Champions League
1/4, Vuelta
おめでとう、アトレチコ。
完敗バルサは大反省会。
Atletico Madrid | FC Barcelona |
1 | 0 |
9 de Abril - Mie 20:45 h Vicente Cardelon : 53,592 |
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Goles | |
Koke (5) | |
Titular | |
Courtois | 【6】 Pinto |
Juanfran | 【4】 Alves |
Miranda | 【5】 Bartra |
Godin | 【5】 Mascherano |
Filipe Luis | 【5】 Alba |
Koke | 【4】 Busquets |
Tiago | 【4】 Xavi |
Gabi | 【4】 Iniesta |
Raul Garcia | 【3】 Messi |
Adrian | 【3】 Cesc |
Villa | 【6】 Neymar |
Cambios | |
Adrian→ Diego (61) | Cesc→ 【5】 Alexis (60) |
Villa→ Cebolla Rodriguez (79) | Iniesta→ 【5】 Pedro (72) |
Entrenadores | |
Diego Simeone | 【3】 Gerardo Martino |
Tarjetas | |
Koke (90+1) | Busquets (18) |
Mascherano (90+2) | |
Alves (90+3) | |
Arbitro | |
Howard Webb (inglaterra) 【6】 | |
名前の次の数字は評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
0 | 1 | 1 | Tarjetas Amarillas | 3 | 2 | 1 |
0 | 0 | 0 | Tarjetas Rojas | 0 | 0 | 0 |
7 | 6 | 13 | Tiros a puerta | 11 | 5 | 6 |
4 | 4 | 8 | Ocasiones de Gol | 4 | 2 | 2 |
2 | 4 | 6 | Corners | 7 | 4 | 3 |
3 | 1 | 4 | Fueras de juegos | 0 | 0 | 0 |
6 | 9 | 15 | Faltas | 9 | 5 | 4 |
37% | 39% | Posesion del Balon | 64% | 63% |
Formacion | |
バルデス、ピケ、ドスサントス、クエンカが怪我で欠場。プジョル、アフェライ、テージョがベンチ外。モントーヤ、ペドロ、アレクシス、ソング、アドリアーノ、セルジ・ロベルト、オイエルがベンチスタート。予想されたとおりの先発イレブン。ただし立ち上がりはネイマール右、メッシ中央で開始。数分後にネイは左へ移る。 交代は2人。まずはセスクに代わってアレクシスが登場。メッシが右方面から中央へと移動する。続いてイニエスタに代えてペドロをピッチへ。ネイマールが中央に入った。 |
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Titular | Final |
Goles | |
Koke (5) | |
Reporte | |
バルサのヨーロッパの夢は、ビセンテ・カルデロンにて終わった。闘将シメオネに導かれ、信念に基づいたフットボルを貫いたアトレチコに対し、タタチームは出足から覇気が感じられず。早々にコケのゴールで先制されて以降もピンチの連続、チャンスはほぼ無しの完敗となった。ディティールが勝敗を決める、とかいう以前のお話。自分たちのフットボルを完遂したアトレチコを称える以外に手はなく、タタチームは残る2冠の獲得を目指して踏ん張るしかない。 赤白の嵐に呆気なくゴール陥落今シーズン4連続引き分けのシメオネチーム攻略のために、ヘラルド・マルティーノ監督が用意した対策、それはセスクを偽9番で起用し、メッシを右に、ネイマールを左に配置した布陣だった。クアトロフゴネスにこだわりつつも、ネイを得意の左に置けるプラン。メッシもマークの厳しい中央から離れることで、少しはスペースを手にすることができる。イニエスタも本職の中盤で使える。上手く機能すれば道が開けそうな案ではあったが、弱点はセスクの偽9番が効かない点だった。 強烈な一体感(正直羨ましい)を示したビセンテ・カルデロンの5万人のサポーターたちに後押しされ、アトレチコ・マドリーの勢いたるや凄まじかった。最初の15分は文字どおり嵐の如く。慎重にボールをつなごうとするバルセロナを押し寄せる波のようなプレッシングで窒息させ、次から次へとパンチを浴びせていく。ジエゴ・コスタとアルダ・トゥランがいない?だからどうした、の攻め。バルサ選手たちは相手の迫力に気おされていた。呆気なくゴールを割られたのは開始5分のことだ。 ジエゴ・コスタの代わりに起用されたアドリアンがマスチェラーノの背後を取り、ポスト直撃のシュートを放つ。