Liga Española
jornada 36

最後の最後でエンパテ...
アディオス、リーガ。

FC Barcelona Getafe
2 2
3 de Mayo - Sab 16:00 h
Camp Nou
: 70,110
Goles
Messi (23)  
  Lafita (36)
Alexis (66)  
  Lafita (90+2)
Titular
Pinto 【4】 Julio Cesar
Alves 【6】 Valera
Bartra 【5】 Alexis
Mascherano 【5】 Rafa
Adriano 【5】 Escudero
Busquets 【5】 Lacen
Xavi 【5】 Rodriguez
Iniesta 【5】 Lafita
Messi 【6】 Sarabia
Alexis 【4】 Sammir
Pedro 【5】 Colunga
Cambios
Mascherano→ Cesc (65) 【5】 Colunga→ Gavilan (45+2)
Xavi→ Song (87) 【5】 Sammir→Mosquera (68)
Pedro→ Tello (90) 【sc】 Lacen→ Michel (86)
Entrenadores
Gerardo Martino 【5】 Cosmin Contra
Tarjetas
Mascherano (35) Lafita (42)
Alves (38) Gavilan (65)
Adriano (90)  
Arbitro
Jose Antonio Teixeira Vitienes (cantabro) 【4】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
2 1 3 Tarjetas Amarillas 2 1 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
7 15 22 Tiros a puerta 7 5 2
3 4 7 Ocasiones de Gol 3 2 1
6 5 11 Corners 3 2 1
2 0 2 Fueras de juegos 0 0 0
8 5 13 Faltas 6 3 3
70%   69% Posesion del Balon 31%   30%
Formacion

バルデス、ピケ、プジョル、アルバ、ドスサントス、ネイマールが負傷欠場。クエンカが招集外。モントーヤ、セスク、ソング、アフェライ、テージョ、セルジ・ロベルト、オイエルがベンチスタート。このところのいつもの先発イレブンで、前節ビジャレアル戦と同じ顔ぶれ。

交代はまず、マスチェラーノにセスクを代えて点を取りにいく采配。ブスケツとチャビがそれぞれ一列ずつ後ろに下がった。2人目は終了寸前で、ソングを送り込む守備固め。チャビがベンチへと退いた。最後はペドロに代えてテージョ。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Messi (23)  
  Lafita (36)
Alexis (66)  
  Lafita (90+2)
Reporte

ゲームを支配しチャンスを連発するも決めきれず、守備の脆さによって勝点を落とす。勝利目前の後半アディショナルタイムにヘタフェに追いつかれたこの試合(2-2)は、2014年バルサの不安定さをよく表していた。大逆転優勝を目指して戦ってきたものの、ここでのエンパテは事実上の“終戦”を意味し、試合終了後のミックスゾーンでも「終わった」とのコメントがちらほら。最終節のアトレチコ戦を待たずして、タタバルサは力尽きた。

リーガでの望みをつないでいくため、そして天国のティト・ビラノバへと勝利を捧げるため、バルセロナはこのヘタフェ戦での勝利が必要だった。試合開始前には前指揮官を偲ぶビデオが映し出され、入場時には“ティトよ永遠に”の巨大横断幕が登場。音楽のない黙祷でティトを想い、選手たちは胸にメッセージの入ったユニフォームを着用してプレーした。

そういうわけで真摯にピッチを駆けた選手たちだったが、上手くやれたかというとそうでもなく。ボール支配は圧倒的でシュートの数も悪くなかったが、決定機となると3回ほどに限られており、勝負を決められなかったのは相変わらずだ。

一方でヘタフェは守って凌ぎ、タタチームの急所であるセットプレーに活路を見出す案。バルサに破壊力が欠けていたため、それは功を奏している。彼らはスペースの埋め方も上手かった。

最初のチャンスで先制に成功

さてバルサはこの試合、長らくご無沙汰していた先制点との再会を果たす(6試合ぶり)。それは23分のこと。ホームチームのコンビネーションが初めて上手く機能したプレーだった。ダニ・アルベスからのグラウンダーのクロスが守備ラインの間に通り、後方から飛び込んできたレオ・メッシが得意の左足で押し込んで1-0に。これはいけるかも、との雰囲気を見る者に与えた。

