Liga Española
jornada 4
アレクシス土壇場弾!ネイも輝いた。
守備の弱さが目立って苦戦。
FC Barcelona | Sevilla |
3 | 2 |
14 de Septiembre - Sab 20:00 h Camp Nou : 76,765 |
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Goles | |
Alves (35) | |
Messi (75) | |
Rakitic (80) | |
Coke (89) | |
Alexis (93) | |
Titular | |
Valdes 【5】 | Beto |
Alves 【6】 | Coke |
Pique 【3】 | Cala |
Mascherano 【7】 | Fernando Navarro |
Jordi Alba 【5】 | Alberto Moreno |
Busquets 【5】 | M'Bia |
Xavi 【5】 | Rakitic |
Iniesta 【5】 | Victor Machin 'Vitolo' |
Tello 【4】 | Jairo |
Messi 【7】 | Cristoforo |
Neymar 【8】 | Gameiro |
Cambios | |
Alba→ Adriano (15) 【6】 | M'Bia→ Trochowski (57) |
Tello→ Alexis (62) 【7】 | Cristoforo→ Marin (68) |
Iniesta→ Cesc (73) 【7】 | Jairo→ Rabello (83) |
Entrenadores | |
Gerardo Martino 【5】 | Unai Emery |
Tarjetas | |
Adriano (88) | Vitolo (8) |
Pinto (90+) | M'Bia (30) |
Jairo (34) | |
Coke (50) | |
Cala (65) | |
Arbitro | |
Muñiz Fernandez (asturiano) 【4】 | |
名前の次の数字は評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
0 | 1 | 1 | Tarjetas Amarillas | 5 | 2 | 3 |
0 | 0 | 0 | Tarjetas Rojas | 0 | 0 | 0 |
12 | 6 | 18 | Tiros a puerta | 7 | 6 | 1 |
6 | 3 | 9 | Ocasiones de Gol | 6 | 5 | 1 |
3 | 3 | 6 | Corners | 9 | 4 | 5 |
0 | 0 | 0 | Fueras de juegos | 0 | 0 | 0 |
6 | 6 | 12 | Faltas | 17 | 8 | 9 |
65% | 63% | Posesion del Balon | 37% | 35% |
Formacion | |
プジョルが負傷欠場。ペドロとオイエルが招集外。モントーヤ、セスク、アレクシス、ジョナタン、ピント、ソング、アドリアーノが控えスタート。インテリオールはチャビとイニエスタ。右エストレーモにはテージョが入った。メッシは全般に低めの位置取り。攻撃は中央〜左が中心。 アルバが早い時間で太ももを痛め、アドリアーノと交代。二人めの交代はいまいちだったテージョに代えてアレクシス。最後のカードはイニエスタからセスクで、チームに動きが生まれる。 |
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Titular | Final |
Goles | |
Alves (35) | |
Messi (75) | |
Rakitic (80) | |
Coke (89) | |
Alexis (93) | |
Reporte | |
理想としているフットボルを実践するにはまだ遠いと実感した試合ではあったが、土壇場で3ポイントをもぎ取ったのは良いニュース。そういえば昨年のセビージャ戦も(ピスファンながら)劇的勝利を収めていたなと思い出す。今回、終了間際で千金弾を突き刺したのは、後半から出場のアレクシス・サンチェスだった。 引き気味の位置でギアも上げていない様子だったメッシに代わり、チームを牽引したのが左サイドのネイマールだ。ブラジルの至宝は試合を通じ、対峙したコケに息つくヒマを与えないほどに存在感を発揮。GKベトの守るゴールを脅かしている。 一方でウナイ・エメリ率いるセビージャは速攻にてバルサ守備陣を苦しめた。タタチームは高い位置でのプレッシングが思うように機能せず、自陣深くまで侵入を許すと合計9回ものコーナーキックを与えている。瀬戸際にて食い止めている場面も多々あり、安心しての観戦とは程遠い試合だった。 