Champions League
1/4, Ida

結果としては悪くないが・・・
怪我人多発が痛すぎる。

Paris Saint-Germain FC Barcelona
2 2
2 de Abril - Mar 20:45 h
Parc des Princes
: 48,000
Goles
  Messi (37)
Ibrahimovic (80)  
  Xavi (90)
Matuidi (94)  
Titular
Sirigu 【6】 Valdes
Jallet 【7】 Alves
Alex 【5】 Pique
Thiago Silva 【6】 Mascherano
Maxwell 【6】 Alba
Beckham 【6】 Busquets
Matuidi 【6】 Xavi
Lucas 【6】 Iniesta
Pastore 【7】 Messi
Ibrahimovic 【5】 Villa
Lavezzi 【6】 Alexis
Cambios
Lavezzi→ Menez (65) Messi→【4】 Cesc (46)
Beckham→ Verratti (70) Villa→【5】 Tello (81)
Pastore→ Gameiro (76) Mascherano→【5】 Bartra (83)
Entrenadores
Carlo Ancelotti 【5】 Tito Vilanova
Tarjetas
Matuidi (65) Pique (18)
Beckham (68) Alba (62)
Ibrahimovic (87) Mascherano (75)
Sirigu (88) Alves (85)
Arbitro
Wolfgang Stark (aleman) 【4】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 4 4 Tarjetas Amarillas 4 3 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
6 6 12 Tiros a puerta 15 8 7
3 3 6 Ocasiones de Gol 4 2 2
2 2 4 Corners 7 5 2
3 2 5 Fueras de juegos 1 0 1
3 10 13 Faltas 12 4 8
31%   37% Posesion del Balon 63%   69%
Formacion

プジョル、アドリアーノ、ペドロが負傷欠場。セスク、チアゴ、ピント、バルトラ、モントーヤ、ソング、テージョがベンチスタート。デウロフェウとアビダルはスタンド応援。チャビとアルバが間に合い、現状におけるベスト先発メンバー。唯一の不明点だった左エストレーモはテージョではなくアレクシスだった。ビジャは中央に位置し、右はアルベスのフリーウェイ。

前半の最後にメッシが負傷したため、ハーフタイム明けからはセスクがメディアプンタに。残る二つの交代はいずれも終盤。ビジャがベンチに下がってテージョが入り、アレクシスが右へと移動。最後はヒザを痛めたマスチェラーノに代わってバルトラ登場。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Messi (37)
Ibrahimovic (80)  
  Xavi (90)
Matuidi (94)  
Reporte

フエラで2ゴールを奪い取った喜びより、アルヘンの2選手が負傷したことのブルーさが上回っている試合。終了間際の同点弾も勿体なく、価値あるエンパテだけれども、その対価は大きかった。

今回、ティト・ビラノバの送り込んだ先発メンバーは予想どおりの顔ぶれだった。唯一注目だった左エストレーモは、テージョではなくアレクシス。一方でカルロ・アンチェロッティは、ダビド・ベッカムをドブレピボーテとして起用するというサプライズを起こしている。中盤からの精度の高いロングボールとセットプレーでの貢献を考慮しての起用だった。

序盤はPSGペース

立ち上がりこそ慎重にきたPSGだったが、5分を回る頃から得意のカウンターアタックによってチャンスを掴み始める。バランスを崩さないプレッシングによってボールを奪うと、ベッカムからのボール、あるいはルーカス・ロウラの突破を中心に攻撃。5分にはラベッシのシュートを防ごうとしたブスケツのクリアがポストを叩き、クレの肝を冷やしている。

その後も、14分にパストーレの強力なミドルシュートがバルデスを襲うと(弾いて、キャッチ)、17分にはイブラヒモビッチの地を這うパワフルフリーキックが再度ビクトルを強襲。26分にもモウラのカウンターからイブラにシュートを許し(枠外)、なにせ危なっかしかった。

30分を過ぎる頃まで、ゲームはパリチームのペースで進んでいく。バルサはいつものようにポゼッションはしていたものの、アンチェロッティの敷いた上手い守りに手を焼き、枠内へとシュートが飛ばせない。序盤で惜しかったのはイニエスタのロスカだが、これは惜しくもポスト横(16分)。ようやく流れが変わってきたのは36分、GKシリグがコーナーへと逃れたアレクシスのシュートからだ。

