Champions League
1/8, Vuelta
歴史に残る魔法の夜!
ありがとうバルサ!
FC Barcelona | AC Milan |
4 | 0 |
12 de Marzo - Mar 20:45 h Camp Nou : 94,944 |
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Goles | |
Messi (4) | |
Messi (38) | |
Villa (54) | |
Jordi Alba (92) | |
Titular | |
Valdes 【8】 | Abbiati |
Alves 【8】 | Abate |
Pique 【8】 | Mexes |
Mascherano 【8】 | Zapata |
Jordi Alba 【9】 | Constant |
Busquets 【9】 | Ambrosini |
Xavi 【9】 | Montilivio |
Iniesta 【9】 | Flamini |
Messi 【10】 | Niang |
Villa 【9】 | El Shaarawy |
Pedro 【7】 | Boateng |
Cambios | |
Villa→ Alexis (75) 【7】 | Ambrosini→ Muntari (60) |
Mascherano→ Puyol (77) 【7】 | Niang→ Robinho (60) |
Pedro→ Adriano (83) 【7】 | Flamini→ Bojan (75) |
Entrenadores | |
Jordi Roura 【8】 | Massimiliano Allegri |
Tarjetas | |
Pedro (41) | Boateng (22) |
Flamini (46+) | |
Mexes (54) | |
Arbitro | |
Viktor Kassai (hungria) 【7】 | |
名前の次の数字は評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
1 | 0 | 1 | Tarjetas Amarillas | 3 | 1 | 2 |
0 | 0 | 0 | Tarjetas Rojas | 0 | 0 | 0 |
7 | 7 | 14 | Tiros a puerta | 6 | 3 | 3 |
4 | 2 | 6 | Ocasiones de Gol | 1 | 0 | 1 |
4 | 2 | 6 | Corners | 3 | 2 | 1 |
1 | 1 | 2 | Fueras de juegos | 5 | 5 | 0 |
2 | 4 | 6 | Faltas | 19 | 11 | 8 |
70% | 69% | Posesion del Balon | 31% | 30% |
Formacion | |
負傷欠場はバルトラのみ。セスク、プジョル、アレクシス、ピント、アドリアーノ、ソング、テージョがベンチスタート。4バックだが、ボール保持時はアルベスがエストレーモとなる仕組み。ビジャは中央でDFを引きつけた。 交代の一人目は攻守に奮闘のビジャからアレクシス。続いてマスチェラーノに代わってプジョルが入り、守備ラインを落ち着かせた。最後のカードはペドロからアドリアーノ。 |
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Titular | Final |
Goles | |
Messi (4) | |
Messi (38) | |
Villa (54) | |
Jordi Alba (92) | |
Reporte | |
