Champions League
1/8, Ida
守備に走り好機を活かしたミランに完敗。
こちらはゴールチャンスすらなかった。
AC Milan | FC Barcelona |
2 | 0 |
20 de Febrero - Mie 20:45 h San Siro : 79,532 |
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Goles | |
Boateng (55) | |
Muntari (79) | |
Titular | |
Abbiati | 【4】 Valdes |
Abate | 【4】 Alves |
Mexes | 【5】 Pique |
Zapata | 【5】 Puyol |
Constant | 【4】 Jordi Alba |
Montolivo | 【5】 Busquets |
Ambrosini | 【4】 Xavi |
Muntari | 【4】 Cesc |
Boateng | 【4】 Messi |
Pazzini | 【4】 Pedro |
El Shaarawy | 【5】 Iniesta |
Cambios | |
Pazzini→ Niang (75) | Cesc→【4】 Alexis (61) |
El Shaarawy→ Traore (87) | Puyol→【5】 Mascherano (88) |
Entrenadores | |
Massimiliano Allegri | 【3】 Jordi Roura |
Tarjetas | |
Mexes (25) | Busquets (54) |
Traore (90) | Pique (57) |
Arbitro | |
Craig Thomson (escocia) 【3】 | |
名前の次の数字は評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
1 | 1 | 2 | Tarjetas Amarillas | 2 | 2 | 0 |
0 | 0 | 0 | Tarjetas Rojas | 0 | 0 | 0 |
2 | 3 | 5 | Tiros a puerta | 7 | 4 | 3 |
1 | 2 | 3 | Ocasiones de Gol | 1? | 1? | 0 |
1 | 2 | 3 | Corners | 4 | 1 | 3 |
3 | 1 | 4 | Fueras de juegos | 2 | 0 | 2 |
4 | 11 | 15 | Faltas | 12 | 6 | 6 |
34% | 35% | Posesion del Balon | 65% | 66% |
Formacion | |
アドリアーノとビジャがコンディション不良で招集外。アレクシス、チアゴ、ピント、マスチェラーノ、モントーヤ、ソング、テージョがベンチスタートとなった。アルベス以外がカンテラーノの、いわゆる鉄板先発メンバー。 エリア内にバスを並べるミランに対し、最初の交代はセスクからアレクシス。イニエスタが中盤へとポジションを下げた。二人目にして最後の交代は、頭部裂傷のプジョルに代えてマスチェラーノ。 |
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Titular | Final |
Goles | |
Boateng (55) | |
Muntari (79) | |
Reporte | |
楽観ムードの中でのかなり手痛い敗北。久々に目撃した、なんにも出来ないバルセロナ。 前日会見でジョルディ・ロウラは「サンシーロでの彼らは怖い」と言い、プジョルは「昨年よりも危険なチーム」と語っていたACミランとの1/8ファイナル第一幕。苦しい試合になることは分かっていたし、引き分けであればまあ悪くないとは思っていたが、このスコアは正直きつい。 ロウラ第二監督がサンシーロのピッチへと送り込んだスタメンは、予想どおりの"ベスト布陣"だった。事が上手く運べば、2つや3つのアウェーゴールは持ち帰れるイレブン。しかしながらクレにとっては残念なことに、事は非常に酷い具合に進んでいった。 