Liga Española
jornada 33

リーガを放り投げる敗北。
コパ決勝に向け、非常にヤな感じ。

Granada FC Barcelona
1 0
12 de Abril - Sab 20:00 h
Nuevo Los Carmenes
: 18,200
Goles
Brahimi (15)  
Titular
Karnezis 【5】 Pinto
Nyom 【6】 Montoya
Ilori 【4】 Busquets
Murillo 【3】 Mascherano
Foulquier 【4】 Adriano
Iturra 【3】 Song
Brahimi 【4】 Iniesta
Fran Rico 【3】 Cesc
Recio 【4】 Pedro
Piti 【3】 Messi
El Arabi 【5】 Neymar
Cambios
Brahimi→ Bravo (65) Adriano→ 【4】 Alba (67)
Piti→ Coeff (72) Busquets→ 【4】 Alexis (74)
Murillo→ Mainz (88)  
Entrenadores
Lucas Arcaraz 【3】 Gerardo Martino
Tarjetas
  Neymar (44)
  Messi (65)
  Busquets (66)
Arbitro
Delgado Ferreiro (vasco) 【5】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 0 0 Tarjetas Amarillas 3 2 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
3 2 5 Tiros a puerta 27 14 13
2 1 3 Ocasiones de Gol 9 6 3
1 0 1 Corners 13 9 4
2 0 2 Fueras de juegos 2 1 1
    10 Faltas 5    
%   14% Posesion del Balon 86%   %
Formacion

バルデス、プジョル、ピケ、バルトラ、ドスサントス、クエンカが怪我で、アフェライが監督判断で招集外。チャビ、アレクシス、アルバ、テージョ、アルベス、セルジ・ロベルト、オイエルがベンチスタート。各所でローテーションを実施(モントーヤ、アドリアーノ、ソングに出番)。怪我人多発でマスチェ一人となったセントラルにはブスケツが入った。

交代は今回も2人。まずはアドリアーノに代えてジョルディ・アルバ。続いてはブスケツを下げてアレクシスがピッチへ。ネイマールが中央に、ペドロが左へと移動した。メッシの位置が下がり、セスクもピボーテとなったが、相手エリアを包囲していたのであまり変わりはなし。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Brahimi (15)  
Reporte

やること為すこと上手くいかない負のスパイラルにどっぷりと浸かりこんでしまっている、そんな試合だった。チャンピオンズでの失敗を取り戻すべく、積極的に勝利を目指していたタタチームではあったが、序盤であっさり失点すると、その1点を守りきられて1-0で敗北。状況好転を目指しての気持ちは感じられたが、往時のフィニッシュ精度が今はなく、何度もあったチャンスをことごとく活かしきれなかった。2月末以降、敵地で先制されると勝てないバルサ。繰り返される負けパターン。コパ決勝が4日後にあるだけに、非常に悪い流れだ。

良い入り方をするも、あっさり失点

チャンピオンズ敗退のショックを癒さねばならず、かつ直後にレアル・マドリーとのコパ決勝も控えているという難しい状況で迎えたこのグラナダ戦。さらには最終ラインに怪我人が続出と、マルティーノ監督は困難なやりくりが求められた。プジョル、ピケ、バルトラが起用できないなかで、セントラルに起用されたのはセルヒオ・ブスケツ。アレックス・ソングがピボーテを務め、インテリオールはイニエスタとセスクが、両ラテラルはモントーヤとアドリアーノが選ばれた。前線はペドロ、メッシ、そしてネイマールだ。

心に傷を負った次の試合は、最初からギアを上げていくべし。バルサ選手たちの試合への入り方は悪くはなかった。右ラテラルとして先発起用されたモントーヤの動きが良く、12分にはアドリアーノからのクロスに頭で合わせるなど積極的に攻撃参加。序盤では一番の存在感を放っていた。