その3分後のペドロによるカウンターが決まっていれば、大勢は早々に決していたことだろう。イニエスタからの1本の縦パスにバルサの7番が抜け出し、GKジュリオ・セーザルと1対1に。しかしシュート前に切り返した間にデフェンサが追いつき、シュートもGKがブロック。残念ながら2014年5月3日はペドリートの日ではなかったらしく、彼はその後も複数回、職人らしからぬシュートを放っている。

サインプレーから同点に

思うようにチャンスを作れない反面、ヘタフェにも危険なプレーを許していなかったバルサではあったが、不運なプレーがきっかけとなって同点ゴールを決められてしまう。36分、ボールを処理しようとしてスリップしたマスチェラーノが、サミルを止めるためにカード覚悟のファールを敢行。そのフリーキックからネットを揺らされてしまうのだ。

それはトリッキー(しかもしょっぱめ)なプレーだった。ヘタフェはここで敢えてふんわりとしたボールをエリア内へと送り込むと、ラフィタが胸でコントロールしてそのままシュート。ゴールが決まった直後、副審は旗を上げてファールを示していたようだったが、テイシェイラ・ビティエネス主審はゴールを認めた。バルサはリズムを落とし、1-1で前半は終了となる。

流れを変えたセスク登場

ハーフタイム後も状況に大きな変化はなかった。バルセロナはボールを支配していたものの内容は乏しく。時折、ギアを上げたレオ・メッシのプレーなどによってヘタフェのゴールに迫りはしたものの、バルサらしい攻撃で守備網を崩す、とまではいかなかった。53分にはダニ・アルベスのクロスがファーのアレクシスに届き、胸で弾いたボールがクロスバーを打つという場面があった。

ゲームに変化が見えたのは、マルティーノ監督の選手交代が当たってからだ。65分、タタさんはマスチェラーノに代えてセスクを送り出す攻撃的采配を実行。ここからしばらく、バルサはファブレガスフィーバータイムへと入っていく。4番によるエリア内侵入&ライン裏へのパスが次々にヒットするのだ。

待望の追加点は交代直後だった。アルベスやペドロとの連係によってセスクはエリア内右サイドへと侵入。折り返したボールへのペドロのシュートはブロックされたものの、隣にいたアレクシスがこれを蹴り込み、再びリードに成功したのだった。

チャンスを活かせず、同点で終了

ここからしばらくは、バルサが圧倒的に主導権を握りシュートの雨を降らせていく。これは、という決定機も幾つか生まれていて、中でも惜しかったのは72分のメッシのセンタリングに完全フリーで合わせたダニ・アルベスのヘディングシュートだ。70分にはセスクに、76分にはメッシにも好機あり。ここでしっかりと勝負を決められなかったことが、よくあることだが後々にツケとして回っていく

そのうちの1つが、80分のサラビアによるカウンターだった。ヘタフェが左サイドの攻略に成功し、センタリングの先にはフリーのサラビア。これはやられた、と誰もが覚悟した場面だ。しかしそのボレーシュートが真正面だったことが幸いし、ピントはこれをがっちりとキャッチ。九死に一生を得た、とクレは安堵のため息をついた。

だが物語はそれで終わりではなかった。危なっかしい守備もありつつも、どうにか2-1のままで辿り着いたアディショナルタイムでの出来事。ヘタフェはこれがラストチャンスであろう再度ライン際でのフリーキックに全てを賭けた。そして1本のパスで簡単に左サイドを突破すると、センタリングを供給。バルサ選手たちがふんわりと守っているのとは対照的に、ヘタフェ選手はこの時エリア内に5人も殺到していた。で、ラフィタのヘッド弾がピントを破って2-2の同点。降格争いをしているチームを侮ってはならない。

というわけで、アトレチコやマドリーの試合はまだではあるが、バルサの優勝争いはこれにて事実上終了となった。懸命に戦っているのだけれど目標には届かない。それが今のチームだ。

試合終了後のマルティーノ監督のコメント】