ミランのプレッシングに好機作れずマッシミリアノ・アッレグリ監督はバルサと対戦するにあたり、2ラインブロックを形成し、相手の攻撃を摘み取ってからカウンターという、よくある対策を用いてきた。彼らが重視したのはバルセロナの中盤を自由にさせないこと。ポゼッションは端から諦めつつも、ボールをゴールエリアから遠ざけることを主眼としていた。 メクセス、サパタ、モントリーボ、アンブロジーニらが果敢にプレスを掛けまくり、ボールを奪ったらボアテングとエル・シャーラウィのスピードによって裏を突く。ゲーム最初の決定機は15分のミラン。ボアテングの気の利いたパスにエル・シャーラウィが抜け出し、エリア内でのシュート直前でプジョルがクリア。続くコーナーでのボアテングによるニアからのダイレクトシュートが、ポスト脇を掠めた場面だ。若くて速いこのミランが脅威であることを示す警告だった。 赤黒い守備陣形に中央をガッチリと固められたバルサに、打つ手はほぼなかった。11分にはアルベスのクロスに対してメクセスのハンドがあったが、ボールが出た時点でペドロがオフサイドだったのでペナルティの笛は鳴らず。頼みのメッシは低い位置まで下がってボールを受けるばかりとなり、代わりに2列目からの侵入で崩すことも出来ず。バルセロナの繰り出すパスは特にミラニスタたちを驚かせることもなく、ことごとくカットされている。 事態は更に悪化前半は両チーム共に大きなチャンスはなく0-0で終了。あとはよくあるパターンとして、"後半からギアを上げるバルサ"を期待したのだが、その希望は空振りに終わっている。シナリオは改善するどころか悪化し、バルセロナはどこまでもダメだったからだ。 前半から多いに走っていたミランの足は、後半になっても衰えなかった。むしろ落ちたのはアスルグラナ(ユニはオレンジイエロー)の方だ。ボールへの寄せが遅く、プレスが機能しない。改善策を見出せないロウラチームは55分、まず最初のビンタを見舞われる。これは正直、不運な失点だった。ボアテングがネットを揺らすその直前に、サパタによるどこをどう見ても明らかなハンドがあったからだ。 しかしながら、それに至るまでの過程が悪い。バルデスによるエリア内からのフリーキックがイマイチでミランボールとなり、アルベスが強引に止めざるを得なくなってファール。そのセットプレーから先制点が生まれているのだ。 リアクションなし1点のビハインドを背負ったバルサ。ジョルディ・ロウラはそこでセスクを下げてアレクシスを投入する。だが事態は全く好転することなく、アクシデントによる追い討ちもかかるのだから運もない。66分、空中戦でパッツィーニと頭をぶつけあったプジョルが額に傷を負い、しばしピッチ脇での治療を余儀なくされている。 サンシーロで1-0になることは、十分に想定内だ。焦らず1点を返し、1-1で終了でも結果として悪くない。けれどもバルサ攻撃陣の湿りっぷりはかなりのもので、封じられたメッシは空気と化し、周りの選手たちにもダイナミズムの欠片もない。この試合でバルセロナによる唯一のゴールチャンスらしきものは、ポスト横を通過したイニエスタによるミドルシュートだ(76分)。 痛すぎる2失点目そして80分、二つめのビンタがバルサを打つ。こちらはもうなんの言い訳も利かない、きっちり崩されたことによる失点。モントリーボがライン裏へと送り込んだボールに右のボアテングが追いつき、プジョルをかわすと左のエル・シャーラウィへとパス。エジプトのファラオはさらに左のスペースを利用し、後方から走り込んだムンタリが2点目を突き刺している。 1-0ならまだしも、2-0はさすがにキツイ。このミラン相手ではキツすぎるとも言える。2-1ならば状況は改善されるのだが、(指揮官不在の影響は大きかったと感じられる)バルサのベンチに流れを変えるアイディアもなかった。選手たちにギラギラとした闘志も感じられなかった。主審が与えた5分間の追加タイムも、なにをするでもなくただ消費されている。 こうしてバルサは3月12日のカンプノウで3-0あるいは4-1の勝ち、もしくは2-0でのPK合戦による勝利が求められることとなった。ミランががっちり守りを固めてくることは必至。カウンターから1点は奪われそうな予感もある。かなり厳しいミッションとなるが、決して不可能ではないのも確かだ。幸い、(9日に最下位デポルとカンプノウで対戦するものの)ベルナベウクラシコからは10日空く。最高のコンディションで、このマッチボールに臨みたい。バモス、バルサ! |