しかしながら、かつて何度も見たシナリオ再び。バルサはまたもや敵地で相手チームににあっさり先行を許してしまう。光っていたモントーヤが、その場面でも目立ってしまったのは皮肉なことだ。ソングがボールを失ってからのカウンター発動だった。フラン・リコによる縦パスがブスケツの裏へと通り、ブラヒミが単騎突入。最後の1枚となったラテラルは懸命に食い下がったが、ブラヒミがきっちりシュートをネットへとねじ込んでスコアは1-0となった(15分)。

GKカルネジスが大当たり

最初のチャンスで1点をもぎ取ったグラナダとは対照的に、バルサのゴール効率は非常に悪かった。29分のネイマールによる豪快なミドルシュートは、ギリシャ人GKカルネジスがジャンプ一番ビッグセーブ。このバルサ戦でのグラナダは正GKのロベルトを怪我で欠いていたが、代わりに出たカルネジスが大当たりだった。彼は後半にもセスクの地面に叩きつけるボレーシュート(54分)、メッシの左角へと突き刺さろうかというフリーキック(62分)、さらにエリア内混戦からのブスケツの至近距離弾(63分)をそれぞれ阻止している。

一方でバルサの副守護神ピントにも2度ほど見せ場があった。36分のフラン・リコ?のロング&至近距離ダブルシュートを弾いた場面(最初のブロックの時点でエル・アラビがオフサイド)と、88分のエル・アラビとの1対1をブロックした場面がそう。55分にもブラヒミに1対1にされかけたが、こちらはモントーヤが間一髪の気迫スライディングでピントをサポート。事なきを得た。

バルサは試合を通じて惜しいチャンスを幾つも作り、少なくとも引き分けることは十分可能だったとはいえ、このシュート精度の低さはなんとも悲しい。特にネイマール。左サイドで気を吐き、決定的な場面を何度も作っていた(攻撃陣の中では一番存在感があった)だけに、1つでも決まってれば、、、と思わずにはいられない。アトレチコ戦での走行距離が6km台でピントと同等だったと批判を受けたエースのメッシは、この夜も光らず。非常に心配な状態となっている。

打てど打てど決まらぬゴール

前半の終わり頃からグラナダのゴールエリアへと何度も迫っていたバルサだったので、後半開始時点ではまだ大分精神的な余裕はあった。シュートの数も試合全体で5対27本と一方的。いずれアンダルシアチームの守りは崩され、カタランチームが勝点3を持ち帰るだろうとファンも楽観的だった。それが時計の針が経過し、カルネジスがパラドンを連発するにつれ、バルサの状況は徐々に怪しくなっていく。最終的なボール支配率は14対86と、守備を固めて1点を守りにいったグラナダ。なるべく早くにまず1点を返す必要があるバルサ。自ずと力みが出るのか、シュートも精度を欠いていった。

その象徴が前述のネイマールだ。世界を一人で背負うような頑張りを見せていたブラジリアンには、後半にも2つのゴールチャンスがあった。58分のエリア包囲戦からの枠を逸れた斜めシュートと、72分のアレクシスの浮き球パスに裏へと飛び出し、シュートを打ち損なった場面だ。79分にはイニエスタのシュートもまたわずかにポスト右を通過し、クレ悶絶。ドンは80分にもエリア外からのミドルシュートを外している。相手に先制されたことが焦りを生み、通常なら決まっていそうなシュートが入らなくなる悪いパターン。これにカルネジスの狂い咲きが加わったことも、バルサの状況を厳しくした。

窮地を脱するため、アドリアーノに代えてジョルディ・アルバ(67分)を、ブスケツに代えてアレクシス(74分)を送り込んだマルティーノ監督だったが、十分な効果を発揮したとは言えず。あと1つ残った交代枠でメッシを下げ、チャビを入れるなどしても良かったかと思う。

そんなこんなで、手痛い連敗となったバルサ。チャンピオンズでの失敗をリーガで取り戻すべきところを、傷口を広げてしまったのがとにかく痛い。次に控えるコパ決勝クラシコまでに、この傷を癒し誇りを持って立ち上がれるのか。正直、いい予感はしない。

試合終了後のマルティーノ監督のコメント