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Liga Española : Jornada 1

ペップバルサ、開幕戦いきなり黒星。かみ合わぬ攻撃。

Numancia FCBarcelona
1 0
31 de Agosto - Dom 19:00 h.
Los Pajaritos
Juan Pablo 【6】 【5】 Valdes
Cisma 【6】 【4】 Alves
Palacios 【7】 【3】 Marques
Boris 【6】 【4】 Puyol
Juanra 【7】 【3】 Abidal
Nagore 【7】 【4】 Toure
Moreno 【5】 【5】 Xavi
Bellvis 【7】 【4】 Iniesta
Mario 【7】 【5】 Messi
Barquero 【5】 【3】 Henry
Brit 【6】 【6】 Eto'o
Cambios
Brit→Alvaro 【5】(59) Toure→【5】 Hleb(57)
Barquero→Del Pino 【6】(64) Henry→【5】 Bojan(62)
Mario→Felipe 【sc】(83) Iniesta→【5】 Keita(66)
Entrenadores
Sergio Kresic 【7】 【4】 Pep Guardiola
Tarjetas
  Puyol (41)
  Eto'o (79)
   
   
   
   
Arbitro
Fernandez Borbalan (andaluz) 【5】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 0 0 Tarjetas Amarillas 2 1 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
3 2 5 Tiros a puerta 19 12 7
1 2 3 Ocasiones de Gol 7 6 1
1 1 2 Corners 7 5 2
2 3 5 Fueras de juegos 0 0 0
    13 Faltas 9    
% 31% Posesion del Balon 69% %
Formacion

今季のリーガ初スタメンは、予想通りの面々。新顔はダニ・アルベスだけだった。両ラテラル(特にアルベス)は高い位置を取り、ほぼ2バック状態。最初の交代は、トゥレ・ヤヤを下げてフレブを投入。フレブは右サイドに付き、メッシが中央へ。チャビが下がり目のポジションとなっている。続いて、アンリに替えてのボージャン。これにより、エトーが左寄りへ移動。最後は、イニエスタを下げてケイタ。相手が引いていたので、敵エリアに選手は密集している。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Mario (12)  
   
   
   
   
   
   
   
Reporte

前途多難を印象付けた、苦いリーガ開幕戦。

バルセロニスタにとって、ビスラでのチャンピオンズ予選は“消化試合だったから内容も結果もひどかった”と結論付けたいゲームだった。そのためには、相手が同様に守りを固めてくるであろうフエラでの試合で、きっちり勝っておく必要があったペップバルサ。昨年は敵地でさっぱりであり、それがタイトルを失った大きな要因だったから、チームは変わったんだということを、ここは示しておきたいところだった。

その大事な試合のスタメンは、結局のところ新顔としてダニ・アルベスが入っただけで、あとは全員去年から見知ったメンバー。なんとなく、不安がよぎる。事実上チームライカーと同じ選手たちで、果たして“フエラで勝てない病”は治っているのだろうか・・・。

前半のバルサは、期待外れという言葉がぴったり当てはまるようなチームだった。ユニフォームだけは新しくなっているが、パッと見は去年のバルサと変わらない。多用される、アイディアのない横パス。攻撃は中央から強引に。メッシの破壊力に頼るも、個人技だけではずらりと並ぶ壁は破れない。最初は様子を見て、というようなことだったのだろうが、ヌマンシアに守備的欠陥を突かれ、先制を許したことで話はややこしくなってしまった。

12分、課題であるアルベスの背後を利用されてのカウンター。バルサはまんまと右サイドを突破され、慌てて守備陣形を立て直そうとするも間に合わず、逆サイドにボールを振られて勝負あり。ドフリーだったマリオが難なくボールをネットに突き刺し、ヌマンシアがリードを奪うのだった。沸きあがるスタンド。

となれば、後の展開はいつも同じだ。ヌマンシアはよりいっそう守りを固め、バルサはどうにかしてそれをこじ開けようとするものの、これといったアイディアはない。焦って攻めるので、内容は悪化するばかり。一見はバルサがヌマンシアを圧倒しているように思えるのだが、それは完全に彼らの狙うところだった。昨シーズンから知れ渡っている、バルサ攻略法なのだから。前半最大にしてほぼ唯一の好機は16分、クロスバーを叩いたエトーのミドルシュートだった。

 

そうして前半は終了し、後半もまた同じような展開で始まる。ボールを支配するのはバルサだが、これといったチャンスを作るのはヌマンシア。53分、オフサイドだったとはいえ、ブリに単独でヘディングを許した場面は危なかった。バルサは相変わらず、アイディアがない。

後半が10分ほど過ぎたあたりから、ペップ監督は積極的に選手を交代させていく。トゥレ、アンリ、イニエスタがベンチに下がり、フレブ、ボージャン、ケイタがピッチへ。ファンとしては楽しみな、新加入選手が二人登場だ。期待感は、少し高まる。しかし残念ながら、局面は大きくは変化しなかった。密集したエリア内でボージャンはちょっとした存在感を出し、ケイタやフレブもそれなりにアピールの場はあったのだが、流れを変えるには至らない。根本的な問題である“中央からの強引な突破”が、それでもなお続いていたからである。

データ上は、バルサの攻めは圧倒している。実際、シュートはそれなりに打てている。しかし扉を堅く閉ざすヌマンシアの防御陣形を、崩せないバルサ。そもそもエリア内を10人で守られればゴールは奪えないものだが、バルサは完全に相手の術中にはまってしまっていた。チャビやケイタ、メッシのミドルシュートは、運が良ければ入ったかもしれない。だがもっと、チームとしての工夫が必要だった。

体力の限り、ゴールを守り通そうと必死のヌマンシア。だが90分間守るのはさすがにしんどく、終了間際になってようやく、バルサに同点のチャンスが訪れる。ひとつは41分、ケイタのクロスに頭で合わせたエトーのシュート。そしてもうひとつが45分、エリア際からのメッシのフリーキック。しかし無情なことにこれらはあとわずかのところで枠を捉えず(メッシのシュートはポスト直撃)、ゲームセットの笛は吹かれた。

バルサはこれにて、14年ぶりのリーガ黒星スタートとなった。テクニコが変わり、補強に8000万ユーロを費やしても、フエラで勝てない病を治すのは簡単ではないようだ。明るい兆しを見出すのなら、それはチームが昨年より“どうにかして勝ちたい”という気持ちを発するようになっていることと、より懸命に走れるようになっているところか。ペップの戦術が浸透し、少しでも早く開花することを強く願う。救いは鬼門リアソールにて、マドリーが同じく黒星発進をしてくれたことだ。