Liga Española
jornada 6

ピスファンでの2点差逆転勝利、開幕6連勝!
セスク&ビジャ!

Sevilla FC FC Barcelona
2 3
29 de Septiembre - Sab 22:00 h
Sanchez Pizjuan
: 45,000
Goles
Trochowski (25)  
Negredo (47)  
  Cesc (52)
  Cesc (88)
  Villa (92)
Titular
Palop 【5】 Valdes
Cicinho 【5】 Alves
Botia 【5】 Song
Spahic 【6】 Mascherano
F. Navarro 【6】 Jordi Alba
Maduro 【5】 Busquets
Medel 【6】 Xavi
Jesus Navas 【8】 Cesc
Rakitic 【6】 Messi
Trochowski 【6】 Pedro
Negredo 【5】 Alexis
Cambios
Trochowski→ Del Moral (37) Alexis→【5】 Tello (71)
Rakitic→ Kondogbia (75) Busquets→【6】 Thiago (76)
Negredo→ Luna (79) Alves→【7】 Villa (78)
Entrenadores
Michel 【7】 Tito Vilanova
Tarjetas
Rakitic (27) Busqeuts (70)
Medel (72TR) Mascherano (75)
Botia (95)  
Arbitro
Mateu Lahoz (valenciano) 【3】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 1 2 Tarjetas Amarillas 2 2 0
0 1 1 Tarjetas Rojas 0 0 0
4 2 6 Tiros a puerta 13 9 4
3 1 4 Ocasiones de Gol 8 6 2
1 1 2 Corners 6 4 2
3 1 4 Fueras de juegos 5 2 3
7 8 15 Faltas 3 3 0
35%   31% Posesion del Balon 69%   65%
Formacion

イニエスタ、ピケ、プジョル、アドリアーノらが欠場。ビジャ、チアゴ、ピント、バルトラ、モントーヤ、セルジ・ロベルト、テージョがベンチスタート。セントラルは今回もマスチェとソング。前線はアレクシスとペドロだった。両翼のふたりは後半になってポジションチェンジ。

交代は終盤に差し掛かってから。まずアレクシスに代わってテージョが登場。続いて数的有利となったことで、ブスケツを下げてチアゴ。ほぼ押し込む状況だったので、チャビが広い範囲をカバーしていく(チアゴとドブレピボーテ気味?)。最後はアルベスを外してビジャ投入、3バックで勝負をかけた。ビジャは持ち味生かせる中央でプレー。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Trochowski (25)  
Negredo (47)  
  Cesc (52)
  Cesc (88)
  Villa (92)
Reporte

このチームを、"ハッピーエンドのバルサ"と人は呼ぶ・・・ 悶絶するゲームも、最後は笑って終れるってすばらしい(苦い後味も含まれていたのだけれど)。

ティト・ビラノバ率いるバルサの、快進撃が止まらない。サンチェス・ピスファンをも攻略したことで、リーガは開幕からパーフェクトの6連勝。ベラミー、クライフ、バンガール、グアルディオラら4監督のみが達成していたクラブ記録に並んでしまった。強調すべきは、このチームが苦しみながらも最後には勝っていることだ。

好スタートでゲーム支配

スパルタク戦、グラナダ戦と苦しい試合が続いていたバルサは、このセビージャ戦はもう少し楽にいきたいと考えていたことだろう。試合への入り方は非常に良く、前半の15分は圧倒的にティトチームが押し込むことに成功。なのにフットボルってのは気まぐれなもので、その優勢がスコアへと反映されないことも珍しくない。この試合もそのひとつ。流れるパスワークでセビージャの守備網を崩しながらも、最後のシュートが決まらない(放てない)ことで苦戦することになっていくのだ。

