Liga Española
jornada 1

タタ・バルサ、スペクタクルな公式戦デビュー。

FC Barcelona Levante
7 0
18 de Agosto - Dom 19:00 h
Camp Nou
: 73,812
Goles
Alexis (3)  
Messi (12)  
Alves (24)  
Pedro (26)  
Messi (42pk)  
Xavi (45)  
Pedro (72)  
Titular
Valdes 【6】 Navas
Alves 【7】 Pedro Lopez
Pique 【7】 David Navarro
Mascherano 【7】 Rodas
Adriano 【7】 Juanfran
Busquets 【7】 Sergio Pinto
Xavi 【7】 Simao
Cesc 【8】 El Zhar
Alexis 【8】 Ruben
Messi 【8】 Xumetra
Pedro 【7】 Barral
Cambios
Alexis→ Neymar (64) 【6】 Sergio Pinto→ El Adou (46)
Messi→ Iniesta (71) 【6】 Simao→ Pallardo (46)
Pedro→ Tello (76) 【5】 El Zhar→ Ivanschizt (64)
Entrenadores
Gerardo Martino 【8】 Joaquin Caparros
Tarjetas
Neymar (88) El Adoua (49)
  Rodas (68)
  Xumetra (78)
Arbitro
Del Cerro Grande (madrileño) 【7】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 1 1 Tarjetas Amarillas 3 3 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
13 11 24 Tiros a puerta 3 3 0
7 4 11 Ocasiones de Gol 0 0 0
4 5 9 Corners 3 2 1
2 0 2 Fueras de juegos 3 2 1
5 10 15 Faltas 16 7 9
77%   76% Posesion del Balon 24%   23%
Formacion

プジョルが負傷欠場。オイエル、セルジ・ロベルト、モントーヤ、ジョナタンが招集外。イニエスタ、ネイマール、ピント、バルトラ、ソング、アルバ、テージョがベンチスタート。4日前に代表戦をプレーした選手を休ませつつ、3日後のスーペルコパも意識した感じのメンバー。注目のネイマールは先発から外れた。セスクが頻繁にエリア内に顔を出す。

交代にもマルティーノの流儀が表れる。まずはアレクシスに代わってネイマールが登場し、ペドロが右サイドへと回る。二人目はメッシが下がってイニエスタが登場。レオにも途中交代があることをここで示した。セスクはそして偽9番へ。最後はペドロに代えてテージョ。右だったからかいつものキレはなかった。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Alexis (3)  
Messi (12)  
Alves (24)  
Pedro (26)  
Messi (42pk)  
Xavi (45)  
Pedro (72)  
Reporte

良きバルサの復活を、世に高らかに宣言した試合。マルティーノ監督自身、試合後に「あらゆる点で予想を上回った」と語った選手たちのプレーは非の打ちようがなく、これ以上にない船出となった。上手く行きすぎて怖いほどだ。

ネイマールはベンチスタート

マルティーノ監督はまず、先発メンバー選びで1つの基準を示した。それはコンディション優先。貧血症から回復途中で、4日前には代表戦に出場したネイマールはベンチからのスタート。イニエスタ、ジョルディ・アルバらも控えとなり、よりフレッシュなセスクとアドリアーノが先発している。

デル・セロ・グランデ主審が試合開始の笛を吹くや、バルサは鮮烈なフットボルでレバンテを圧倒。すぐさま主導権を握っていく。プレシーズンから言われてきた前線でのプレッシング、高いライン設定と激しい守備、ワンタッチプレー、トライアングル、裏への飛び出しにレバンテはいきなり為す術なし状態に。3分にはペドロ(横パス)とチャビ(縦パス)の目もくらむ連係でセスクがオフサイドラインを破ると、最後はアレクシスが悠々と押し込んで1-0としている。これぞバルサの完璧な崩しだった。

圧倒的フットボルで前半6-0

タタバルサにおいて、セスクの縦への突破能力は非常に有効となりそうだ。2点目は彼のポストプレーが起点となっていて、ボールを受けたメッシがペドロとのコンビネーションを確実に決めて2-0(12分)。今年もまたゴールを量産してくれそうなレオだが、去年までのバルセロナと異なっていたのは、前線でのプレッシングにそのメッシもまた参加していたことだった。アルベスの3点目はそのチェイスが生んだもので、レオが右サイドでボールを奪ったことから分厚い攻めを呼び、最後はダニがねじ込んで3-0(24分)。こちらでもセスクの侵入が決定的だった。

このリーガ開幕戦で、バルサはライン裏のスペースを徹底的に狙っていた。両エストレーモのみならず、メッシやセスク、チャビが積極的に裏へと飛び出していく。ペドロによる4点目もその成果で、メッシからの中盤からのスルーパスに合わせオフサイドラインを破ると、逆ポスト横に鋭いシュートを突き刺して4-0!(26分)。今年はこのドン・ペドロの復活も期待できそうだ。

レバンテのGKケイラー・ナバスの受難はまだまだ続く。30分を待たずして4点のリードを奪ったタタチームはその後も攻撃の手を緩めることなくビジターを圧迫。42分にはアドリアーノが倒されて得たペナルティをメッシが確実に沈めると(5-0)、さらにその3分後、セスクとの浮き球ワンツーでエリア内に侵入したチャビが上手に決めて6-0でハーフタイムを迎えている。レバンテの前半のシュート数は0本だった。

ネイマール登場、セスク4アシスト

後半を待たずして勝負を決めたバルサは、残り45分はややギアを落としている。それでもピケ、ペドロ、アドリアーノ、メッシらによるゴールチャンスはあったのだが、こちらはケイラー・ナバスがなんとかブロック。後半の一番の盛り上がりは64分、アレクシス(頑張った!存在感大)と交代でネイマールがピッチに出た時だった。

このゲームの7点目は、思わぬ形で決まった。何を勘違いしたか、プレーが中断したと勝手に思ったペドロ・ロペスからセスクがボールを奪い取ってエリア内へと突入。この時点ですでにGKに為す術はなく、プレゼントのパスを受けたペドロがこの夜の2点目を蹴り込んでいる。プレシーズンから好調を維持するファブレガスは、これで4アシストの大活躍。

メッシを途中交代

マルティーノ新監督の采配で特徴的だったのは、ネイマールをベンチスタートにしたのに加え、76分でメッシをベンチへと下げたことだ。過去5年間はフル出場が当たり前だったレオを、さらっと途中交代させたエル・タタ。10番が怪我明けであることからもこれは妥当な交代であるし、彼に守備への貢献も求めることも、ローテーションの対象としていく一因だろう。

というわけでメッシとネイマールの本格的なデュエットは今後のお楽しみに。ピッチに立ってわずか12分でカードをもらったことも、良い勉強というところか。チームでネイにゴールを決めさせようとしていたので、公式戦初得点に時間はかかるまい。

そんなこんなで、これ以上は求めようのない素晴らしきスタートを切ったタタバルサ。前日会見で監督が強調していた“これが今季のバルサだ!”とのメッセージは、しっかりとライバルたちへと届いたに違いない。あとはこの必殺のプレッシングを、シーズンを通してどれだけ続けていけるか。楽しい一年になりそうで、クレは嬉しくて堪らない。

【試合終了後のタタ・マルティーノのコメント】