Liga Española
jornada 25

苦手アノエタとはいえ…
残念至極な出来栄えで完敗。

Real Sociedad FC Barcelona
3 1
22 de Febrero - Sab 20:00 h
Anoeta
: 30,485
Goles
Song (32pp)  
  Messi (35)
Griezmann (54)  
Zurutuza (58)  
Titular
Bravo 【3】 Valdes
Zaldua 【3】 Montoya
Mikel Gonzalez 【3】 Bartra
Iñigo Martinez 【3】 Pique
Jose Angel 【3】 Adriano
Elustondo 【2】 Song
Markel 【4】 Busquets
Griezmann 【4】 Iniesta
Zurutuza 【4】 Messi
Canales 【4】 Pedro
Vela 【3】 Neymar
Cambios
Griezmann→ Xabi Prieto (73) Song→ 【4】 Cesc (61)
Canales→ Arrasate (84) Montoya→ 【3】 Alexis (73)
Elustondo→ R. Pardo (92)  
Entrenadores
Jagoba Arrasate 【3】 Gerardo Martino
Tarjetas
Jose Angel (22) Busquets (21)
Canales (68) Bartra (38)
  Martino (45+)
  Pique (51)
Arbitro
Fernandez Borbalan (andaluz) 【6】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 1 2 Tarjetas Amarillas 3 1 2
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
7 7 14 Tiros a puerta 11 8 3
4 4 8 Ocasiones de Gol 3 1 2
1 2 3 Corners 13 10 3
0 0 0 Fueras de juegos 2 1 1
5 6 11 Faltas 14 7 7
39%   39% Posesion del Balon 61%   61%
Formacion

ジョルディ・アルバ、アフェライ、プジョル、セルジ・ロベルト、クエンカが招集外。セスク、チャビ、アレクシス、ピント、マスチェラーノ、アルベス、テージョがベンチスタート。主力を複数休ませたイレブン。ソングがピボーテを務め、ブスケツはインテリオールとなった。ネイマールが先発復帰。

交代の1人目はソングに代えてセスク。ブスケツが中盤の底へと移る。2人目(にして最後)はモントーヤをベンチに下げてアレクシス投入。3バックとなり、ネイマールが中央へ、ペドロが左へと移動した。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Song (32pp)  
  Messi (35)
Griezmann (54)  
Zurutuza (58)  
Reporte

過去4試合勝ちがなかった苦手のアノエタ(2分2敗)+ラ・レアルが会心のプレー+記憶から抹消したいパフォーマンスを披露したバルサ=ガツンと敗れてリーガに暗雲。マンチェスターでの勝利によって盛り上がっていたムードはこれで一気に冷え切り、チームは再びざわざわした雰囲気に包まれることになった。バレンシア戦の黒星同様、タタチームは現在迷いの森にいるような印象。監督自身、どこへ行くべきか迷っているか。

ゲームプランの失敗

前日の会見で「メンバーを9人入れ替えるようなことはしない」と語っていヘラルド・マルティーノ監督。確かにそこまでの変更はなかったが、シティ戦から6人の入れ替えは、ここが鬼門アノエタであることを考えればやはり多めだった。加えて驚きだったのは、アレックス・ソングをピボーテに配置し、セルヒオ・ブスケツをインテリオールとしてイニエスタと組ませた点だ。苦手アノエタゆえのマッスルパワー選択・・・しかしこれがまず機能しなかった。試合開始すぐ、ミスターもマズいと思ったことだろう。

ほんの10日前にバルサによって国王杯を失っていたレアル・ソシエダは、リーガにてリベンジするべく、ゲームが始まるや激しいプレッシングでカタランチームを圧迫した。それは十分に予測の付いたことではあったが、シティ戦で燃え尽きてしまったか、バルセロナのパフォーマンスにはなんとも勝利への熱意が感じられない。簡単にボールを失っては楽々とカウンターを許し、自陣深くまで攻め込まれることの繰り返し。イニエスタペドロのダブル壁パスによってようやくチャンスを作ったのは18分のことだった。

