Liga Española
jornada 3

“トリセンテナリ”を祝う勝利。
レオのアシストをネイがクールに決めた。

FC Barcelona Athletic Club
2 0
13 de Septiembre - Sab 16:00 h
Camp Nou
: 80,182
Goles
Neymar (79)  
Neymar (84)  
Titular
Bravo 【7】 Iraizoz
Montoya 【6】 De Marcos
Mascherano 【7】 Gurpegi
Mathieu 【8】 Laporte
Alba 【6】 Balenziaga
Busquets 【7】 Iturraspe
Rakitic 【8】 Mikel Rico
Iniesta 【6】 Susaeta
Munir 【7】 Beñat
Messi 【9】 Muniain
Pedro 【6】 Aduriz
Cambios
Mascherano→ Pique 【5】(46) Susaeta→ Ibai (63)
Munir→ Neymar 【9】(62) Beñat→ Unai Lopez (63)
Pedro→ Sandro 【6】(77) Milkel→ Viguera (82)
Entrenadores
Luis Enrique 【7】 Ernest Valverde
Tarjetas
Busquets (61) Aduriz (30)
Arbitro
Fernandez Borbalan (andaluz)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 1 1 Tarjetas Amarillas 1 0 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
6 9 15 Tiros a puerta 3 1 2
4 5 9 Ocasiones de Gol 1 0 1
2 3 5 Corners 1 0 1
2 4 6 Fueras de juegos 1 0 1
8 4 12 Faltas 11 4 7
65%   61% Posesion del Balon 39%   35%
Formacion

アルベス、ベルマーレン、マシップが負傷欠場。ドウグラス、バルトラ、ラフィーニャは監督判断で招集外。スアレスは出場停止中。テル・ステーゲン、ピケ、チャビ、ネイマール、セルジ・ロベルト、アドリアーノ、サンドロがベンチスタート。アドリアーノとテル・ステーゲンは今季初招集。

基本的にはこれまでの2試合と同じ先発メンバー。数名ずつが入れ替わっている。GKは変わらずブラボが務め、テル・ステーゲンのデビューはお預け。マテュー、アルバ、ブスケツ、ラキティッチ、メッシは不動。ブスケツが“中盤”だったので、よりハッキリとした4-3-3。

最初の交代はハーフタイム後で、顔を蹴られていたマスチェラーノに代えてピケ。二人目はムニールからこの日の主役ネイマールで、ペドロは右へ移動。最後はそのペドロがお役御免となって若武者サンドロが登場。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Neymar (79)  
Neymar (84)  
Reporte

FIFAウィーク明けの難敵アスレティック・クラブ戦にきっちり勝利し(2-0)、勝点9で首位を堅持。開幕3試合連続完封は1993/94シーズン以来の好成績となる。試合を支配しながらも決めきれない展開にやきもきしたが(ゴルカの好守)、勝負を決めたのは後半から出場となったネイマールの2発と、それらをお膳立てしたメッシの突破力。魅せる、の面ではこれからだが、戦えているので今後の向上に期待しよう。首都方面ではシメオネ組がベルナベウを陥落させ、とても爽やかな週末。

ルーチョのお気に入りイレブン

4日後に控えるチャンピオンズ初戦(対APOEL)が気になるところではあるが、そこはアスレティック・クラブ戦。ルイス・エンリケはここまでの2試合とほぼ同じ先発イレブンを、必勝を期しての11人をピッチに送り出した。GKは引き続きクラウディオ・ブラボが選ばれ、セントラルにはマスチェラーノとマテュー、中盤はブスケツ、ラキティッチ、イニエスタの3人で前線にはメッシとムニール。ジョルディ・アルバも含め、ルーチョのお気に入り選手たちだ。

一方でチャビ、ピケ、ネイマールたちは再びベンチスタートとなり、バルトラは招集も見送られた。長いシーズンを戦い抜くには全員の力が必須だと繰り返しているエンリケ監督なので、出番が訪れた際にはピカッと輝いてほしい。シーズンはまだ始まったばかりだ。

