Champions League
jornada 3

すっきりしないエンパテ。
クラシコ前に漂うモヤモヤ。

AC Milan FC Barcelona
1 1
22 de Octubre - Mar 20:45 h
Giuzeppe Meazza
: 78,000
Goles
Robinho (9)  
  Messi (23)
Titular
Amelia 【5】 Valdes
Abate 【5】 Alves
Zapata 【5】 Pique
Mexes 【5】 Mascherano
Constant 【5】 Adriano
De Jong 【6】 Busquets
Montolivo 【5】 Xavi
Birsa 【5】 Iniesta
Kaka 【6】 Messi
Muntari 【5】 Alexis
Robinho 【5】 Neymar
Cambios
Robinho→ Balotelli (64) Alexis→ 【5】 Cesc (74)
Kaka→ Emanuelson (71) Neymar→ 【5】 Pedro (80)
Birsa→ Poli (80)  
Entrenadores
Massimiliano Allegri 【5】 Gerardo Martino
Tarjetas
Montolivo (41) Alves (33)
Muntari (78) Cesc (81)
Arbitro
Felix Brych (alemania) 【4】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 1 2 Tarjetas Amarillas 2 1 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
3 2 5 Tiros a puerta 14 6 8
2 1 3 Ocasiones de Gol 5 2 3
2 0 2 Corners 5 4 1
2 1 3 Fueras de juegos 1 0 1
8 9 17 Faltas 9 5 4
38%   35% Posesion del Balon 65%   62%
Formacion

クエンカが招集外。プジョル、モントーヤ、ジョナタン、セルジ・ロベルト、オイエルがベンチ外。モントーヤ、セスク、ペドロ、ピント、バルトラ、ソング、テージョが控えスタート。怪我明けのマスチェラーノが先発で復帰。その他の顔ぶれは予想どおり。メッシは右サイドに頻繁に出没。アルベスはほぼエストレーモ状態。

パンプローナに続き、この試合も交代は2人。アレクシスとネイマールがベンチへと退き、セスクとペドロがピッチに入っている。セスク登場にしたがい、メッシは右方面へ。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Robinho (9)  
  Messi (23)
Reporte

レアル・マドリーとの決戦を前に良いイメージを手にしておきたかったバルサだが、パンプローナ(0-0)に引き続いてのエンパテ。パンチ力に欠ける状況に変化はなかった。序盤のぐだぐだをメッシの同点弾によって帳消しとし、そこからはボールを支配したタタチームだったが、ミランの守りをあと一歩破れず。4日後のクラシコに向けモヤモヤの残る試合となった。

このサンシーロの戦いをグループステージにおける決定的な試合と位置付けていたマルティーノ監督は、クラシコへと選手を温存することなく、ベストと言えるメンバーを先発で送り出している。唯一休ませたのは、7ヶ月ぶりの復帰となったオサスナ戦でフル出場したプジョル。代わりにこちらも怪我からの復帰戦となるマスチェラーノがピケとコンビを組んだ。

ミラン攻勢、ロビーニョ先制

試合はまず、地元ミランの大攻勢から始まる。バルサの出鼻を挫こうというアッレグリ監督を受けたチームは、キックオフと同時にアクセル全開。激しいプレスによってボールを奪うと、左サイドのカカー、前線のロビーニョを中心にバルデスへと迫った。カカーは白組時代とは打って変わり、別人のようにピッチを躍動。9分にはロビーニョの先制点をアシストしている。

序盤はロビーニョが効いていた。7分にはオフサイドとなったもののムンタリがネットを揺らすお膳立てをし、その2分後にはゴールもゲット。ピケとマスチェラーノがなんでもないロングボールを処理しそこなったところを見逃さずエリアへと切れ込むと、カカーとの連係からバルデスも攻略して1-0としている。約1ヶ月ぶりの出場だったヘフェシートは試合後、「自分の責任だと感じている。僕のエラーでチームは苦しむことになった。言い訳はないよ」と自己批判している。

メッシ現れ、バルサが支配

フルパワーモードでの賭けに成功し、リードを手にした後、ミランはボールをバルサへと譲って守備モードへと転換した。ようやくパスを回せるようになったタタチームは、そこから徐々にペースを取り戻していく。同点弾は23分。グラウンド中央付近でボールを奪取してからのカウンター攻撃だった。突撃を仕掛けたイニエスタが、右斜め前にフリーでいるメッシを発見。絶妙のパスをもらったクラックは中央へ切れ込むと、やや窮屈な姿勢からも正確なシュートをゴール右端へと突き刺している。いつもながら、恐るべき得点力!

ミランによる前半の決定機はもう一度。28分のコーナーキックの場面だ。このセットプレーではバルデスが判断を誤り、メクセスのヘッドが炸裂。しかしボールは枠を捉えず、クレは安堵のため息をついた。それ以降のプレーはほぼバルサの支配下に置かれ、ミラネーゼを一方的に攻め立てている。

31分にはほぼエストレーモだったアルベスのクロスにファーのメッシが合わせるも、サパタがコーナーへと逃れる。32分はネイマールのシュートがわずかにポスト横を通過。37分にはアレクシスがGKアメリアへと至近距離ボレーを放つも、勢いが足らずキャッチをされる。43分にはブスケツからの鋭い縦パスを受けたメッシのシュートを、サパタがブロック。アディショナルタイム中のネイマールのシュートも、あと一歩枠を捉えなかった。

活かせない決定機

後半はまず、前半の立ち上がり同様にミランが攻勢に出るのかどうかに注目は集まった。しかしアッレグリ監督はリスクを冒そうとはせず、エリア周辺に9人を配置。自らの攻撃を放棄し、バルサの攻めを封じる作戦に出ている。そしてチャンスがあれば得意のカウンターを発動。その最高にしてほぼ唯一の機会が52分の場面だ。ムンタリが左サイドを突破し、センタリングを供給。中央のロビーニョはしかし、シュートを放つのではなくスルーを選択し、ボールは右ポストをかすめラインを割っている。

対するバルサは53分、チャビからのボールを受けたイニエスタがエリアへと侵入。決まったか、と思うプレーだったが、シュートが若干弱かったことでアメリアによって阻まれている。さらに70分には、後方から突入を仕掛けたアドリアーノへとメッシが浮き球のパス。ラテラルは絶妙のトラップからシュートを放つのだが、ボールはあえなくポスト左を過ぎ去ってしまう。なんてこったい!

湿っぽく引き分けで終了

アッレグリ監督は64分にロビーニョを下げバロテッリを投入する。しかしホームチームの気持ちは引き分け上等につき、時折試みるカウンター以外は自陣から出ようとはせず。マルティーノ監督はなんとかゴールをこじ開けるべくカードを切っていったが(アレクシスからセスク、ネイマールからペドロ)、試合の活力は甦ってはいない。パンチに欠けるバルサが攻めあぐねる構図は試合終了まで続いた。

サンシーロでの1ポイント獲得は悪い結果ではないのだが、クラシコ前に勢いをつけておきたかっただけに満足はしがたい。へんに勝利して問題が隠れてしまうよりは、4日間でエラーを修正するぞ!ということになってポジティブと考えるべきか。土曜日のカンプノウでは、湿気った火薬が炸裂することに期待しよう。

試合終了後のマルティーノ監督のコメント