ここ3試合を無失点と波に乗るセビージャのデフェンサたちと守護神パロップは、たしかにそれがまぐれではないことを示して見せた。バルサは細かく速いパス展開でエリア内に何度も侵入したものの、13分のメッシ弾をパロップが止めるなど、最後のところで懸命にブロック。マテウ・ラオス主審がセビージャのファールをあまり取らなかったことも、彼らには都合が良かった。

しかし先制はセビージャ

そんななか、セビージャはひとつめのビッグチャンスで先制に成功する。25分、カウンターからメデルの放ったミドルシュートがマスチェラーノの足に当たってこぼれた。これがトロチョウスキへの絶好のパスとなり、左足の力強いシュートをねじ込まれてしまうのだ。よよよ、いつもながら相手チームはあっさりゴールを決めてくれる。セビージャはこれで活気を増し、1-0でハーフタイムへと入っている。

ネグレド追加点で2-0に

そして後半。まずは早めに同点に追いつきたいバルサだったが、物語はそうは簡単には進まなかった。47分、中央付近でのブスケツからメッシへのパスをデル・モラルにカットされ、ネグレドが猛然とドリブル突破。岩男ソングのチェックも跳ね返すと、最後はバセリーナでバルデスの壁をも打ち破ってくれたのだ。ソングは全般として良いプレーをしていたが、前に出た際にあっさりとかわされる傾向がある。

つ、ついにセスク!そしてメデル退場

堅守のセビージャに2点のリードを奪われるというのは、かなりの逆境だ。正直、引き分けでも良しとしなければならないほどの。しかしこのバルサのナニクソ魂は称賛に値する。勝負を最後まで諦めないことの重要さは、この試合でも証明された。2点差をひっくり返すべく、バルサはすぐさま反撃を開始した。まずは49分、ペドロのボレーシュートが左ポストをかすめると、52分にはセスクのミドルシュートがネットに刺さる。ペドロがポスト役になりエリア正面でこぼれたボールを、左足で叩き込んでのゴールだった。ついに!その後の咆哮が、彼の気持ちをよく表していた。

残り30分で、あと2点。勝点3を目指し、バルサは攻勢を続けた。試合の大きなポイントとなったのは、72分のメデルの退場だ。ファールだから早くボールを渡せというセスクに対し、メデルは軽く頭でゴチン。バルサの4番がやや大げさによろめいたところ、ラオス主審は一発レッドを提示したのだ。いろいろと議論はあるが、相手選手に頭でゴチンしたらアカン。ホームチームはこれで10人となり、バルサはさらに攻撃を強めていった。

劇的逆転勝利

しかしティトの勝負采配(ブスケツとアルベスに代えて、チアゴとビジャを投入。3バックに)にも関わらずスコアは変化せず、時間は刻一刻と過ぎていった。そして勝点3は断念し、引き分けでも良しとするか・・・という88分、またもセスクが現れるのだった。今度はエリア内でメッシの必殺パスを受けると、巧みなトラップから前を向き、右足のシュートを沈めて2-2の同点!直前にチアゴのハンドがあったとしてセビージャは抗議していて、ここが若干の後味の悪さの原因となっている(ラオス主審は試合を通じジャッジの基準が一貫せず)。

ひょっとすると、ひょっとするかも・・・と希望を甦らせるクレ。そして92分、歓喜の瞬間は訪れることになる。英雄となったのはダビド・ビジャだ。グアッヘはメッシとの壁パスから密集陣形を突破。最後は至近距離からの左足シュートをゴールへと叩き込んでいる。その瞬間のベンチは、あのスタンフォード・ブリッジでのイニエスタッソの時のよう。ティトまでもが喜びのシャウトをあげていた。

こうしてティトチームは劇的なる逆転勝利を収め、リーガ開幕6連勝も達成。カンペオンの強さを示している。次節クラシコに向けては、少なくとも8ポイント差を確保。もしデポルが頑張ってくれれば、勝点差はさらに広がることになる。しかしなんだ、こんな勝ち方ばかりでは疲れて堪らんというのは、贅沢なリクエストか^^