ゴルカの壁

ゲームはまず、アスレティックのチャンスで始まる。立ち上がりのバルサは動きが冴えず、ベニャの危ないシュート(あるいはクロス)がバルサゴールを強襲。クラウディオ・ブラボのセーブでいきなりの失点は免れたのだが、これもとりあえず目を覚ますうえでは役立ったようだ。今回の試合でホームチーム(セニェーラ柄の第3ユニフォーム着用)は数度深い侵入を許すが、デフェンサたちが事前に解決し、ブラボが光らねばならない場面はこれくらいだった。

バルベルデ監督が高めのライン設定をしてため、バルサは主にライン裏へのスルーパスを狙うことでビルバオチーム攻略を目指した。目立っていたのはラキティッチの縦パスと、ムニールの活発な動き。速い攻めによって裏を取れた時は大きなチャンスを作り出し、パスをつないだ場合は崩すには至っていない。

前半特にアピールしたのは、アスレティックの守護神ゴルカ・イライソスだ。5分のペドロ、43分のラキティッチ、さらには44分のムニールのシュートとゴルカはことごとくセーブ。特にこの最後のイニエスタの縦パス、メッシの折り返し、ムニールのフィニッシュ!の連係した好機を止められたのは悔しい。19歳のカンテラーノは19分にも(ほぼ)1対1でのシュートを噴かしており、そのあたりが後のネイマール(スターなクラック)との違いか。

ムニール弾は無効判定

後半開始とともに、ルイス・エンリケは最初の交代カードを切る。前半のエリア内でのボールの競り合いの際、アドゥリスの足が顔にヒットしたマスチェラーノが大事をとってハーフタイムにて交代。そしてジェラール・ピケがピッチに入ったことで、最終ラインからのパス供給が向上するとともに、アスレティックのプレッシングも弱まったため、バルセロナの決定機は増加していった。その1つめが50分、オフサイドの判定で無効となったムニールのゴールだ。ジョルディ・アルバからのセンタリングに上手に合わせたムニールの位置が反則だったとのことだが、よく見ればギリギリセーフのような。

エル・ハッダディは34分にも、不運な判定があった。エリア内で浮き球を収めようとしていたら、後ろから突っ込んできたゴルカに押し倒され、にもかかわらずPKではなくファールを取られた場面だ。

ネイマールのドブレッテ

試合が大きく動いたのは、ムニールに代わってネイマールが登場(62分)してからだった。代表戦から帰国したばかりで調整不足とはいえ、19歳のルーキーに3試合連続で先発の座を奪われたのはブラジルのエースにとっては悔しかろう。しかし結果としてネイは、己の価値を見る者に強く印象付けた。いわゆる“格の違い”を示したクラックだ。

ピッチに入るや否や、イニエスタとの連係からチャンスを手にしたネイマールは、さすがの決定力で流れを大きくバルサ側へと引き寄せる。まずは79分、セルヒオ・ブスケツがピッチ中央でボールをカットすると、メッシのスルーパスを受けてネイがエリア内へと侵入。あとはゴルカの動きをよく見て、ごく冷静にゴール右隅へとシュートを流し込んだ11番だ(1-0)。

さらにその5分後。右サイドでラキティッチ、メッシ、ブスケツとパスをつなぎ、再びボールを受けたレオがスピードあるドリブルを開始。力強くエリア内へと侵入した後に中央へ折り返し、フリーだったネイマールがきっちりとこれを突き刺している。彼の前にはDFが4人おり、コースは決して多くなかったが、それでもねじ込むあたりがさすがの一言。

バルサ2年目で結果を求められるネイマールと、メッシの関係が非常に良くなっている感のある今シーズン。このアスレティック戦で大きな成果をあげたネイなので、次は先発起用されることだろう。彼はやはり、出来るだけ長い時間ピッチで見たい。

そしてその4時間後、首都方面からはアトレティコ・マドリーが1-2でサンチャゴ・ベルナベウを攻略するステキなニュースが到着。第3節の時点でバルサとマドリーが6ポイント差は史上初らしく、めでたきことかな。

試合終了後の監督コメントはこちら