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Liga Española : Jornada 4

緩いラシンを一気に攻略。メッシ&イブラの強烈な存在感。

 

Racing Santander FC Barcelona
1

4

22 de Septiembre - Mar 22:00 h
El Sardinero : 19,034
Toño 【6】 Valdes
Pinillos

【7】 Alves

Morris 【8】 Pique
Henrique 【6】 Puyol
Sepsi

【6】 Abidal

Arana 【6】 Busquets
Diop 【8】 Xavi
Lacen 【7】 Keita
Serrano 【8】 Messi
Munitis 【6】 Henry
Geijo 【8】 Ibrahimovic
Cambios
Diop→ Colsa(57) Ibrahimovic→【5】 Pedro(52)
Geijo→ Xisco(57) Pique→【5】 Marquez(57)
Munitis→ Luis Garcia(70) Messi→【6】 Iniesta(64)
Entrenadores
Juan Carlos Mandia 【7】 Pep Guardiola
Tarjetas
Diop (19) Ibrahimovic (44)
Lacen (54)  
Xisco (77)  
Pinillos (89)  
   
Arbitro
Mateu Lahoz (valenciano) 【4】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 3 4 Tarjetas Amarillas 1 0 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
1 3 4 Tiros a puerta 14 4 10
0 1 1 Ocasiones de Gol 6 2 4
1 1 2 Corners 4 0 3
1 2 3 Fueras de juegos 3 1 2
5 5 10 Faltas 10 5 5
26% 28% Posesion del Balon 72% 74%
Formacion
中二日の連戦となるが、大きなローテーションはなし。セントラルにはプジョルが復帰。ピボッテはブスケツが連続先発。それより前は、現ベストメンバー。ケイタは今回もフル出場だった。最初の交代は、数分前に右足首を捻っていたイブラヒモビッチを下げてのペドロ。アンリが中央へと移動している。続いて、ピケに替わってマルケス。同じ位置同士での交代。最後はメッシに替えてのイニエスタ。ペドロが右へ移動した。イニエスタはほぼメディアプンタとしてプレー。
Titular Final
先発 終了時
Goles
  Ibrahimovic (20)
  Messi (23)
  Pique (26)
  Messi (63)
Serrano (71)  
Reporte

 

前節のアトレチコ戦に大勝(5-2)したバルサだったが、指揮官はもうひとつ不満げ。「もっとプレーを良くしなければ」と釘を刺していた。その反省を受けての、中二日でのこの試合。さっそく効果が表れていたのが素晴らしい。

バルサは序盤から、完全にゲームを支配していた。格下だからと手抜きせず、強豪と対戦する時のようなプレー。前線からのプレス、速いボール回し。対するラシンは中盤でのプレスが甘く、またライン設定も深かった。ゆえにスペースが生まれ、チャビは余裕をもってボールを動かせる。こうなればもはや、バルサを止めることなど出来ない。序盤はやや、様子を見る感じ。ギアをぐっと上げたのは、15分をすぎる頃だった。

そして先制点は訪れる。20分、ゴール正面でのフリーキックをチャビが右エリア角のメッシへ流し、メッシはすかさず逆ポスト際へとクロスを上げる。ここにいたのは、イブラヒモビッチ。長身クラックはこれに難なく頭で合わせ、ボールをねじ込んで見せるのだった。クラブ記録更新となる、デビュー4試合連続ゴール。さらにその直後、イブラは速攻からあと一歩で追加点のチャンス。惜しくもこれは、左ポストに嫌われている。

挫けるラシンに対し、バルサは一気にアクセルを踏み込んだ。2点目はあっという間。23分、“宇宙人”メッシがエリア正面でのチャビとのパス交換のあと、悪魔的ドリブルでデフェンサ網を切り裂き、ゴール左角へズドン!なんだなんだ、このプレーは。手がつけられなくなっている、我らが10番。メッシへとボールを通したチャビのパスもスゴし。

2点差が付き、熱かったエル・サルディネロを静けさが包んでいた。それをさらに沈痛なものとしたのは、イブラのトドメ弾だ。26分、きっかけはチャビの左コーナー。ボールはいったんデフェンサにクリアされるのだが、アルベスを経由してズラタンがこれを受ける。まるで魅入られたように、イブラヒモビッチに吸い寄せられる守備陣。そして最終的には5人のマークを自らに集めた後、驚異のヒールパスをイブラは繰り出した。完全フリーのピケがこれを押し込み、スコアは0-3となった。

ハーフタイムまでの残り20分ほどは、バルサゆとりのロンド会。テレビ画面に映し出されるラシンファンの表情の多くは、絶望的なものとなっていた。

 

これではダメだ、とロッカーで喝が入ったのだろう。3点差をつけ、自ずとギアを下げるバルサに対し、ラシンはようやく積極的なプレーをやれるようになっていた。そう強くはないものの、プレスが徐々に機能していくのだ。

それにバルサには、歓迎されざるアクシデントも起こっていた。後半開始すぐにイブラヒモビッチが競り合いの中で足首を痛め、一度はプレーを再開したものの、ペドロと交代でベンチに下がったのだ(52分)。重傷ではなさそうなのが救いとはいえ、2試合ほどは欠場になるかもしれない。

ゲームはその後、こう着状態となっていた。頑張るラシンと、跳ね返すバルセロナ。しかしここでさらにダメ押し点を奪ったところが、アトレチコ戦とは異なっているバルサだ。63分、チャビからのパスを受けたメッシが、右から中央へと得意であり必殺のドリブル攻撃。ラシン守備陣はただずるずると引っ張られ、最後はクラックが豪快に左足シュートを突き刺した。

最高の仕事を終えたメッシは64分、イニエスタと交代でベンチに下がる。別次元のプレーをした彼に、エル・サルディネロから拍手が贈られた。

イブラとメッシがピッチを去り、さらに4点リード。バルサの攻撃からは火花散る鋭さはなくなっていた。ペドロはもう少し、縦へと仕掛けてほしいところ。中央で頑張るアンリも、孤軍奮闘ではゴールに結びつかない。次節はこのティティをどう上手く活かしていくかがテーマとなるだろう。

ラシンは前半のショックから立ち直り、一矢報いようとした努力が実った。71分に誇りのゴールをゲット。巧みなフェイントでマルケスをかわしたセラーノが、強力な左足シュートを叩き込んだのだ。

だがゲームの大勢に、このゴールによる影響はない。バルサは勝利をポケットに収めており、その後は集中を切らすことなく、きっちりとラシンを押さえ込んで締めくくった。これにて、開幕4連勝。まだ万全ではないバルサだけに、これからどこまで昇っていくのか楽しみだ。