バスクチームが先制

グリースマンとベラへの対応に四苦八苦しつつも、どうにか決定的な場面には至らせずにいたバルサの守備陣が、そろそろ危なくなっていくのが30分頃からだ。28分、オフサイドを破ったベラによるゴール正面からのシュートが枠外へ。30分には右からのスルトゥサのクロスにベラが合わせようとしたところを、バルデスがシュート寸前で阻止している。

だが直後の32分、いけいけのラ・レアルは先制に成功する。右のショートコーナーからカナーレスが良質なセンタリングを供給。ボールは頭で合わせようとしたエルストンドと競り合ったソングに当たり、オウンゴールで1-0となったのだった。ただしマークが遅れ、先に飛び込まれた時点で勝負はあった。

目を覚まして同点、そして再びウトウト

試合全体を通じて出来の悪かったバルサの、ちょっとだけ良い感じだった時間帯がこの1-0とされてからの数分間だ。ビンタを食らって目が覚めた様子のタタチームはここから反撃を開始。それまで行方不明となっていたレオ・メッシが姿を現すと、鮮やかなるプレーであっさりと同点に追いついて見せるのだ。35分、左のアドリアーノからパスを受けたメッシが、モントーヤへとボールを預けて密集地帯へと侵入開始。モンちゃんがボールを戻すとブスケツの気の利いたスルー、再びボールを得たレオの左足シュートがゴール右端に刺さるという崩しだった。

仮に出足が悪くとも、早々にリアクションを示して同点とすれば、その後はバルサのペースで試合が進んでいくのがよくあるパターンだ。しかしこの日はそうは事が運ばない。カタランチームは緊張感を欠き、主導権は再びレアル・ソシエダの元へ。40分にはピケのクリア失敗がベラへの“ナイスアシスト”となる大ピンチが発生したが、メキシカンのシュートが外れてくれたことでバルサは命拾いしている。

立て続けに2失点

そして後半、バルセロナは指揮官不在で試合を再開する。ハーフタイム中の抗議によってタタが退席処分を受け、スタンド観戦となったからだ。チームのパフォーマンスも散々だった。ハードに圧迫してくるラ・レアルのブロックを前に、どうすれば勝点3を持ち帰れるのか分からない感じ。迷いなく自分たちのプレーを実行してくるアラサテチームとは非常に対照的だった。

何をすべきか明快に理解しているチームと、迷える子羊が勝負をすれば、どうなるかはおおよそ見当は付く。まずは53分、カナーレスのフリーキックに飛び込んだミケル・ゴンサレスのヘッド弾がわずかにクロスバー上を通過する。しかしホッとしたのも束の間だった。続く54分、GKラウル・ブラボから送られたロングボールをバルトラが競り合ったところ、ボールは不本意にも後ろへ流れてベラの元へ。本来であればオフサイドの位置にいたベラから右でフリーのグリースマンへと完璧なボールが送られては、さすがにバルデスといえど指先で触れるのが精一杯だった(2-1)。

さらにその4分後、反撃に出ようとしてバランスを悪化させていたバルセロナに、追い打ちとなる3点目が炸裂する。右サイドのグリースマンからの狙い澄ませたセンタリングを、後方からするすると侵入したグルトゥサがねじ込むのだが・・・ まずボールを送り込んだグリースマンがノープレッシャー。ボールに対するバルデスの対応もいまいち。飛び出してくるグルトゥサもノーマークと、まあとにかく残念な失点となった。

反撃なく終了

3-1とされた後も、タタチームに勝利への執念は感じられなかった。逆転勝利や同点はもちろんのこと、1点を返せそうな雰囲気もなし。71分と73分にはメッシとネイマールによる良いシュートはあったものの決定機というには至らず、単発の攻めで終わっている。より惜しかったのは81分、ポストを叩いたベラのシュートだ。

そんなわけで、昨年に続いて今回もまたアノエタで敗れたバルセロナ。やっぱこのスタジアムは鬼門だね、次は気をつけよう!と済ませたいところだが、あまりにイメージが酷かっただけにしばらく重い空気になるのは避けられないだろう。首位マドリーとはまだ1ゲーム差なので、挫ける必要はない。何度か言われてきた反省が、今度こそ上手くいけばなんとかなる・・・ハズ。