カンプノウにまた一つ、伝説が誕生した。サンシーロでの2-0をひっくり返し、4-0でミランを撃沈したティト&ロウラバルサ(合計スコア4-2)。クラシコ連敗で傷ついていた誇りを、ロッソネロへの完勝によって大きく癒したバルセロナだ。 スタメンを修正ドブレッテへの希望をつなぐ為には、ミランをこてんぱんに倒すしかなかったアスルグラナ。ティト・ビラノバとジョルディ・ロウラはその目標達成に向け、スタメンに修正を施してきた。アルベスをほとんどエストレーモの位置に置き、ピケ、マスチェラーノ、アルバで3バックを編成。ビジャは本来の"9番"となり、メッシをその後ろに、ペドロを左に配置したのだ。 対するアッレグリミランはムンタリをベンチに置いてフラミニが先発。前線には怪我のパッツィーニに代わってニアンが起用された。システムはほぼ4-5-1だ。 必殺プレスでミランを圧倒選手・監督たちの予告どおり、バルサはキックオフ直後から飛ばしていった。このところ消えうせていた激しいプレッシングが復活し、ミランはそれですぐさま窒息。開始わずか5分にして、先制に成功している。決めたのは(やはり)メッシだ。ブスケツからの縦パスを受けると、チャビと壁パス交換。わずかなスペースが生まれるや否や、強烈なる左足ロスカをゴール左端へと突き刺したのだった。さしものアッビアーティも、これには一歩も動けず。 序盤のバルサは、完璧と言っていい出来栄えだった。効果的なパス回しによってミランをエリア周辺に釘付けとし、セカンドボールもことごとく我が物とする。ミランのパスは、2つほどしかつながらない。13分にはイニエスタのミドルがアッビアーティを襲い(弾いたボールがクロスバー直撃)、こぼれ球を狙ったメッシのヘディングはサイドネット。16分にはさらにチャビのミドルシュートが右ポスト横をかすめている。 恐怖からエクスタシーへの1分間さすがにその勢いを45分続けることは困難につき、20分頃からは少々、青エンジチームのリズムは低下した。それにしたがってミランも前線へとボールを送り込むのだが、エル・シャーラウィの単騎突破につきピンチとはならず。ただ一度だけ心臓が止まりそうになったのは37分の場面で、モントリーボのゴールライン前からのロングボールをマスチェラーノが処理エラー。ニアンに侵入を許し、ポスト直撃弾を放たれている。もしこれが決まっていたなら・・・ このゲームで唯一、運に救われたシーンだった。 しかし。ドバッと冷や汗をかいたわずか1分後、カンプノウは逆に歓喜を爆発させる。グラウンド中央でイニエスタがアンブロジーニからボールを奪取。鋭い縦パスを受けたメッシは右から中央へ少しボールを動かし、メクセスの股間が開く瞬間を狙っての地を這うシュートによって、2点目を叩き込んだのだ(38分)。前日の会見でピケが、「ハーフタイム前に2-0だったら最高」と語っていたが、それが現実となった。 グアッヘの咆哮ゲームは後半もまた、バルサ(メッシ)のチャンスによって始まった。47分、ビジャと共に仕掛けたカウンターから、レオが突進。デフェンサ2人をちぎってシュートまで持ち込んだが、これは惜しくもアッビアーティによって阻止されている。 辛くも命拾いしたミランに、そうはいくかと一撃を食らわしたのはビジャだった。55分。マスチェラーノがカットしたボールはイニエスタ、チャビを経由し、エリア際で待っていたグアッヘの元へ。"キラー"ビジャはそしてコンスタンを軽々と料理しエリア内でフリーとなると、狙い澄ました左足シュートを逆サイドへとねじ込んでいる。決定的ゴールを決めた後のビジャの咆哮は、全クレの魂を揺さぶった。 ドキドキの終盤、とどめはアルバついにスコアを3-0とし、形勢を逆転したバルセロナ。その後も彼らはボールをコントロールしていくのだが、アウェイゴールの恐怖はなかなかのもので、残り15分は正直非常にしんどい展開だった。青エンジ選手たちの動きには疲れが顔を出すようになり、プレーの多くがバルサ陣内で行われるようになっていたのだ。 ヒヤッとしたのは81分。その数分前にピッチへと入っていたボージャン(拍手などはなし)が左サイドでピケとの1対1に勝利し、絶妙のセンタリングをロビーニョに合わされかけた場面だ。しかしこのピンチは、危機を察知したジョルディ・アルバの身を挺したブロックによって事なきを得る。そしてそのアルバが後半追加タイム、欲しかった4点目を叩き込んで勝負を決着させている(アシストしたのは途中出場のアレクシス)。時間を潰せばいい92分に、息の根を止めにいくバルサ哲学の素晴らしさよ! こうしてバルサは、歴史に残る大逆転劇を達成。この世代に唯一欠けていたとチャビが語っていたエピソードを手に入れた。チャンピオンズに生き残った状態で、もうすぐ帰ってくるティト・ビラノバへとバトンを渡せたことに、ロウラもホッとしていることだろう。バルサは全然死んでいない。サイクルも終わってなどいない。そう世界へと示した魔法の夜だった。 |