エースの先制弾と負傷

そしてその直後、それまではPSGに封じられていたメッシが一瞬のきらめきを放つ。37分、コーナーキックの流れから中央でボールを受けたダニ・アルベスは、前方で手を上げてライン裏へと抜け出すレオの姿を見逃さなかった。絶妙のタイミングで右足アウトサイドの浮きパスを送ると、ボールはどんぴしゃでメッシの前へ。クラックはそれをきっちりと、黄金の左足で逆ポスト横へと蹴り込んでいる。

さらにメッシは42分にも、得意とする右サイドから中央へのドリブル→シュートによってチャンスを演出しているのだが、これはわずかに枠の外。バルサの10番は不運にもこのプレーによって太ももを痛め、ピッチの隅っこでプレーから外れた後、ハーフタイムでベンチへと退くことになった(代わりに偽9番としてセスクが登場)。

アレクシスにチャンス

絶対的エースが、怪我によってピッチを去るという馴染みのない事態。PSGはバルサが受けた精神的ダメージを活用したいところだったが、アスルグラナはエリア前までは侵入を許しても、そこからは好機を作らせなかった。そしてさほど危なげなくゲームを進めると、62分にはダニ・アルベスからの完璧ボールによってアレクシスがビッグチャンスをゲット。残念だったのは9番がそれを活用する術を知らず、1分後にもまた決め損なっている点だ。守備での貢献はいいだけに、こういう場面で決めてくれると印象が全然違うのだけれど。

スターク主審の誤審連発

チームに疲れが見え始め、追加点の匂いが漂い始めた60分過ぎより、アンチェロッティ監督は次々に選手交代を実施。ラベッシ、ベッカム、パストーレがベンチへと下がり、若い衆たちがピッチに入っている。PSGに流れがきたのは70分、マクスウェルによる後半の初シュートがビクトルを襲ってからだ。77分からの数分間、バルサはスターク審判のまずいジャッジによって苦しみ、そのうえ同点とされている。

まずは77分、コーナーキックでの守備の際にマスチェラーノとアルバが空中で衝突し、倒れている中でプレーが続行されたことでイブラヒモビッチがオフサイドとならず、バルデスのパラドンで救われた場面。そして80分には、チアゴ・シルバのヘディングシュート(ポスト直撃)の時点でオフサイドだったイブラがこぼれ球をねじ込み、主審がそれを認めているのだ。なんともお粗末なりにけり!

マスチェKO、ゴールの応酬

バルサの受難は続く。83分にはマスチェラーノが右ヒザを痛めて負傷退場。担架に乗せられたヘフェシートはそのままロッカールームへと送られ、初期検査で全治6週間との診断を受けている。サンドニではバルサに栄光をもたらしたパリだが、パルク・デ・プランスの夜はなんて不運なことか。どうやらマスチェは前述のアルバとの衝突時、右ヒザの上にアルバが落ちて靭帯を痛めたらしい(涙)。

だが数少ない救いとなったのは、ロスタイムに入ろうかという90分のチャビによる追加点だ。エリア内へのパスにアレクシスが抜け出し、一歩遅れたシリグが両手で足を掴むという痛恨のファール。サンちゃんのダイビング臭かったのはクレとしても認めるところだが、あれは普通にGKのエラーだ。与えられたペナルティキックはチャビがきっちりと沈め(バルサ生活15年で初!)、バルサが再びリードを手にしている。

しかし・・・ バルサには最後にもう1つ不運が残されていた。それはこのゲーム最後のプレーでのことだ。右サイドからファーへと送り込まれたクロスをイブラが落とすと、マトゥイディの放ったシュートがバルデスの手をすり抜けゴールの中に。バルトラにボールが微かに当たり、コースが変わったことで、さすがのビクトルにも止めようはなかった。

勝てていた試合を、最後に引き分けにされてしまうという今季よくあるパターン。不運な失点だったとはいえ、避けることも出来ていただろうから後味が悪い。この夜バルサはパリにて、価値あるけれども非常に高くつくエンパテを手にした。この代償は準決勝行きの切符と引き換えでなければ割に合わないぞ、ということで、メッシ抜きになる地元でのブエルタは必勝よろしく!

【試合終了後のジョルディ・ロウラのコメントはこちら】