さらにこのリバウンドをコケが拾うと、ビジャが左からクロスを供給、ファーのアドリアンが頭での競り合いに勝ち、落とした球をコケが押し込んでのゴールだった。この間、バルサ守備陣はエリア内を右往左往するのみ。誰もボールに触ることは出来なかった(1-0)。 責め苦の15分間赤白の嵐はさらに続く。チョロ・シメオネの攻撃案はシンプルだった。ロングボールでデフェンサの後ろを狙い、少ない手数でシュートを放つ。そのスペシャリストであるダビド・ビジャは2度、決定的な場面を作り出している。ショートカウンターからのポスト弾(11分)と、頭での巧みなコントロールでバルトラを抜いた、19分のクロスバー直撃弾だ。序盤にして2、3点奪われ、バルサが早々に終了していた方がむしろ自然な展開。それが1-0のまま変わらず済んだのは、フットボルの神様のサービスに思える。 試合前の「僕らはいつも以上にバルサでなければならない」「勇敢に」といった言葉も空しく、この夜のビセンテ・カルデロンに“バルサ”はいなかった。アトレチコの繰り出すプレッシングによって簡単にボールを失い、パスはほとんどつながらない。球際の競争にも弱く、セカンドボールはほぼマドリーチームが制圧。全体として散々だったなかで、あのイニエスタが容易くボールを奪われるのが印象的だった。 数少ないチャンスそれでもささやかなチャンスは訪れるのがフットボル。バルサにも試合を通じて4回(涙)、ゴールに近付く場面はあった。その1つめは13分、ダニ・アルベスからのクロスに合わせたレオ・メッシのヘディングシュートだ。しかしながらボールはポストの横を通過し得点とはならず。ギガクラックには24分にも好機が訪れているのだが、ネイマール(芸術的個人技によってアトレチコ選手2人を料理)のセンタリングに合わせたニアのシュートもまた、枠を捉えることはなかった。 これまでは大一番でチームを救ってくれたメッシだったが、今回の存在感は非常に薄かった。UEFAの統計によれば、バルサの10番の走行距離はわずかに6.8km。これはホセ・マヌエル・ピント(5.3km)を1.5lmしか上回らない数字だ。メッシがプレーに多く参加することに関心はなかった、右で1対1をしてほしかった、とは試合後の監督の弁だが、この動きの少なさはいかがなものか。 後半序盤、得点機到来後半に入ると、バルセロナは前半よりもボールを回せるようになっていた。それはバルサ選手たちがハーフタイムのタタの指示によって目を覚ましたというよりは、シメオネチームが専守カウンター戦術の色合いを強めたことによる。 とはいえ、バルサは前を向いてボールを回せるようになった。惜しかったのは48分の場面だ。チャビの絶妙なるスルーパスによって、ネイマールがエリア内への侵入に成功する。しかしこの1対1勝負は、シュート目前にボールに触れることでネイのプレーを阻止したクルトワが勝利。バルサの攻撃はさらに続き、最後は密集地帯からチャビがなんとか右足シュートを放つも、ボールはあえなくクロスバー上を越えている。 イニエスタ交代時計の針が60分を回る頃、両チームのベンチがほぼ同時に動く。マルティーノがセスクに代えてアレクシスを送り出すと、シメオネはアドリアンを下げてジエゴをピッチへ。そのジエゴは4分後、個人技からライン裏への抜け出しに成功し、あわや2-0の場面をピントの好守が救っている。 バルセロナはボールこそ保持していたが、エリア周辺をガッチリ固めるシメオネチームの前にゴールチャンスを作り出すことは出来ない。逆に好機を手にしていたのは、守っていた方のアトレチコだ。70分にはカピタンのガビがビジャとの2人攻撃で左サイドを突破。最後のシュートは副守護神ピントが、残した左足でなんとか追加点となるのを阻んだ。 そして72分、タタ・マルティーノはペドロを戦場へと送り出すのだが、驚いたのは交代したのがイニエスタだったこと。たしかに週末のリーグ戦ではお疲れの様子で、この夜もボールをいつになく失っていたドンではあったが、この采配は意外だった。対するチョロは79分、ビジャに代えてセボジャ・ロドリゲスをピッチへ。これにて彼らのアタッカーはなくなり、全員守備モードへと入っていく。 劇的同点ゴール、訪れず悲しいプレーを続けていたバルサとはいえ、スコアはまだ1-0。偶然だろうがなんだろうが1点決まれば延長戦に突入となり、また流れも変わるかもしれなかった。そのシナリオに近づいたのは78分、アレクシスからのセンタリングに飛び込んだネイマールのヘディングシュートだ。しかしボールはわずかにポストの横に逸れ、、、ああこれが入っていれば。ネイマールはこの試合で唯一、得点の匂いを感じられた選手だった。 とにかく1点決めて!なんでもいいから!とのクレの祈りは、カルデロンの選手たちには届かなかった。アトレチコは上手に時間を使いながら、折を見てカウンターを始動。89分にはセボージャ・ロドリゲスによる単騎カウンターがピントを襲い、ポルテーロはこれをパラドンでしのいでいる。 そんなこんなで試合は1-0(合計得点2-1)で終了。天晴れなる闘志と信念でタタチームに完勝したシメオネアトレチコが11日、ニヨンで行われるセミファイナル抽選会へと臨む。
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