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Liga de Campeones
Final



バルサ流フットボル満開でユナイテッドに圧勝!アビダル!


FC Barcelona Mancheste United
3

1

28 de Mayo - Sab 20:45 h
Wembley
: 87,695
Goles
Pedro (27)  
  Rooney (34)
Messi (54)  
Villa (69)  
Titular
Valdes 【8】 Van de Sar

Alves 【8】

Fabio
Mascherano 【9】 Ferdinand
Pique 【8】 Vidic
Abidal 【8】 Evra
Busquets 【8】 Valencia
Xavi 【9】 Carrick
Iniesta 【8】 Giggs
Messi 【9】 Park
Pedro 【8】 Rooney
Villa 【8】 Chicharito
Cambios
Villa→ Keita (86) 【7】 Fabio→ Nani (69)
Alves→ Puyol (88) 【7】 Carrick→ Scholes (76)
Pedro→ Afellay (92) 【7】  
Entrenadores
Pep Guardiola 【10】 Alex Ferguson
Tarjetas
Alves (60) Carrick (61)
Valdes (86) Valencia (79)
Arbitro
Viktor Kassai (hungaro) 【8】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 2 2 Tarjetas Amarillas 2 2 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
8 12 20 Tiros a puerta 4 2 2
3 6 9 Ocasiones de Gol 1 0 1
1 6 7 Corners 0 0 0
0 1 1 Fueras de juegos 5 1 4
2 3 5 Faltas 16 11 5
67% 63% Posesion del Balon 37% 33%
Formacion
2010/11の集大成に相応しい先発メンバー。唯一以外だったのはプジョルが先発とならず、アビダルが左ラテラルとなったことだ。ピケの相棒は、やはりマスチェラーノ。交代はいずれも終了間際で、ひとりめがビジャからケイタ。イニエスタが前線へと移動している。ふたりめは珍しくアルベスがベンチに下がり、プジョル登場。最後はペドロに代わってアフェライ。いずれも気の利いた交代。
Titular Final
先発 終了時
Goles
Pedro (27)  
  Rooney (34)
Messi (54)  
Villa (69)  
Reporte

伝説チームの仲間入りを果たす、文句ない勝利でヨーロッパ制覇。クレ冥利に尽きたファイナル。

コンディションの整ったペップバルサを止められるチームなど、この世界には存在していない。バルサ最強をどこまでも強く印象付けた試合だった。ウェンブリーでバルサが対戦したのは、2年前のローマ決勝と同じくマンチェスター・ユナイテッド。あの敗北を経て、さらに強力になったというユナイテッドだ。しかしそんな彼らとて、このバルサの敵ではなかった。

ゲームは2年前と同様、マンチェスターの攻勢で始まっている。このバルサを相手に勝機を見出すには、先制点は極めて重要だ。いきなりアクセルを踏み込み、バルサ陣内へと押し寄せる赤い悪魔たち。だがここに我らが守護神が立ちはだかり、まずはピンチを凌いでいる。このゲームでのバルデスの一番にしてほぼ唯一の見せ場は8分、デル・サールからルーニーへと直接送り込まれたボールを、判断よく飛び出し、パンチングで弾き出したプレーだった。お見事!

序盤10分間のユナイテッドの攻撃を抑えきると、ゲームはこちらも2年前と同様、バルサの支配下へと置かれていく。持ち味であるワンタッチフットボルが機能し始め、軽やかなリズムでボールがピッチを駆け回っていくのである。言うまでもなく、前線からのプレスもバッチリ。こうなればもう、相手チームは自陣深くで嵐の通過をただ願うしかない。

15分、アルベスのセンタリングにニアで合わせたペドロ。19分、わずかにポスト横を通過したビジャのミドルシュート。21分、デル・サールがかろうじてキャッチしたビジャのシュートなどなど。ユナイテッドは、ギリギリのところでどうにか無失点に持ち堪えていた。

そして27分、シュートの匠がバルサに貴重な先制点をもたらす。チャビからえげつない視野のパスが大外のペドロへと渡り、匠は左と見せかけながら右正面にズバッと一発。あのデル・サールが完全に逆を突かれた、技ありのゴールだった。

だがマンチェスターもやるもので、すぐさま一発のチャンスから同点に追いついてみせる。34分、バルサ陣内でスローインのボールを奪い取ると、ルーニーが一気にエリア前へ。ここで縦パスを受けたギグスはわずかながらもオフサイドであり、かつ彼のトラップは乱れるのだが、上手い具合にワンツーの形となり最後はルーニーが押し込んで1-1。このあたりの決定力は流石である。

 

チャンスを作りながらも、前半を1-1で終えたバルサは後半、立ち上がりから勝負を決めにいく。必殺モードに入ったバルサは、壮観だった。チャビ、イニエスタ、ブスケツの中盤トリオがテンポよくパスを展開し、ここにメッシがちょこちょことアクセントに加わる。ペドロやビジャ、アルベスやアビダルもまた攻撃に幅をつける。マンチェスター、これには完全になす術なし。バルサのフットボル祭りとでも言おうか。ローマ決勝も圧倒的アスルグラナだと思ったが、前回より良くなっているユナイテッドを、それ以上に進化したバルサがまたも凌駕したのだ。

バルサの追加点は時間の問題だった。51分、アルベスとメッシによる連続シュートはかろうじて防いだレッドデビルズだったが、54分のキングメッシのシュートまでは耐えられず。クラックはチャビからのパスを受けると瞬時にギアを上げ、ユナイテッド守備網の穴へ入ったかと思うや否や、左足を一閃させた。獰猛なシュートが、ネットを焦がす。鉄壁と謳われたディフェンダーたちも、ただ呆然とするだけだった。

この試合のバルサは、ここではまだギアを落とさなかった。勝負を決めるには、トドメが必要。このあたり、過去の教訓が生きている。苛立ちを見せ始めるマンチェスターに対し、圧力をかけ続けるペップチーム。62分63分のメッシ、65分のチャビミドル、66分のイニエスタミドル、そして69分のビジャゴラッソだ。

メッシが右サイドから切れ込んでいき、守備陣がクリアし切れなかったボールをブスケツが落とし、最後はエリア際からグアッヘが超技ありのカーブシュート。ゴール右角に向かい放たれたボールは美しい曲線軌道を描きながら、懸命に伸ばされたデル・サールの指先のその数センチ先を抜け、ネットへと突き刺さったのだった。バルサ入団以降で最高のゴールが、この舞台で炸裂。このゴールを、すべてのバルセロニスタは待っていた。

3-1となり、事実上勝負は決着した。25,000人のバルセロニスタが歓喜の歌声をあげるなか、バルサ選手たちは幾分ギアを落としつつ、急所はきっちり押さえて試合終了。思い出の地ウェンブリーでクラブ通算4度目となるヨーロッパカップを獲得し、新たな伝説をフットボル史に刻んだのだった。ああ、このチームと同じ時代を生きられる幸せよ。本当にありがとう、グアルディオラと選手たち。

そしてフィエスタは、アビダルがビッグイヤーを掲げるという粋すぎる計らいで幕を閉じた。アビさんにカピタン腕章を譲ったプジョル、素晴らしき哉。ビスカ、バルサ!!!!