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Liga Española : Jornada 2

FIFAウイルス克服。前半ガマン、後半クラック。

 

Getafe FC Barcelona
0

2

12 de Septiembre - Sab 18:00 h
Coliseum Alfonso Perez : 15,000
Ustari 【6】 Valdes
Cortes

【5】 Puyol

Rafa 【6】 Pique
Cata Diaz 【6】 Chygrynskiy
Mane

【6】 Abidal

Pedro Leon 【6】 Toure
Adrian 【7】 Xavi
Celestini 【6】 Keita
Parejo 【5】 Pedro
Albin 【5】 Jeffren
Soldado 【8】 Ibrahimovic
Cambios
Parejo→ Casquero(58) Jeffren→ 【8】 Messi(58)
P. Leon→ Manu de Moral(66) Pedro→ 【7】 Iniesta(58)
Adrian→ Pedro Rios(78) Puyol→ 【6】 Alves(67)
Entrenadores
Michel Gonzalez 【7】 Pep Guardiola
Tarjetas
Mane (69) Keita (51)
Soldado (77)  
Rafa (84)  
   
Arbitro
Iturralde Gonzalez (vasco) 【】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 3 3 Tarjetas Amarillas 1 1 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
5 4 9 Tiros a puerta 12 8 4
3 1 4 Ocasiones de Gol 7 5 2
1 1 2 Corners 5 1 4
0 1 1 Fueras de juegos 2 1 1
5 10 15 Faltas 19 8 11
42% 39% Posesion del Balon 61% 58%
Formacion
練習参加間もないチグリンスキーがいきなり先発。右ラテラルはプジョル、左はアビダル、両エストレーモには若きペドロとジェフレンが起用されている。ジェフレンは前半途中より右に移動。メッシ、アンリ、アルベスは代表ウィークのため、イニエスタは怪我明けのためベンチスタート。最初の交代は2枚同時替え。両エストレーモをそれぞれ、メッシとイニエスタにした。イニエスタはローマ決勝以来となる実戦。最後の交代はプジョルに替えてのアルベス。あくまで攻撃的。
Titular Final
先発 終了時
Goles
  Ibrahimovic (66)
  Messi (75)
   
   
   
Reporte

 

懸念されたFIFAウイルスも選手起用で上手に乗り切り、リーガ開幕2連勝。

代表ウィークの常ではあるが、選手たちが揃ったのが2日前の午後。南米予選組はさらに一日合流が遅れ、ペップにはローテーションが求められていた。そこで監督は前線に期待の若手たちを起用する。イブラヒモビッチを中心に、両サイドをペドロとジェフレンが務めた。セントラルはなんと、チーム練習に参加して間もないチグリンスキーがいきなり登場。ファンを驚かせた。

前半、予想されたとおりバルサは苦しんだ。開幕戦を1-4と勝利したヘタフェは、本拠地アルフォンソ・ペレスで積極果敢なるプレーを仕掛けてくる。前線、中盤での激しいプレス。最終ラインからのボール回し。まるでバルサのようなプレーを、彼らは行ってきたのである。

これには本家バルサも手こずった。支配率では勝るものの、リズムはヘタフェに分が上がる。ボールは前線に収まらず、守備組織の整った相手からスペースを見つけ出せなかった。両サイドの若カンテラーノたちにボールを預けるも、1対1の仕掛けから突破が出来ない。バルサはヘタフェ陣形を深く敗れず、エリアにすら侵入できなかった。

逆にヘタフェは前半に2度、決定的チャンスを作っている。12分にはカウンター後のポストプレーからアルビンの豪快なボレーシュートが左ポストを直撃し、28分には好調ソルダードのチレーナが右ポスト。あと少しの運があれば、ヘタフェがリードを奪っていてもおかしくはなかった。

バルサ前半の決定機は、43分のイブラくらい。右のジェフレンからのボールを受けた中央のイブラヒモビッチが変態トラップにて抜け出し、GKウスタリと1対1でシュート。この勝負はあと一歩のところでウスタリに軍配が上がっている。

 

しかし後半、ゲームの流れは劇的に変わる。ヘタフェの鬼プレスはハーフタイム前から弱まる様子を見せていたのだが、後半になってもそれは継続。チャビがまず、前を向いてプレーが出来るようになっていた。そして58分、早々にペップは動いた。もっと経験が必要であることを示したペドロとジェフレンを下げ、超一級クラックであるメッシとイニエスタを投入。ここから試合は、別の顔をみせる。

メッシ、イニエスタが入ることで、バルサは両サイドにて局地戦に勝利するようになった。守備ラインが崩れ、スペースが生まれだしていた。前線にボールが収まるので、後方からの攻撃参加も容易となる。66分、先制点はアビダルのオーバーラップからだった。

相手選手に囲まれながらも、中央のメッシが粘って粘って左のアビダルへボールを供給。アビダルはこれをシンプルにグラウンダーのパスで折り返し、デフェンサに当たって軌道の変わったボールを、イブラヒモビッチが鋭い反応にてファーに流し込んだのだった。ゴレアドールとしての本能が炸裂。いいゴールだった。

ズラタンはスポルティング戦よりもチームへの順応をみせていた。ポストとしての技術は言うまでもない。この日すごかったのは、その気の効いたアシスト能力だ。先制後、ペップはさらに攻撃的な采配を行っていた。67分、プジョルに替えてダニ・アルベスを投入している。その最強ラテラルのボールを基点に、追加点は生まれるのだった。

75分、右サイドを駆け上がるアルベスから、逆サイドのイブラヒモビッチへとパスが送られる。ズラタンの前にはウスタリがただ一人。ここでシュートかと思いきや、彼は瞬時に柔らかい浮きパスを上げ、そこに詰めていたメッシのヘディングが決まるのである。素晴らしいスピード感!リズム!テクニック!昨年までのバルサにはなかったタイプのゴール。イブラの能力が、バルサにまたひとつ別のオプションを作り出している。

前半をなんとか凌ぎ、後半が勝負というペップの狙いは見事的中した。ヘタフェは素晴らしい前半を披露しながらも、後半に登場したクラックと消耗のために力尽きる。レギュラーメンバーが揃った時の、バルサの凄まじさ。無事FIFAウイルスを乗り切ったペップバルサは、意気揚々と次のインテル戦へと臨む。待ってろ、サンシーロ!

追記。この日がバルサデビューとなったチグリンスキーは、本当に2日前に練習初参加かと思えるプレーっぷり。ピケや周囲との連携はもちろんまだこれからだが、ペップが求めるパス出しは後半になると本領発揮。徐々にその切れ味は増し、びしびしと質の高い縦パスを通していた。さすがペップが執拗に獲得にこだわった選手。今後どこまでいくのか、実に楽しみだ。エクセレンテ!