ネイマールが牽引、ベトの好守FIFAウィーク明けということもあり、華々しいとはいかないまでも12本のシュートを放ち、チャンスも5、6回作り出した前半に際立っていたのはネイマールの個人技だった。ネイは3分、そして8分のシュートでベトを強襲。ヒールでのパス&ゴーでコケをぶち抜き、カンプノウを大いに沸かせた。43分にブラジリアンクラックを後方から思いっきり突き飛ばしたエムビアは、2枚目のイエローで退場となっていても文句は言えなかったろう。 しかしその左サイド以外では、エメリチームにスペースを潰されていたため、中央と右からはあまり上手く切り崩すことは出来ず。右サイドでもやれることを見せておきたかったテージョは、借りてきた猫のように大人しかった。21分の左方面からの連続シュートは惜しかったのだけれど(ベトがパラドンでコーナーに逃れる)。 不運だったのは、8分のビトロの激しいチャージでジョルディ・アルバが右太ももを負傷し、アドリアーノと交代でピッチを去らざるを得なかったことだ(15分)。 2年前のハビ・バラスのように、パラドンを連発するベトが鉄壁となって立ちはだかるのか・・・と思いかけた35分、守りをこじ開けたのがダニ・アルベスだった。ブスケツが高い位置でのボール奪取に成功し、イニエスタのパスを受けたアドリアーノが逆サイドへのクロス。そこにダニが頭で合わせ、待望の先制点が生まれたのだ。アルベスのヘッドなんて、早々お目にかかれるものではない。ちなみにこちら、バルサの本拠地通算3,500ゴールだそうな。 守ってカウンター戦術を採ってきたエメリ・セビージャは前半、1本しかシュートを放っていない。とはいえ、コーナーキックを5回手にするなどプランはまずまず機能。スピードがある必殺掃除人のマスチェラーノはともかく、ピケの対応には危なっかしいものがあった。 セビージャの反撃後半に優勢だったのはセビージャだ。観戦するクレが「おいおい!」と漏らす場面は前半よりも確実に増加。57分にエメリが退場の危険性のあったエムビアを下げ、トロショウスキ(大きな怪我からの復帰)を送り込むことで攻撃的にシフトしてからは、それがより顕著となっていた。68分の交代(クリストフォロ→マリン)も効果的だった。 問題となるジャッジが発生したのは64分のことだ。コーナーキックに頭で合わせたカラのシュートがネットを揺らした場面で、ムニス・フェルナンデス主審は何故だかこれを無効と判定。ゴールを取り消すにたるファールが在ったとは思えなかったが、ジャンプの際にアルベスに乗っかったのが悪かったらしい。 メッシ現るも、ラキティッチ弾で2-1プレッシングが効かず、緩くなっていたバルサの動きが改善されたのは73分、イニエスタに代わってセスクが登場してからだった。今やタタチームのキー選手となっている4番が入ると、チームに躍動感が生まれる。縦へのダイナミズムが加えられる。欲しかった追加点は極上のトライアングルによって生み出された。メッシからボールを受けたセスクが一瞬のためを作りつつ左サイドのネイマールへと展開。そして裏を取ったネイから速いセンタリングが送り込まれ、詰めていたレオがこれをねじ込むというゴールだ。着実に練られてきている、ネイとレオのコンビネーション。 残り15分でスコアは2-0。決定的とは言えないまでも、勝負の大勢はこれで決まったと思えた。しかしこのゲームはむしろここからが本番となる。バルサの守備が締まらない一方で、セビージャは勇敢さをもって次々にアスルグラナ陣内へと侵入。その繰り出す攻撃はもれなく決定機となってクレの肝を冷やし、かつ心拍数を上げさせた。 そして80分、ビトロが左サイドから守備網を切り裂くと、最後はラキティッチが豪快に蹴り込んで2-1に。マスチェラーノ、ブスケツ、ピケが次々に突破されての、ヨヨヨな失点だった。 心臓破りのラスト8分対するバルサは85分に速攻から得点機を得る。メッシのドリブル突破から、3対3に持ち込んだのだ。しかしボールを受けたネイマールが遠慮をしたのか、シュートではなくパスを選択。それを読んでいたデフェンサにカットされ、とどめを刺すことが出来なかった。87分のアドリアーノのロスカも、わずかに逸れてゴールとならない。 すろと試合終了直前の89分、セビージャは右コーナーキックからフリーとなったコケがボレーを決めて同点に追いつくと、続く92分にもマリンのロスカが枠をかすめてクレを凍りつかせる。そこへと至られるバルサの守備はとても緩かった。 そしてアディショナルタイムも最後となった93分、ジェットコースターのような終盤戦に終止符を打ったのはアレクシスだった。試合の大半で消えていたメッシが、ここへきてトップギアへとシフトアップ。右サイドからの鋭く迫力ある突破でライン際まで突入すると、戻したボールをアレクシスが蹴り込んでゴーーール!としている。 課題が幾つか見られ、勝点を逃していてもおかしくはない試合だったが、それでも勝利で終えられたのは自信につながる。エル・マドリガルでマドリーが引き分けたことも、諦めないことの価値を再確認させた週末だった。 |