとする気持ちは伝わってくるのだが、それがプレーにつながらない。ボールは相変わらずバルサが支配し、“チェ”たちはまったく脅威とはなりえなかった。そして26分、エトーからチャビ、メッシと細かくボールをつないで再びエトーがすばやくシュート!中継カメラも驚くタイミングでのシュートにカニサレスは一歩も動けず、バルサはリードを2点と広げた。

先制点を決めてもリードを追加できず、苦しい展開になるという悪い癖を、エトーの存在が払拭してくれた。両チームの出来からして、この時点で勝負あり。自由にゲームを展開するバルサと、何も出来ないバレンシア。バルセロニスタにとっては最高の試合だったのだが、ハーフタイム直前、事件は発生する。40分、ダッシュを仕掛けた際にメッシが太もも裏を傷め、交代を余儀なくされるのである。初診では全治1ヶ月。当然ながらクラシコには出られない。クラックの負傷が幾らかの影を落としつつ、前半はバルサの完全なる優位にて終了している。

 

後半、このままでは終われないバレンシアは反攻を開始する。前半に比べ、ボール際への気迫が感じられるようになっていた。バルサエリアにも近づけるようになり、シュートも打てるようになったバレンシア。ただし決定機を作るには至れず、ゲームは徐々にバルサペースへと戻っていく。走るバレンシア、だがそれも大半が徒労だった。

バルサはメッシに代わって入ったジョバニが効いていた。53分には思い切りよいシュートで存在をアピールすると(カニサレスがかろうじてジャンプ一番、コーナーへ)、61分にはダメ押し点を演出。チャビからのグジョンセンへのスルーパスはデフェンサがかろうじてスライディングで弾くのだが、こぼれ球を受けたジョバニが守備陣を注意を一手にひきつけ、正面でフリーだったグッディへとパス。これをグジョンセンが流し込み、試合は完全に決着した。シュツットガルト戦、ジョバニは同様のシーンで強引にシュートを放ってGKに止められていたが、それを反省点としたようなプレー。

となれば、もうあとは次のクラシコのことを考えればいい。大役を果たしたエトーはお役御免となり、カード累積4枚のトゥレも、危険防止のためにベンチへ下げたライカー。あとは代わって入ったデコがコンディションを掴み、ボージャン&ジョバニの若者たちが経験を積めばよかった。バレンシアはエリア直近のフリーキックで惜しいチャンスを掴むが、強烈なシュートはバルデス正面。この試合も0点で終わり、無得点記録を580分にまで拡大している。クーマンに幸あれ。

偉大なるエトーが帰ってきて、ここぞのタイミングでゴールも決まっての0-3での快勝。相手がクライシス極まっている状況ではあるものの、力強くかつ効率的に勝てたのはチームにとって大きい。いい雰囲気で、必勝のクラシコに臨めることだろう。チーム状態は確実に上向いている。ただメッシの負傷だけがネガティブではあるものの、その離脱の影響は多くはないと思いたい。結局1分の出番もなかったロナウジーニョの、クラシコでの起用法も気になるところだ。