Champions League
1/4, Vuelta
いまいちの出来ながら、6年連続準決勝進出。
メッシの存在感のすごさよ。
FC Barcelona | Paris Saint-Germain |
1 | 1 |
10 de Abril - Mie 20:45 h Camp Nou : 96,022 |
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Goles | |
Pastore (49) | |
Pedro (70) | |
Titular | |
Valdes 【8】 | Sirigu |
Alves 【6】 | Jallet |
Pique 【5】 | Alex |
Adriano 【6】 | Thiago Silva |
Jordi Alba 【6】 | Maxwell |
Busquets 【4】 | Verratti |
Xavi 【5】 | Motta |
Iniesta 【8】 | Lucas |
Cesc 【4】 | Pastore |
Villa 【5】 | Ibrahimovic |
Pedro 【6】 | Lavezzi |
Cambios | |
Adriano→ Bartra (62) 【6】 | Lavezzi→ Gameiro (81) |
Cesc→ Messi (62) 【7】 | Verratti→ Beckham (82) |
Villa→ Song (83) 【6】 | Jallet→ Van der Wiel (88) |
Entrenadores | |
Tito Vilanova 【6】 | Carlo Ancelotti |
Tarjetas | |
Adriano (41) | Lavezzi (79) |
Thiago Silva (85) | |
Beckham (89) | |
Arbitro | |
Bjorn Kuipers (holanda) 【6】 | |
名前の次の数字は評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
1 | 0 | 1 | Tarjetas Amarillas | 3 | 3 | 0 |
0 | 0 | 0 | Tarjetas Rojas | 0 | 0 | 0 |
12 | 9 | 21 | Tiros a puerta | 13 | 6 | 7 |
1 | 4 | 5 | Ocasiones de Gol | 5 | 1 | 4 |
3 | 4 | 7 | Corners | 5 | 2 | 3 |
1 | 1 | 2 | Fueras de juegos | 4 | 2 | 2 |
6 | 5 | 11 | Faltas | 16 | 11 | 5 |
62% | 62% | Posesion del Balon | 38% | 38% |
Formacion | |
プジョル、マスチェラーノが負傷欠場。アレクシス、メッシ、チアゴ、ピント、バルトラ、モントーヤ、ソングがベンチスタート。セントラルは予想どおりに怪我明けのアドリアーノ。レオの代わりにセスクが偽9番となり、左エストレーモはこちらも怪我明けのペドロが起用されている。ビジャが中央に寄り、空いたスペースをアルベスが利用。 最初の交代は2枚替え。脚が攣ってしまったアドリアーノと、セスクに代えてバルトラとメッシがピッチへ。3人目は守備固めで、ビジャを下げてソングを送り込んでいる。 |
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Titular | Final |
Goles | |
Pastore (49) | |
Messi (70) | |
Reporte | |
輝きなくピンチとなったチームが、メッシの登場で一変。苦しみながらも6年連続となるチャンピオンズ準決勝進出(史上初)を決めた。 コンディションが注目されたレオ・メッシは、大方の予想どおり、まずはベンチからチームメイトたちの戦いを見つめることとなった。そしてこちらも予想どおりにセスクが偽9番となり、デランテロ陣はビジャと怪我明けのペドロ。マジョルカ戦でファブレガスと相性の良かったアレクシスではなく、ペドリートの大一番での勝負強さを優先したようだ。セントラルはアドリアーノが務めた。 守護神バルデスがセーブ連発試合前半、バルサのプレーに冴えはなかった。良さそうに思えたのは立ち上がりからの数分のみで(2分のチャビのフリーキックが入っていたら…!)、その後はボール支配率こそ6割超えながらも、ゲームはPSGのペース。プレーはどこかちぐはぐであり、前線でのプレッシングも不完全だったため、パリチームに悠々と陣地深くまで侵入されてしまっていた。自陣でのパスミスも多く、危なっかしいったらない。 PSGはモッタ(お久しぶり)とベラッティが中盤でボールを奪い取り、ルーカス・モウラ(右)とパストーレ(左)がアスルグラナの緩い守備バランスを崩した。前線でのイブラとラベッシの存在感もなかなかで、高さで劣るバルサはセットプレーの度にハラハラだった。今回、バルサの中盤で輝いていたのはイニエスタだけ。チャビとブスケツはかなり出来が悪く、いつになくパスを失敗していた。こんなにダメなセルヒオは、とんと見たことがないくらいに。そんななかで前半を0-0で終えられたのは、聖ビクトルが次々に好セーブを連発したおかげだ。 バルサがシリグを脅かせない一方で、バルデスは13分と28分のモウラ、24分のラベッシの突破、アレックスのヘッド弾(オフサイド)と大活躍。前半はシュート数こそバルサ12対PSG7だったが、ゴールチャンスでは1対4と逆転。何度もテレビ画面に映し出されたメッシが、もどかしそうに爪を噛んでいたのもよく分かる。 パストーレ先制弾前半がダメダメだったチームが、ハーフタイムでティトにすばらしい指示をもらい復活する、そんなクレの希望は後半開始と共に消えうせた。ゲームが再開したわずか4分後、イブラヒモビッチとの連係によってパストーレがアルベスを抜き去り、バルデスとの1対1にも勝利したのだ。そこまでの試合展開を見れば、妥当ともいえる0-1。やられるべくしてやられた、というところだ。 歓迎されざる展開となったバルサ。テクニコはここで状況を変えるべく、出来れば温存したかった最強カード、レオ・メッシにアップを命じる。さらにトラブルってのは続くもので、アドリアーノの脚に痙攣発生。多機能だけれども耐久力で不安のあるアドリに、病み上がりの大一番はきつかったようだ。そして62分、セスク(試合中に父親となった)とアドリアーノに代わり、メッシとバルトラがピッチへ送り込まれた。 メッシ登場で別の試合に試合はこのギガクラックの登場によって一変する。これぞ一変の見本だ、というくらいの変わり様に、バルセロニスタとしても驚くほどだ。レオがいることでパリの守備陣が引き付けられ、孤軍奮闘していたドン・アンドレスが輝きを増すの図。いきなりの63分にはそのイニエスタの決定的シュート(ビジャとの壁パスが見事)がシリグを強襲している。メッシの存在はまた、チームの勇気やハートにも火をつけた。プレッシングが機能するようにもなり、ファイトが見られるようになっていた。 そうして70分、同点ゴールは訪れる。レオがエリア前までボールを運び、左足アウトサイドのパスをエリア内のビジャへ。グアッヘが粘って落としたところを、ペドロがミサイルシュートを突き刺している。数日前に父親となったペドロによるこのゴールで、戦況はバルサ有利へと傾いた。 苦しんで逃げ切りとはいえ1点奪われてしまえば、再びピンチとなることに変わりはないバルサ。ここからの20分間は、苦しい苦しい時間となる。怪我が完治しておらず、フィジカルも落ちているメッシは、もう走れないのか走らないのか、ほぼ歩いてのゲーム参加。こういう状況もありえるとは想定していたものの、実際に発動するとなると、なんと精神的に悪いことだろう。ティトは83分、ビジャに代えてソングをピッチへ。そのままスコアは動くことなく、アウェーゴール差によってバルサが準決勝進出を果たしている。 準決勝での相手はバイエルンかドルトムントか、はたまたモウマドリーか…。今日の出来栄えだと、再び厳しい戦いになるだろうが、ひとまずはチャンピオンズ史上初となる6年連続でのベスト4入りを祝うべしべし。ここから先は、"楽しむための時間"なのだ。 |